資料1 研究費の適正な執行について 研究費は、大学の教育・研究、研究者自身の研究のために配分されているお金ですが、 使途の制限なく自由に使えるお金ではありません。予算によって、支出できる範囲や対象 が異なります。その予算の性格をよく理解した上で、執行してください。一度不正がおき ると、研究者としての信頼を失うだけでなく、その究明にあたり多くの人・時間・お金を 巻き込み、さらに機関としての信頼も失うこととなります。研究者自身だけでなく、学科・ 研究室単位等、伝票に関わる全ての人への啓蒙をお願いいたします。 なお、文部科学省から回答を義務付けられている「研究機関における公的研究費の管理・ 運営のガイドライン」に基づく「体制整備等自己評価チェックリスト」という調査で、機 関として毎年取り組み状況などを報告し、事務局で取り組み内容の検討を重ねています。 不正の種類 (1)物品等購入費に係る不正 (2)旅費に係る不正 など …カラ出張、水増し出張、出張旅費の二重請求 (3)人件費に係る不正 (4)役務に係る不正 …架空請求、「品名」替え …カラ謝金、水増し請求、謝金の二重請求 など など …研究機器の修理や保守点検等の役務を実施したことにして、架空請求し研究機関 から支払われた金額を、別の用途に流用したりするもの。 <預け金> 業者に架空取引を指示し、契約した物品等が納品されていないのにも拘わらず、納品されたとして代金 を研究機関に支払わせ、その支払金を当該業者に管理させるもの。 <プール金> 研究者や研究支援者に係る旅行命令書や出勤簿・日報を捏造、改ざんすることにより、旅費や謝金を不 正に請求して研究機関に支払わせ、その支払金を受領した者から研究室の運営・管理のためとして戻さ せて研究室等で管理するもの。 平成27年度内部監査について 1.監査対象 平成26・27年度競争的資金 科学研究費助成事業、JST 事業(戦略的創造研究推進事業・研究成果展開事業) 、 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業、研究拠点形成費等補助金(大学改革推進等補助 金)、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 2.主な指摘事項 ■出張精算について 平成 26 年 4 月,5 月,10 月の出張について翌年 2 月に精算をしているケースがあった。手 続き期間が大幅に遅れているので担当部署は注意喚起し対処のこと。 以 上 平成27年度 内部監査チーム
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