企画提案用業務委託仕様書 1 業務の名称 地域データ利活用促進業務(普及促進業務) 2 業務の目的 国の提供する地域経済分析システム(以下「RESAS」という。 )及びRESAS では得られない各種統計データ(以下,両者を合わせて「RESAS等」という。 )を 活用し,現状分析や将来予測,具体的施策の立案・効果検証等を行う取組を普及させ ることにより,県全体の地方創生の推進を図る。 3 業務の内容 ⑴ RESAS等を活用した地域課題把握,施策立案等 RESAS等を活用した県内の分析を行う。 ・ 任意のテーマや項目について,RESAS等を活用し,現状分析や将来予測 等を行うことにより,地域課題を明らかにするとともに,課題解決のための具 体的施策や効果検証の方法等を提案すること。 この際,RESASに加え,RESASでは得られない各種統計データの活 用を可とする。なお,有償のデータの入手に係る経費は委託料に含む。 ・ 提案を行う分野やテーマの数については制限を設けない。 ・ RESAS等活用の手法,過程,結果等を明らかにした報告書を作成するこ と。 ・ 県及び市町村職員のRESAS活用の手引きや,今後の施策を検討するため の基礎資料として使用できるような,分析結果等を加工した資料を作成するこ と。 <テーマの例> 人口,経済,各産業(農林水産業,観光等)振興,子育て支援など <現状分析等の単位の例> 県全土,支庁及び地域振興局ごと,市町村ごと ⑵ RESAS等活用の普及促進 ① 県内におけるRESAS研修会等の実施 ア 県民に対する実施 ・ 県内の大学・高校等の教育機関,NPO,市民団体等県民を対象に,お おむね 10 人以上の県民の集まる会場で,RESASの使用方法やRESA 1 S等を活用した現状分析,将来予測等をテーマにして 10 回を目安に研修会 等を開催すること。 ・ 講座,ワークショップ等,実施の形式は対象県民のニーズに対応した適 適切なものとなるよう工夫すること。 ・ 効果的かつ適切な広報により受講者・団体を募集すること。 ・ 実施する内容に応じた適切な資料等を用意すること。 ・ 各研修会等に共通して活用できる資料(パンフレット等)を作成するこ こと。研修会等に参加しない県民もRESASの活用やデータ等を活用し た地方創生について理解しうる内容であり,県の地方創生(「鹿児島県ま ち・ひと・しごと創生総合戦略」 )についても理解を促進する内容であるこ とが望ましい。 イ 県及び市町村職員に対する実施 ・ 県庁及び7つの地域振興局・支庁で各1回以上RESASの使用方法に 関する研修会を開催すること。 ・ 会場で参加者がインターネットに接続し実際にRESASを操作しなが ら参加できるような設備を整えること。 ・ ② ⑴及び⑵①アで示した資料のほかに,必要な資料を作成すること。 RESAS等利活用普及啓発イベントの実施 県民のデータ利活用に関する関心を高めるようなイベントを実施する。 ・ 県全体から多くの人が参加できるような会場で2回以上開催すること。ま た講演会とコンテスト等,各回それぞれの性質は違えることとし,うち最低 1回はデータ利活用に関心の低い県民からも興味を引くような内容となるよ う工夫した内容を提案すること。 ・ 効果的かつ適切な方法により,イベントに係る広報等を実施し,参加者を 募集すること。 <イベントの例> ・ シンポジウム ・ 国の「地方創生☆アイデアコンテスト」の鹿児島県版となる,RESA S活用コンテスト ・ ③ 国が公開予定のRESAS-API を活用したアイデアソン,ハッカソン RESAS等相談窓口の設置 県及び市町村職員,民間企業等のRESAS等活用に当たっての相談,助言を 実施する。 2 ・ ①,②の実施によりRESAS等の活用に係る問い合わせ等が増えること とが予想されることから,電話による「RESAS相談窓口」を設置し,各 種相談等に対する助言や分析支援等を行うこと。 ・ 窓口は,年末年始,土日祝日を除く午前9時から午後5時まで開設するこ ことを基本に,具体の内容については企画提案することとする。 ④ 国の人材育成プログラムの活用 本事業終了後もRESAS等データを活用できる県内の人材を育成する。 ア 国の整備するRESAS e-ラーニングプログラムの普及 効果的かつ適切な方法により,広報を行うこと。 イ 「RESASマスターかごしま(仮称)」の運営 ・ 県民から意欲ある者を 10 名以上募集した上で,定期的な勉強会を組織 し運営すること。 ・ 募集した勉強会のメンバーは国により構築予定の「RESASマスター ズ制度(仮)」における「RESASマスター(仮)」の資格取得に努めさ せることとし, 「RESASマスター(仮)」向けの研修(東京にて2ヶ月 に1回程度)へ派遣すること。 ・ 国や先進地の関係者等でデータ利活用に知見を有する者との交流を図る ため,勉強会のメンバーの派遣や知見を有する者の招聘を行うこと。 <勉強会への参加資格者の想定> ・ これまで県の調査業務を請け負った実績のある事業者 ・ 教職員,大学生など,勉強会の成果を効果的に波及させることができ る一般県民 (実際の人選については,県と協議すること。) ウ 事業者自身の技能向上 受託事業者は, 「RESASマスター(仮) 」の資格取得に努め, 「RESAS マスター(仮) 」向けの研修(東京にて2ヶ月に1回程度)へ参加し,県への報 告を行う。ただし,本業務委託においては,研修には県内に居住あるいは勤務 する者が参加することとする。 (委託の範囲外での参加を妨げるものではない。) ⑶ その他 ① 成果品の納入 3 ・ ⑴の資料を紙媒体で 55 部,電子データを記録したCD-Rを2枚提出す ること。 ・ ⑵①アの資料(パンフレット等)を 10,000 部,電子データを記録したC D-Rを2枚提出すること。 ・ 業務終了時,⑴,⑵についての実績報告書を紙媒体で2部,電子データを 記録した CD-R を2枚提出すること。 ② 情報提供 内閣官房ビッグデータチームの求めに応じて情報提供を行う。 4 企画提案に係る注意事項 ・ 提案者は,RESASについて十分な情報を自ら取得した上で,上記業務の内 容に記載の事項のほかに,目的が効果的に達成できるような,創意工夫を凝らし た企画や手法を提案してください。 ・ 実際の内容は,企画課と受託者の間で協議の上別途定めることとします。 ・ ⑴について,特に分析実施内容のイメージを示してください。 ・ ⑵①アについて,特に研修会等の内容,資料,及びパンフレット等のイメージ を示してください。また,広報の方法,研修会等の参加者募集から実施までのス ケジュールとその手法を示してください。 ・ ⑵②について,具体的なイベントの内容及び広報の方法を示してください。 ・ ⑵③について,具体的な設置体制や対応方法を示してください。 ・ ⑵④について,募集の方法,選定の方法を具体的に示してください。また,上 記のほか,業務の目的を考慮し,適切な人材育成手法を追加し,提案をしてくだ さい。 5 委託料上限額 22,000,000円 (対象経費について) 人件費及び業務実施に必要な諸経費(旅費,消耗品費,講師謝金,会場使用料, 機器のリース費等)を対象とするが,備品の購入は原則認めないものとする。 6 その他留意事項 ⑴ 受託者は,委託者(県)と連携を図りながら作業を進めるものとし,受託者は 委託期間中いつでも委託者と打ち合わせができるよう体制を整えておくものとす る。 4 ⑵ 受託者は,別途作成する委託仕様書に明記されていない事項や,業務を遂行す るにあたり疑義が生じた場合,委託者と協議し,その指示に従うものとする。 ⑶ 受託者は,本業務の遂行にあたって,関係する法令等を遵守しなければならな い。 ⑷ 受託者は,本業務の遂行にあたって,中立的立場を保ち,業務上知り得た秘密 を他に漏らしてはならない。 ⑸ 受託者は,業務の全部を第三者に委託し,又は請け負わせてはならない。ただ し,あらかじめ委託者の承諾を得たときはこの限りではない。 ⑹ 報告書の版権,著作権等,本契約の実施に伴って生じた成果に対する権利につ いては鹿児島県に帰属するものとし,二次利用する場合についても同様とする。 5
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