日本福祉大学「福祉現場と専門職養成をつなぐフォーラム愛知」 2016年度第1回幹事会・開会あいさつ 本日は、「福祉現場と専門職養成をつなぐフォーラム愛知」2016年度第1回幹事会 にご参加いただき、ありがとうございます。皆様には、日頃、社会福祉実習の受け入れや 卒業生の採用等で大変お世話になっていることに、改めてお礼申し上げます。 本「フォーラム」は昨年度発足し、愛知県内の社会福祉法人17法人に幹事法人に、7 7法人に賛同法人になって頂きました。本日の幹事会には、平日にもかかわらず、17法 人のうち15法人からご参加頂いています。 本日は、この後、木戸利秋・社会福祉実習教育研究センター長・前社会福祉学部長が 「フォーラム」の2016年度事業計画と2016年度研修会の実施について提案させて頂きます。 皆様の率直で忌憚のないご意見をお出し頂ければ幸いです。 8月5日の第1回研修会では、私が、厚労省ワーキンググループが昨年9月に発表した 「新福祉ビジョン」とそれに対応して、私が委員長を務めるソ教連(ソーシャルワーク教 育団体連絡協議会)特別委員会が5月にまとめた「中間報告」を中心にして、「社会福祉 士をめぐる政策動向と福祉人財養成の課題」について基調講演をさせて頂く予定です。こ の「中間報告」は、「週刊福祉新聞」6月6日号でも大きく報道されたので、ご参考まで にその記事を資料に加えさせていただきました。 次に本学の近況について、2点報告します。 第1点は、COC(Center of Community)事業についてです。昨年も報告しましたよう に、本学の提案した「持続可能な『ふくし社会』を担う『ふくし・マイスター』の養成」 プログラムは、文部科学省の「平成26年度地(知)の拠点整備事業(COC)」に、全国 の福祉系大学で唯一採択され、昨年度から本格的な活動を始めました。COCは、大学が 地域再生の核となり、教育・研究・社会貢献の地域志向性を強め、それらの取組を通して 地域課題解決や地域活性化を図るものです。昨年度から、「ふくし・マイスター」養成を を目ざして、「ふくしコミュニティプログラム」科目(1年生全員履修)を全学部で開講 しています。本学は、この事業を、美浜町、半田市、東海市、および知多半島の多くの社 会福祉法人やNPO法人等と共同で進めることにより、「持続可能な『ふくし社会』の 『知多半島モデル』」を作りたいと思っています。さらに、昨年度には、岐阜大学等と共 同して、文部科学省からCOC+の事業も受託し、本年度から本格的に始めています。こ れは、国の「地域創世関連事業」の1つであり、本学は、岐阜県出身の学生が卒業後、岐 阜県に戻って就職することを支援します。 第2点は、来年度の学生募集の2つの柱についてです。1つは、社会福祉学部の大幅リ ニューアルです。社会福祉学部は入学定員の大幅削減(490人から400人へ)と4専修制の 導入を行います。4専修とは、行政専修、子ども専修、医療専修、人間福祉専修の4つで す。それの目玉は公務員としてまちづくりに携わる人材の養成を目ざす「行政専修」で、 皆様もあっと驚くようなスター教授の採用も計画しています。言うまでもなく、社会福祉 学部は本学の原点・基幹学部です。それの中心となる高い学力と学ぶ意欲を持った学生を 獲得するために、学費を4年間半減するスカラシップ入試を導入します。 もう1つは、美浜キャンパスに開設予定のスポーツ科学部(設置認可申請中)です。本 学部は、競技者スポーツ中心の他大学の類似学部と異なり、「ふくしの総合大学」の中の スポーツ系学部として、スポーツに関心を持つ幅広い若者が、講義と演習を通して「スポ ーツを360度科学」し、「どんな人にも対応できるスポーツ指導力」や「どんな仕事にも 生かせる実践力」を身につけることを目ざしています。 本学のこのような活動に対しても、皆様のご指導とご協力をよろしくお願いします。 以上で、私の開会挨拶を終わらせて頂きます。 2016年6月13日 日本福祉大学学長 二木 立
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