光子光子衝突型線型加速器におけ るγγ->HH反応の研究 広島大先端研、高エ研A 前田望、池松克昌A、栗原良将A、高橋 徹、藤井恵介A、他ILCワーキンググ ループ ILCとPLC のオプションとして光子 光子衝突型線形加速器(PLC) が考案されている。 ヒッグス粒子の2光子崩壊幅 などPLCの基本的な物理量の 測定に関する研究は行われ ている。 ILC PLC によるrare processの測定可能性について検討を行ってい ヒッグス粒子の自己結合 のイベントからヒッグスの自己結合定数 を測定したい。 γγ->HH λ=λSM(1+δκ) 粒子の終状態 ループを通した生 成 ・低エネルギーで起きる。 e e 反応に比べ ・λの反応断面積に対する寄与が違 て う。 →PLCで測定可能かどうか、シミュレーションを通して検討し 2 + - エネルギーの最適化 sensitivity = N (δκ ) − N SM = L ησ (δκ ) − η ′σ SM L(ησ (δκ ) + η Bσ B ) σ (δκ ) − σ SM → sensitivity = L N obs σ (δκ ) ルミノシ ティ η:検出 効率 σ:反 応断面積 =120GeV ヒッグスの質量 L: バックグラウンド (+,+), (-,-) 多量のバックグラウン ドγγ->WW ( 90pb) ~ シグナルと似たバッ クグラウンド γγ->ZZ ( ~60fb) →十分にバックグラウ ンドを除去することが 可能かどうか,これをシ ミュレーションを通し て考察する. ルミノシティ分布 光子光子衝突の全ルミノシティ = 1.26×10 cm s シグナルの有効反応断面積 = 0.013fb → 16event/year γγ->WWの有効反応断面積 = 11600fb → 1.467×10 event/year γγ->ZZの有効反応断面積 = 6fb → 7.6×10 event/year η <10 が要求され る。 35 2 -1 7 3 B -6 - 解析(γγ->WWの除去) n バックグラウンド : γγ>WW W -> ud or cs or eν … 分岐比の大きいHH->4bの反応を選び出すと,同じ 4jetモードであるWW->4quarkがバックグラウンド になる. シグナル : γγ->HH H -> bB or WW* or gg … n →粒子を再構成し,χ2分布とb-taggingにより区別す 2は次のように定義する. 2 2 る. χ M1, M2 = 再構成された粒子の質量 ( M − M ) ( M − M ) 2 1 2 χ = + M = MH or MW ,σ2j = 2jetの質量分解 2 2 σ2j σ2j 能 b-taggingにはnsig法を用いた. b-taggingとχ2分布による選別 b-tag requirement : nsig=3.5, noffv=2 condition nocut # of jets = 4 # of btagged jets = 4 χ 2 cut # of BG 5.00E+07 4.04E+07 68 1 # of Signal 5.00E+04 4.97E+04 7.27E+03 5.48E+03 Background : 50,000,000event -> 1event Signal : 50,000event -> 5,483event (ηSignal=0.110) PLCを5年間走らせると、 16events/year×5years×0.110 ≒ 9events → 2.75σ ニューラルネットによる最適化 γγ->ZZのイベント数見積もり ZZの分岐として次のものが考えられる. q = light quark bbqq (12.9%), ccqq (10.3%), qqqq (18.3%), bbbb (2.28%), bbcc (3.62%), cccc (1.44%) で除去できない. bbcc, cccc……b-tagを最適化して除去することを考え る。 bbbb……b-tag →シミュレーションでγγ->ZZのイベントを確 かめ,除去可能かどうかを調べる. →γγ->ZZのイベントジェネレータが必要. まとめ n n n n n PLCを用いたヒッグスの自己結合定数λの精密測定 が可能かどうかを検討している. 120GeVのヒッグス粒子の観測については,光子衝 突の最適エネルギーは300GeV. PLCのパラメータセット(高ルミノシティ)では, ヒッグスの対生成のイベントは16event/year期待 される. γγ->WWのバックグラウンドはb-tagとχ2分布から 殆どを除去できる. γγ->ZZについて、その詳細を見るためにジェネ レータが必要である. バックアップスライド nsig法 b-tagとしてnsig法を採用した. L Interaction Point L Decay of b-hadron 測定誤差 nsig = L/σL (σL : ) noffv = nsig以上のLを持つトラックの数 →noffv以上のトラックを持つ場合に,これをbquarkと見做す.
© Copyright 2024 ExpyDoc