南国市汚水処理施設整備構想策定業務委託 特 記 仕 様 平成28年度 南国市上下水道局 書 1.総 則 1)業務の目的 本業務は南国市における効率的な汚水処理施設の整備・運営管理を計画的 に実施していくための南国市汚水処理施設整備構想を策定するものである。 本構想の策定おいては, 「持続的な汚水処理システム構築に向けた都道府県 構想マニュアル 平成 26 年 1 月 国土交通省,農林水産省,総務省」で示す “早期整備”,“持続的な汚水処理システム構築”の観点から, 本市にとって 最適な汚水処理事業の選定したうえで“目標年次における効率的な運営管理 のための整備計画”を策定することを主目的とする。 2)特記仕様書の適用範囲 この特記仕様書は、「 南国市汚水処理施設整備構想策定業務委託 一般仕様 書」に定める特記仕様書とし、この仕様書に記載されていない事項は前記一 般仕様書によるものとする。 3)配置技術者 この業務は、専門的知識を有する高度な技術者が実施するものとする。 ①管理技術者は、技術士法に基づく技術士(上下水道部門‐下水道) の資 格を有する者が当たるものとする。 ②照査技術者は、管理技術者と同等の資格を有する者があたるものとする。 なお、照査技術者と管理技術者の兼務は認めない。 4)貸与図書等 本業務の履行の上で必要となる認可申請書等の本市所有の資料については 貸与を行う。その他必要資料については、設計協議等において受託者より願 いでること。 また、貸与に際しては、借用書を1通提出し、貸与期間中の管理について は、受託者の責任において慎重に行うこと。 5)秘密の保持 受託者は、品質確保及び情報セキュリティ確保の為、本業務実施にあたり 次の認証取得証明書の写しを提出しなければならない。 ①品質マネジメントシステムの国際規格である ISO9001 ②情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格である ISO20071 6)納 品 成果品の納品場所は、南国市上下水道局とする。納品に際しては主任技術 者が直接持参するものとし、必要な説明を行わなければならない。 2.業務の対象 ・行政人口:約 48,420 人 うち、 既整備人口 :約 36,510 人 検討対象人口:約 11,910 人 (※H25 末 汚水処理人口普及状況 参照) 3.業務内容 1)基本作業の確認・策定方針の決定 以下の作業について方針を確認する。 ・作業方針,作業スケジュール ・上位計画(都道府県構想)の内容 ・将来フレーム及び整備・運営管理目標の設定 ・策定方針の確認 2)基礎調査 ①現地踏査 地形の起伏,既存汚水処理施設の概況,河川・水路整備状況等について確認を 行う。 ②資料収集整理 以下の資料,項目について収集整理を行う。 ・流域別下水道整備総合計画調査計画図書 (対象外) ・下水道全体計画図書 ・前回の汚水処理施設整備構想 ・し尿処理場の位置・処理能力・収集範囲 ・集落排水施設,浄化槽等の設置や維持管理状況 ・市長期総合計画 ・住民基本台帳 ・水環境,水利用の現況 ・土地利用の現況 ③構想に用いるフレーム値等の予測 前回汚水処理施設整備構想,下水道全体計画,国立社会保障・人口問題研究 所のなどの各種推計値及び本業務の目的を総合的に勘案し,本計画で採用する 人口を選定する。 3)検討単位区域の設定 ①既整備区域等の把握・設定 既整備区域の把握,前回の汚水処理施設整備構想での設定方針を参考に検討 単位区域を設定する。 ②既整備区域等以外の検討単位区域の設定 既整備区域以外の区域に対し、集合処理と個別処理の設定を行うための家屋 間限界距離を定める等、現況の家屋分布や地形等の地域特性を基に検討単位区 域を設定する。 4)処理区域の設定 ①検討単位区域毎の将来人口等の設定 検討単位区域毎に将来人口,将来家屋数等を設定する。 ②既存汚水処理施設の状況把握 既存汚水処理施設の能力,稼動実績・見込み,老朽度合い,改築見込み等に ついて整理を行う。 ③経済性を基にした集合処理・個別処理の判定 検討単位区域ごとに経済性に基づき,集合処理・個別処理の判定を行う。 ④集合処理区域と個別処理区域との接続検討 集合処理が有利と判定された区域に個別処理が有利と判定された区域を接 続した場合の経済性検討,既整備区域等に個別処理が有利と判断された区域を 接続する場合の経済性検討を行う。 ⑤集合処理区域同士の接続検討 集合処理区域同士の接続検討,既整備区域等と他の集合処理区域の接続検討 を行う。 ⑥整備時期・住民の意向等を考慮した集合処理区域等の再設定 経済性比較の他に,整備時期,水質保全効果,地域特性・住民意向等を考慮 した総合的判断による集合処理区域の設定を行う。 5)整備・運営管理手法の選定 ①事業手法の選定 既計画等での事業種別,各事業の採択基準,汚泥処理に関する基本方針,維持 管理の集約化方針等を勘案した事業手法(適用する事業の種別)の選定を行う。 ②事業間連携の検討 各施設の整備進捗や維持管理状況等を踏まえた効率的な下水道汚施設の整備・ 運営管理に向けた事業間連携について検討を行う。 6)整備・運営管理手法を定めた整備計画の策定 ①効率的な運営管理を見据えた整備方針の策定 以下の項目についてとりまとめ,率的な運営管理を見据えた整備方針の策定 を行う。 ・事業実施優先度,早期概成が可能な手法の検討 ・概算事業費(建設費,維持管理費)の算定 ・長期見通しを踏まえた実施可能事業量の検討 ・住民視点での公平性を考慮した整備方針の設定 ②目標年次における広域的かつ効率的な運営管理のための整備計画の策定 上記事項を総合的に評価した整備計画(アクションプラン,長期的な整備・ 運営管理内容等)の作成を行う。 7)汚泥処理の基本方針・計画 下水道及びその他の事業について,既整備施設の現況・課題・将来計画(汚泥処 理方式,処理能力等)についてとりまとめを行う。 8)住民関与と進捗状況等の見える化 ①住民の意向の把握 住民の意向の把握・反映するための基礎資料(水洗化計画概要書,各種整備 手法の位置図,整備計画等)を作成する。 ②進捗状況等の見える化 下水道事業への住民等の理解と協力を得るためのベンチマーク(指標)につ いて検討を行う。 9)図書作成及び報告書作成 前項までに行われた検討結果を報告書形式に整理し,本業務報告書を作成する。 10)計画協議 業務を円滑に進捗させるために、担当職員と密に打合せを行い、打合せ結果につ いては議事録を作成して担当職員の承認を得るものとする。 11)提出図書 ・汚水処理施設整備構想説明書 A4版製本 ・その他関係図書 (高知県提出様式を含む) ・打合せ議事録 一式 一式 3部 <参考図書> 本業務は,下記に掲げる最新版図書を参考にして行うものとする。 (1)下水道事業の手引(日本水道新聞社) (2)下水道計画の手引(全国建設研修センター) (3)持続的な汚水処理システム構築に向けた都道府県構想策定マニュアル (国土交通省,農林水産省,環境省) (4)流域別下水道整備総合計画調査指針と解説(日本下水道協会) (5)下水道施設計画・設計指針と解説(日本下水道協会) (6)下水道維持管理指針(日本下水道協会) (7)小規模下水道計画・設計・維持管理指針と解説(日本下水道協会) (8)下水道事業におけるコスト縮減の取り組みについて(日本下水道協会) (9)下水道事業における費用効果分析マニュアル (案)(日本下水道協会) (10)公共事業評価の費用便益分析に関する技術指針(国土交通省) (11)町村下水道着手マニュアル(日本下水道協会) (12)バイオソリッド利活用基本計画(下水道汚泥処理総合計画)策定マニュア ル(国土交通省) (13)高度処理施設設計マニュアル(案)(日本下水道協会) (14)下水道収支分析モデルの作成について(日本下水道協会) (15)新都市計画の手続(都市計画協会)
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