【別表2】 (新宿区防災会議「新宿区地域防災計画(平成 26 年度修正)」平成 26 年 12 月から抜粋) 第1部 施設ごとの具体的計画 第1章 区及び事業者の基本的責務と役割 第1節 基本理念及び基本的責務 3 事業者の基本的責務 (1) 事業者は、区、都及びその他の行政機関が実施する災害対策事業及び前節の区民が協働 して行う地域の復興に関する活動に協力するとともに、事業活動に当たっては、その社会的 責任を自覚し、震災の防止並びに災害後の区民生活の再建及び安定ならびに都市の復興を図 るため、最大の努力を払わねばならない。 (2) 事業者は、事業所に来所する顧客、従業者等及び周辺住民並びに管理する施設・設備に ついて、その安全の確保に努めなければならない。 (3) 事業者は、周辺住民に対する震災対策活動の実施等、周辺住民等との連携及び協力に努 めなければならない。 (4) 事業者は、震災時に重要業務を継続するための事業継続計画(BCP)を策定するよう 努めるものとする。 (5) 事業者は、区及び都が作成する地域防災計画を基準として、「事業所防災計画」を作成 しなければならない。 (6) 都市ガス、電気、通信その他防災対策上重要な施設として知事が指定する施設を管理す る事業者は、事業所防災計画を作成した時は速やかに都知事に届け出なければならない。 (7) 事業者は、事業所の耐震化、予想被害からの復旧計画策定、各計画の点検・見直し等を 実施するなど防災活動の推進に努めるものとする。 (8) 事業者は、その管理する施設の防災組織の育成に努めなければならない。 第2章 区民と地域の防災力向上 第5節 具体的な取組(予防対策) 4-5 事業所の防災体制の充実 (1) 事業所防災計画の作成指導等 消防署は、事業所に対し、事業所防災計画の作成促進を目的とした冊子を配布し、東京都 震災対策条例第10条及び第11条に基づく事業所防災計画の作成を指導し、事業所の自主防災 体制の充実強化を図る。 ア 防火管理者の選任を要する事業所については、消防署は、東京都震災対策条例に基づく 事業所防災計画に関する告示で定める次の事項について消防計画を定めるように指導する。 (ア) 震災に備えての事前計画 (イ) 震災時の活動計画 (ウ) 施設再開までの復旧計画 イ 防火管理者の選任を要しない事業所については、事業所防災計画の作成資料として「事 【別表2】 業所防災計画表」を配布し、作成を指導する。 ウ 都市ガス、電気、鉄道・軌道等、高速道路及び通信の防災対策上重要な施設を管理す る事業者に対して、事業所防災計画の作成及び届出を指導する。 エ 発災初期段階での傷病者に対する応急救護能力を向上させるため、東京都火災予防条 例第55条の5に基づく、自衛消防活動中核要員を中心に、上級救命講習等の受講の促進 を図るとともに、事業所等における応急手当の指導者の養成等を行う。 (2) 事業所自衛消防隊の防災体制の充実強化 自衛消防隊が、バール、とび口等、震災に備えた装備を活用し、発災初期段階での救出・ 救護活動を行えるよう、震災を想定した自衛消防訓練を通じて、自衛消防隊員その他の従業 員等の救出技術の向上を図る。 ア 消防法に規定された自衛消防隊や自衛消防組織が災害発生時に効果的な対応ができるよ うに組織行動力の育成を推進する。 イ 自衛消防活動中核要員の配置義務のある事業所については、一定の知識・技術を持つ自 衛消防活動中核要員が震災時の活動には有効であることから、自衛消防活動中核要員を中心 とした自衛消防訓練等の指導を推進する。 また、自衛消防活動中核要員の装備として、ヘルメット、照明器具等のほか、携帯用無線機 等や震災時等にも有効なバールその他の救出器具、応急手当用具の配置を推進する。 ウ 防火管理者及び防災管理者の選任を要しない事業所であっても、東京都火災予防条例に より、自衛消防活動を効果的に行うため自衛消防の組織を編成し、自衛消防訓練を行うよう 努めることが規定されている。 震災発生時においては、これらの組織が自衛消防隊として活動することが有効であること から、訓練等の指導を推進する。 (3) 講演会等の実施 区は、事業所の防災対策の充実を図るため、区は事業所を対象とした防災や危機管理に関 する講演会等を実施する。 (4) 帰宅困難者対策 事業所は、震災時に交通情報等の収集を行い、従業員が帰宅困難者とならないよう、一斉 帰宅の抑制を行うなど、事業所の責任において対応する。また、従業員や顧客が一定期間待 機できる場所の確保や、飲料水や食料の備蓄に努めるものとする。また、従業員との連絡の 手段・手順を定めておくとともに、従業員が安心して待機できるよう、その家族等との安否 確認手段を従業員へ周知しておく。 (5) 事業継続計画の策定 事業所は、従業員や顧客の安全確保のため、施設の耐震化を進めるとともに、重要業務を 継続するための、事業継続計画(BCP)を策定する。 【別表2】 (「東京都帰宅困難者対策条例(平成25年4月施行)」から抜粋) 第二章 一斉帰宅抑制に係る施策の推進 (従業者の一斉帰宅抑制) 第七条 事業者は、大規模災害の発生時において、管理する事業所その他の施設及び設備の 安全性並びに周辺の状況を確認の上、従業者に対する当該施設内での待機の指示その他の必 要な措置を講じることにより、従業者が一斉に帰宅することの抑制に努めなければならな い。 2 事業者は、前項に規定する従業者の施設内での待機を維持するために、知事が別に定める ところにより、従業者の三日分の飲料水、食糧その他災害時における必要な物資を備蓄する よう努めなければならない。
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