食品健康影響評価の結果への対応方針(案)について

ニュースコンテナー記事 No.1
■ 発行 2016.6.10
食品健康影響評価の結果への対応方針(案)について
2016 年 2 月 17 日に厚生労働省で開催された第 17 回厚生科学審議会生活環境水道部会が開催
され、「食品健康影響評価の結果への対応方針(案)」について、話し合われました。
その概要は、以下の通りです。
ダゾメット及びメタム(現行、対象農薬リスト掲載農薬類)は、メチルイソチオシアネート(MITC)
(現行、要検討農薬類)に分解され効果を示すと考えられています。食品安全委員会の健康影響評価
結果によると、ダゾメット及びメタムは、水の存在下では容易に MITC に分解され、植物体内では概ね
MITC として存在すると考えられることから、3 物質の総合的な評価には、活性成分である MITC に
基づく評価を適用するのが適当であると判断され、ダゾメット、メタム及び MITC のグループ一日
摂取許容量が示されました。
このため、水道水中においてもダゾメット、メタム及び MITC をグループとして評価することとし、
以下のとおり、項目及び評価値を設定することが適当と考えられました。
略号
項目
食品安全委員会
評価結果通知
評価内容: ADI
(mg/kg 体重/日)
新評価
値(案)
現行評
価値
(mg/L)
(mg/L)
対-060
対-0112
ダゾメット
2015 年 3 月 24 日
0.004
0.006※
メタム
2015 年 3 月 24 日
0.005
0.01※
メチルイソ
要-015
2015 年 3 月 24 日
0.004
-
チオシアネート
※ ダゾメット及びメタム(カーバム)の濃度は、メチルイソチオシアネート(MITC)として
測定し、原体に換算して算出すること。
↓
ダゾメット、メタ
対-新規
ム及びメチルイ 2015 年 3 月 24 日
0.004
0.01※
-
設定
ソチオシアネート
※ メチルイソチオシアネート(MITC)として測定する。
また、新評価値(案)の設定については、パブリックコメント手続きを経て新目標値を設定し、平成
29 年 4 月 1 日から適用するとしています。
当社は水道法第 20 条に基づく厚生労働大臣登録の水質検査機関及び水道 GLP 認定機関として、
長年の水質検査の実績があります。お気軽に、ご相談ください。
資料 平成 28 年 2 月 17 日付 第 17 回厚生科学審議会生活環境水道部会資料
1-2 最新の科学的知見に基づく今後の水質基準等の改正方針(案)
分析技術箇所
長谷川知草
“水道法水質基準全項目”等においても ISO/IEC 17025 の試験所認定を取得!
〒336 -0015 さいたま市南区大字太田窪 2051 番地 2
TEL.048-887-2590
FAX.048-886-2817
URL:www.knights.co.jp
この度、当社では“水道法水質基準全項目(51 項目)及びサンプリングについて、
試験所の国際規格(ISO/IEC 17025)の認定範囲拡大が認定機関である JAB に承認
されました。これにより、当社の認定取得範囲が今までの化学試験、放射能・放射線
試験に食品試験が追加となりました。