教育の方法と技術

「教育の方法と技術」学習プリントの訂正について
「教育の方法と技術」の学習プリントに、教科書(平沢茂編著「改訂版
教育の方法と技術」図
書文化社)と整合性のとれない箇所がありました。次のように訂正します。
訂正1
学習プリント 12ページ
(誤)
(正)
3.学習指導要領
(2)新学習指導要領と「総合的な学習の時間」
➡
2.学習指導要領
(2)現行学習指導要領の特徴
訂正2
学習プリント 20~21ページ
は、別紙1に差し替える。
訂正3
学習プリント 24ページ
(誤)
(正)
Ⅶ.教育における ICT 活用と e ラーニング
の進展(補足-2)
➡
Ⅷ.教育における ICT 活用と e ラーニング
の進展(補足-2)
訂正4
学習プリント 27ページ
(誤)
(正)
Ⅷ.教育における ICT 活用と e ラーニング
の進展(補足-3)
➡
Ⅸ.e ラーニングの教材開発と学習評価(補
足-3)
訂正5
学習プリント35ページ
「Ⅶ.教育評価のカルテ」
の後に、次の節を新設する。
Ⅷ.大学入学資格の認定をめぐって
1 到達度テストの導入へ
2 国際バカロレア
別紙1
第 11 講 各種教育メディアと ICT 活用の進展 (教科書
第 5 章第Ⅳ,Ⅴ,Ⅵ,補足-1)
- 各種メディアの特性、およびそれらをどう利用するか?
- 電子黒板の機能、およびそれをどう活用するか?
- 教育における ICT 活用とは何か、その背景・動向とは?
※学習のポイント
(1) 学校教育において、授業にコンピュータを利用する機会が急速に増えている。従来からの教育メ
ディアに加えて、新しい教育メディアの有効な活用は重要であるが、教育にメディアを利用する
意味をよく考え、学習の目的・学習内容に最適なメディアを選んで使うことが大切である。
(2) 第 11 講では、動画・静止画メディアをはじめとして、各種教育メディアの特性と利用、教育に
おける ICT 活用の進展とその背景・動向、とくにこれから普及が予測される電子黒板とコンピュ
ータ支援教育学習の有力な学習方式である e ラーニングの機能や動向などについて理解を深める。
※
以下の項目に沿って、その内容の要点を簡潔にまとめてみよう。また、「 」で示されている用語・
語句の意味をキチンととらえることも重要である。
Ⅳ.各種メディアの特性と利用
1
動画メディアの特性と利用
(1) 動画の特性
(2) 動画メディアの教育利用
(3) ビデオ・カメラの教育利用
2
静止画メディアの特性と利用
(1) 静止画メディアの特性
(2) 静止画メディアの教育場面における利用
3
音声メディアの特性と利用
(1) 音声メディアの特性
(2) 音声メディアの教育的な利用
4
対話型メディアの特性と教育利用
別紙1
5
情報処理メディアの特性と利用
(1) コンピュータの特性と教育利用
(2) その他の情報処理メディアの特性と教育利用
Ⅴ.電子黒板の機能
1
電子黒板とは何か
2
発展過程から見た電子黒板
(1) 記憶・複写機能付きホワイトボード
(2) 電子黒板ソフト
(3) 投影型電子黒板
(4) デジタルテレビ機能付き電子黒板
Ⅵ.教育メディア利用の現状と課題
1
教育メディア利用の現状
2
教育メディア利用のための条件整備
(1) 教育メディア利用促進のための条件
(2) 校内メディア・センターの設置
Ⅶ.教育における ICT 活用と e ラーニングの進展(補足-1)
※
以下において、教科書第 5 章の補足として、Ⅶ(補足-1)
、Ⅷ(第 12 講補足-2)
、Ⅸ(第 13 講
補足-3)を挙げるが、これらの内容は主として、植野真臣著「知識社会における e ラーニング」
(培風館、2007)
、および経済産業省監修「e ラーニング白書 2007/2008」などを参考にしてい
るので、詳細な議論はこれらを参照するなどして、内容的な理解を深めるようにしてください。
1.情報通信技術の発展と教育メディア
●
20 世紀に入って、産業界における知識の重要性が高まってきた:
(1) 組織のグローバル化と組織内情報流通のアジリティ(敏感性)の必要性
(2) 先進国における知識社会の到来と知識の重視化(企業の特許戦略など知識を財とする傾向が強く
なり、専門的な知識も重視されつつある)
(3) ナレッジマネジメント(knowledge management、KM;知識経営とも)としての暗黙的知識の
形式化と共有化の必要性(例えば、野中・紺野 1999)
別紙1
(4) 企業内教育の低コスト化の必要性
これらは、知識創造がキー概念となる社会の到来を告げており、このような動向に対応していく
ために、コンピュータ技術および ICT を駆使する教育学習システムとしての e ラーニングシステ
ム(第 12 講で詳述)が必要とされた主な要因と考えられている。
● 知識社会とは:
(1) すべての労働者が高度な知識を必要とし、多くの専門分野の知識は、先端的であればあるほど陳
腐化が早いため、さまざまな目的での学習機会の増大(学習社会)。
(2) 専門領域の知識の拡大、専門知識のリフレッシュ、または個人のキャリア向上、…(e ラーニン
グの対象となっている)
(3) 新しい教育メディアとしての e ラーニングの必然性:
① 知識社会が浸透すると、いわゆる学校知(学校で習う知識)はさらに重視される。
② 社会的な要請だけでなく、知識創造のエンジンとなる学問をさらに開拓して e ラーニングで配
信していくことが大学の使命でもある。
以下、学習プリントの 22 ページに続く。