世界認定推進の日 - 日本認定機関協議会

世界認定推進の日
2016 年 6 月 9 日
認定:公共政策を支えるグローバルツール
認定:公共政策を支えるグローバルツール
規格、認定、適合性評価は、より良い規制、環境保護、公共安全、不正防止、ならびに公正な市場
構築に関連して国民の信頼を築くため、政府の政策にも利用される市場ベースのツールです。これら
のツールは、その本来の目的や用途が広く知られ、理解され、また活用されているとは言い難いのが
現状です。
しかし、政府公的機関が政策目標を実現するために認定を受けた適合性評価を採用しているという
事例は世界中に多くあります。このパンフレットには、政策立案者、規制当局および公的機関の関係
職員に対して、業務でこのツールを活用することが有効である理由を、事例を使って解説しています。
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政府は、適合性評価の利用を進めて、事業実績
経済開発、公的機関、ヘルスケア、環境保護など
を向上させることができます。
の政策分野における適合性評価の事例を紹介するの
政府は、リスクを低減し商取引を促進するため
は、認定された適合性評価が公共政策を支援するた
に、認定機関を頼りにすることができます。
めのツールとして役立つという事実を知ってもらう
認定された適合性評価は、政策の策定や施行を
ためです。
するうえで役に立ちます。

民間部門では、市場に信頼を提供するために認
定を活用しています。

認定された適合性評価は、規制当局による規制
の制定や実施する際にも役立ちます。

政府は各省庁内で適合性評価を利用することで、
政府の実績を改善することができます
事例の全容、調査報告、さらに補足の情報につい
ては www.publicsectorassurance.org に掲載されていま
す。
このウェブサイトは、認定を活用する利点と識見
を、特に公的機関の組織に提供するために開設され
たサイトです。
規格と認定の関係は?
規格とは、何かを行う上で合意された方法のことです。規格とは、その策定プロセスにおいて関連
する全てのステークホルダーが関与する、信頼性と透明性のあるプロセスを通して、最新の優れた実
践規範を形にした文書です。
認定とは、試験、認証、検査、校正などの適合性評
これらの協定は、認証機関及び妥当性確認/検証
価サービスを提供する組織の専門的能力と完全性を、
機関の認定分野は国際認定機関フォーラム(IAF)
国際規格に基づいて判断するものです。従って認定は、
によって、試験所及び検査機関の認定分野は国際試
規格への適合性を検証するために使用することができ
験所認定協力機構(ILAC)によって管理されていま
ます。認定は、第三者が実施する公平で客観的なプロ
す。この仕組みによって認定機関が実施する活動が
セスであり、信頼性のある適合性評価結果を提供する
国際的に一貫性のあるものとなり、認定機関間の国
ための、最も重複が少なく、最も透明性が高く、最も
際標準を維持します。その結果、IAF 及び ILAC の
広く受け入れられている手段です。
管理のもとで一度試験、検査、又は認証された製品
及びサービスは、同レベルの信頼性があるものとし
認定機関は、十分な能力がある機関が適合性評価
機関を監督することを確実にするために、多くの
国々で設立されています。相互に同等の能力がある
と評価され、国際的に承認された認定機関は、国境
を越えた製品とサービスの受け入れを増大させる取
り決めに署名し、貿易規制当局の承認プロセスをサ
ポートするための国際的なインフラ、及び市場での
信頼を作り出しています。
て世界中どこででも受け入れられることができます。
認定はいかに公共政策を支えることができるのか?
認定は、さまざまな方法で政府政策の支援に利用することができます。例えば、定めた規格の遵守に
ついて企業が自主的に同意することにより、市場は「自主規制」することができます。これは、リスク
を最小限に抑えながら事業活動を行っていることを市場に対して保証する必要があり、政府が規制によ
る介入を望んでいない場合に、活用することができます。例えば、ある産業界や団体が、倫理的行為を
推進する独自の行動規範を設定し、採択するとします。政府は、政策実行のために規格の活用を奨励す
ることができ、さらには、特定の目的のための規格の策定を支援しようとするかもしれません。政府は、
規格や行動規範の策定や、規格の設定や活動の承認において他の当事者が関わる適合性判定方法の設定
について、産業界と協働する可能性もあります。
認定を受けた適合性評価により、こうした規格の遵守を確保することができます。
ケーススタディ
ケーススタディ
刑事司法制度の要件を満たす法医学
香港住宅委員会が認証済製品の使用を規定
 英国内務省が承認した行動及び品位憲章は、証拠
を提出する法医学プロバイダーに対して提出され
た証拠が「能力のある」組織により実施されたも
のであることを求めている。
 承認された行動規範及び品位規範は、国際的に受
け入れられている、妥当性確認、汚染管理、情報
 香港住宅委員会は、香港の公共部門向けに年間平
均で 20,000 戸の公共住宅を建設している。
 規格に適合しない建築物の再加工は、住宅供給プ
ロジェクトに作業時間と費用の面で影響があるた
め、建材と部品の品質は、香港住宅委員会と建築
業界の最大の関心である。
セキュリティに焦点を当てた試験機関向け試験基
 住宅委員会は、建設プロジェクトの主な建築資材
準である、ISO/IEC 17025 に基づくものである。
10品目について、認証済み製品の使用を要件に定めた。
 公的試験機関又は民間試験機関は、これを確実に
 認定された製品認証は、原材料の受け入れから、
遵守すべく、行動憲章を採用する。
 こうした試験機関が認定を受けることにより、規
制当局や刑事司法制度に信頼性を与えることができる。
製造、検査、サンプル選定、そして試験まで、す
べての製造プロセスを通して製造品質を確保する
ための信頼性のある手段となる。
もしくは、認定を通じて規格適合性を証明する企業が規制当局から認められる場合があり、規制当局は、そう
した企業が法的義務を遵守していると信頼することができます。これにより、規制機関は監視や立ち入り検査を
減らし、納税者のお金を節約することができます。 この「規制当局から認められたこと」というのは、任意ベー
スではあるものの、「規制と同等またはそれを上回る効果を達成することができます。
こうすることにより、政府にとっても、規制を受ける企業にとっても、規制にかかる費用を軽減することができます。
ケーススタディ
ケーススタディ
アフリカで持続可能な動物の健康維持を支援
豪州ビクトリア州における食品の安全性
 ボ ツ ワ ナ 予 防 接 種 機 構 ( Botswana Vaccine
 豪州ビクトリア州のプライムセーフスキームは、
Institute, BVI)は、家畜のワクチンの研究、製造
食肉、家禽、海産物のサプライチェーンのすべて
および供給のトップ企業である MERIAL と政府の技
を対象としている。
術協力によって設立された国営企業である。
 「ライセンス監査の頻度は、施設で加工される製
 認定された試験と認証により、同社が製造するワク
品に内在するリスクレベルに応じて定める。評価
チンの品質を保証し、内部効率化を生み出し、無駄
されたリスクが高ければ高いほど、頻繁な監査が
を省き費用を節約することができる。
求められる」という、リスクベースの監査システ
 また、前年比の成長率で証明されているとおり、新
たな入札者の市場アクセスと適格性を向上させる。
 BVI が生産するワクチンの 3 分の 2 が、毎年アフリ
カと中東の 15 か国以上の国々に輸出されている。
ムを運用している。
 このスキームでは、「四半期に一度の監査の対象
であり、認定済みの ISO 9001 品質保証システム
を業務に組み込んでいる食肉加工施設は、監査頻
度を年に 2 回にすることができる」として認定さ
れた ISO 9001 認証を認めている。
認定制度は、政府がトップレベルの規制要件を定め、技術的解決法の面でそれらの原則をどのように遵守する
かを定めるのは市場に任せるという点で、政府の政策実施にも役立ちます。場合によっては、規格の使用を規制
で定めることも可能です。または、市場自らが規格を策定して最先端技術に関する指針を定めることにより、遵
守をサポートすることもできます。
ケーススタディ
湾岸諸国(Gulf Coast Countries; GCC)が
EU におけるニューアプローチ
単一の市場規制制度を運用
 欧州の技術基準調和に関する「ニューアプローチ」
 湾岸諸国加盟国(UAE アラブ首長国連邦、バーレ
には、規制を支えるために 4,000 を超える規格が関る。
ーン、サウジアラビア、オマーン、カタール、ク
 ニューアプローチのもと、規格の遵守を確認する組
ウェートおよびイエメン)は、GCC 市場の製品を
織(「Notified Bodies」)の能力を保証するために
認定が用いられる。
管理するため、単一の規制制度を運用している。
 当制度は、2 つの技術規則(TR)から成る。これ
 世界貿易機関の貿易の技術的障害に関する協定
らは、GCC 単一市場への参入を希望するすべての
(WTO TBT 協定)に従い、法令の遵守は義務付け
製品に適用される水平規則と、「玩具」「低電圧
られているが、規格の遵守は義務付けられていない。
装置」など、各製品分類に対応している垂直規則
である。
 認定は、この規制制度の運用において必須のツー
ルである。それは、通知機関(notified bodies)の
適正を確保するため、すべての規則において認定
が使用されているからである。
認定にはどのような利点があるか?
認定を受けた適合性評価機関は、特に、以下に挙げる機能を支援することができます。

規格および規制の遵守の検証

能力の証明

リスクおよびリスク管理の評価

建築基準などの安全規制の施行

食品および飲料水の安全性

環境保護

医療・福祉サービスの監督

通商および貿易の管理

貿易促進

公的サービスの効率的な提供

法医学調査の実施

製品またはプロセスの欠陥の調査
ケーススタディ
ケーススタディ
「米国エネルギースター」エネルギー効率化
認定により、インドへの鉄鋼輸入の品質を保証
プログラムの支持
 エネルギースターは、エネルギー効率化を促進す
 インドの外国貿易部は、鉄鋼および鉄鋼製品に対す
るための米国環境保護庁(EPA)による任意プロ
る輸入規制を緩和し、品質保証維持のため、ILAC
グラムである。
および IAF 協定に依拠している。
 エネルギースタープログラムにおいて、試験デー
 鉄鋼輸入品は、国内での追加的な認証や検査を要す
タを提供する第三者試験機関は、ILAC MRA の署
ることなく、インフラ、石油、原子炉および防衛の
名機関により認定されていることが求められる。
分野におけるプロジェクトを支えるものである。
 EPA は、省庁独自に規則を策定したり、重複する
 品質認証は、IAF MLA 署名機関による認定を受けた
試験機関向けの要件を設定したりする必要がない
製品認証機関(ISO ガイド 65/ISO 17065)による
ため、機関にとってはコスト削減になる。
ものか、または ISO/IEC 17020 に従って ILAC
 ILAC MRA は消費者に対し、エネルギースターの
ラベルが表示された製品が、このプログラムの厳
格な要件を満たしていることを保証することができる。
MRA 署名機関により認定された検査機関によるもの
でなければならない。
 認定を受けた適合性評価により、現地の開発業者
および規制当局に対し信頼性を与えることができる。
認定がもたらす利益とは

認定は規制の代替として機能したり、又は規制を補助することによってその簡素化を可能にしたり
します。認定は、広範囲にわたる政府及び規制当局の活動において政策の実施を支援するためにす
でに活用されています。認定された適合性評価は、幅広い規制要求事項に対処するために活用する
ことが可能であり、あらゆる分野、あらゆる種類の審査、承認、妥当性確認又は評価のプロセスに
適用可能な柔軟性のあるツールです。

認定は民間部門によるため、政府の負担を削減することができます。認定された適合性評価は市場
主導型であり、組織からの料金支払いにより財源を得ています。従って政府は、試験所や検査機関
を自ら運営して費用を負担する必要性がなくなります。

認定は、政府による介入が最も必要とされている状況に的を絞るための情報を提供することによっ
て、リスクに基づく規制を支援することができます。

規格と認定は、その透明性及び独立性により、政策実施のツールとして活用されるために必要な正
当性を備え市場に受け入れられています。認定の相互承認という国際的な合意により、先進国及び
途上国の両方で、規格と認定は規制当局のためのツールとして幅広く活用されるようになっています。
詳細情報
世界中の中央政府、地方政府及び規制当局が利益を提供するために、認定された適合性評価が活用
されている事例については、www.publicsectorassurance.org をご利用下さい。
ILAC 国際相互承認協定(MRA)及び加盟
機関についての詳しい情報は、下記 ILAC
ウェブサイトをご利用下さい。
IAF 国際相互承認協定(MLA)及び加盟機関
についての詳しい情報は、下記 IAF ウェブサ
イトをご利用下さい。
http://ilac.org/ilac-mra-and-signatories/
http://www.iaf.nu//articles/IAF_
MEMBERS_SIGNATORIES/4s.
The IAF Secretariat
The ILAC Secretariat
Phone: +1 (613) 454 8159
Email: [email protected]
Website:www.iaf.nu
Phone: +612 9736 8374
Email: [email protected]
Website: www.ilac.org
@ILAC_Official
@IAF_Global
https://www.youtube.com/user/IAFandILAC
http://www.linkedin.com/company/
international-accreditation-forum-inc
https://www.youtube.com/user/IAFandILAC