保険教育の 推進

特
集
02
「 長 寿 安 心 年 金 」の 創 設
保険教育の
推進
―自助努力の役割・重要性の理解促進に向けて―
自助努力で将来に備えることの重要性や
保険の役割を広くご理解いただくため
保険教育の推進に取り組んでいます。
ポイント
□ DVD・冊子の作成、
学校教育活動などを実施
□ すべての世代にわかりやすく情報発信
「全世代対応型パッケージ」で
生命保険や生活設計の理解を促進
当協会では生命保険文化センターと連携しながら、
すべての世代に切れ目なく対応する「全世代対応
保険教育の推進
生命保険協 会 の 取 組 み
高齢者向け
情報冊子の提供
型パッケージ」を構築。生命保険や生活設計に関す
る理解の促進に向け取り組んでいます。
高齢者向けに生命保険の情報や留意点など
をまとめた冊 子です。全 国の消 費 生 活セン
ター・消費者団体などに配布し、生命保険学習
会などで活用しました。
ちびまる子ちゃんの
教育用DVDを提供
2
全国への無料講師派遣
学校や行政などからの依頼で、生活設計と生活保障を
テーマとした講座を開講しています。
詳しくはP32
さくらプロダクション/
日本アニメーション
1
楽しみながら、
いざという時の備えの
大切さを学ぶことができるDVDです。
全国の小学校・公立図書館に配布
しました。
(平成27年3月配布終了)
子ども(幼児・小学生)
3
学校教育活動
作文コンクールの実施、教
師向けセミナー、副教材の
提供などを行っています。
中学生
高校生
詳しくはP33
大学生 など
消費者向け出版物
年金、医療など、生命
保険に関する最新情
報を提供しています。
詳しくはP32
成人一般
※本取組みは、生命保険協会と生命保険文化センターとの連携事業です。
※図中の❶~❸は、生命保険文化センターが主体となって実施している消費者啓発・情報提供事業の一環です。
担当者の声
生命保険文化センターでは、生命保険協会と連携しなが
公正・中立な立場で
教育活動を行います
ら、公正・中立な立場から、中学生から社会人までのそれぞ
れのセグメントに対応した生活設計や生活保障について
生命保険文化センター
の教育活動を行っております。生活設計やリスクへ備える
さい とう かずひろ
ことの大切さを消費者や学生の皆さまに直接お伝えするこ
斉藤 数弘さん
とは、
とても重要な役割だと感じています。
09
生命保険各社 の 取 組 み
生命保険各社の
ポイント
取組み事例の共有化
□ ウェブサイトや教材・ツールなどで情報提供
当協会では、平成28年2月に各社の自主的・積極的
な保険教育推進への取組みを事例集として取りま
とめ、共有・公表しました。
□ セミナー・講座などを計532回開催
学生を中心に約46,000人が参加
情報提 供 へ の 取 組 み
ウェブサイトで
01 「わかりやすく説明」
CASE
生命保険や社会保障の基礎知識、ライフプラン
ニング、公的年金の簡易試算、介護などの情報を
提供しています。
冊子・資料で
02 「 詳細に説明 」
CASE
CASE
教材・ツールで
0 3 「 楽しく学ぶ」
小学生向けに保険を説明
中学生向けの学習教材
したマンガ、社会保障、税
や、消費者教育・金融教育
金、女性疾病、先進医療に
をテーマとしたゲーム教
関する冊子などを提供し
材 を 提 供して、学 び を サ
ています。
ポートしています。
セミナー・講 座 などへの取 組み(平成26年度実績)
出張授業・寄付講座などで
01 「知識を習得」
CASE
13社が実施。計325回の出張
4社が実施。計49回の職場体
授業、寄付講座、セミナーに
験学習に約1,300人が参加
約30,200人が参加しました。
しました。
CASE
金融教育イベントで
03 「将来を考える」
10
職場体験学習で
0 2 「仕事を理解」
CASE
CASE
学校教師向け研修などで
0 4 「学校教育現場をサポート」
3社が実施。計149回の金融
3社が実施。計9回の学校教
教育イベントに約14,300人
師向け研修などに約110人
が参加しました。
が参加しました。
保険教育へ の 提 言
ポイント
□ 社会保障制度と保険を併せて学習
学校教育現場での
□ 家庭科と社会科の両授業での学びが重要
保険教育機会の拡充に向けた提言
当協会では、
平成28年4月に
『保険教育推進に関する
としたアンケート調査や、欧米主要国の実態調査な
報告書』
を公表しました。全国15,513校の中学校・高
どを通じて現状・課題を整理し、
学校教育現場での保
等学校の社会科(公民科)や家庭科の先生方を対象
険教育機会の拡充に向けた提言をまとめています。
提言の背景
急速に進む少子高齢化と、
社会保障給付費の急激な増加
各種調査でわかった、
学校での保険教育の課題
学習指導要領・教科書における
「保険」に関する記載の充実
公的保障と私的保障の連携の必要性と、
生命保険の役割の増大
1
若年層の生命保険の加入率低下
3 「保険」を教えるための教師へのサポート強化
2
授業時間数の確保
[保険教育が必要である理由]
[学校で保険教育を行うことの必要性]
必要で
ある
中学校社会科
中学校技術・家庭科
76.9 %
21.6%
55.3%
81.1%
24.2%
62.3%
10.7%
高等学校公民科
高等学校家庭科
あまり必要
ではない
56.9%
51.6%
26.3%
79.7%
28.8%
89.5%
必要では
ない
2.1%
19.4%
1.8%
15.7%
3.5%
33.3%
53.4%
16.1%
60.7%
個人の家計管理を行う上で必要
不明
全体
ある程度
必要である
リスク管理の手段として必要
金融商品の一つとして理解が必要
0.4%
その他・不明
8%
社会保障制度について学ぶ際に、自助努力
提言の概要
割についても併せて学ぶこと。
家庭科
や講師派遣についても適宜活用すること。
16%
2.3%
理手段として保険を学ぶ際に、
社会保障制度とも関連付けて
学べるようにすること。
中学校や高等学校で社会保障
人を起点とする
「家庭科」
と社会を起点とす
生命保険業界などが提供する外部の教材
64.8%
高等学校で生活設計のリスク管
短時間で効果的な知識習得を図るため、個
る
「社会科(公民科)」の両面で学ぶこと。
76.8%
社会保障制度を理解する上で必要
2.0%
で将来に備えることの重要性及び保険の役
39.3%
保険
健教育の推進
(ご参考)先生方へのアンケート調査結果
社会科
(公民科)
制度について学ぶ際に、自助努
力で将来に備えることの重要性
及び保険の役割についても併
せて学べるようにすること。
有識者の声
学校教育現場で保険教育を
推進することは重要です
保険のことを十分に理解して加入している人ほど、保険
への満足度が高いですし、保険を上手に活用できている
ので将来への不安感も低い傾向が見られます。すべての
神戸大学 経済経営研究所教授
人が保険を積極的に活用して安心した暮らしを実現する
や もり
ためには、学校での保険教育を推進することが非常に重
の ぶよし
家森 信善さん
要です。保険業界の積極的な取組みに期待しています。
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