Ⅰ計画(6.バリアフリー) ①重要事項の解説

Ⅰ計画(6.バリアフリー) ①重要事項の解説
「6.バリアフリー」で2回以上繰り返し出題のある重要項目(H8~H27)は、下記の通りである。
(1)輝度対比
※過去に選択肢問題として7回出題有
・高齢者(60歳)は、20歳の視対象の約2倍の輝度対比が必要であることに配慮した。
・階段は、踏面の色と蹴上げの色との明度差を大きくし、点状ブロックを階段の昇り始め及び降り始めの位置に敷設した。
・階段は、段鼻を注意色として、蹴込み板がないと昇りで足がひっかかり危険なので、蹴込み板を設ける。
(2)トイレ
※過去に選択肢問題として5回出題有
・多目的トイレは、内法寸法を2m×2mとし、オストメイト用の流しや車椅子使用者が利用できる洗面台を設置した。
・ベビーチェアと手すりを設置した洋式トイレ内法寸法は、最低でも幅140cm、奥行き135cmは必要である。
・車いす使用者の前方アプローチタイプで介助を考慮した便所ブースは、間口1,400mm、奥行1,900mmは必要である。
(3)洗面台
※過去に選択肢問題として4回出題有
・車いす使用者の利用に配慮して、洗面台の下の床面からのクリアランスを650mm確保した。
・車いす使用者の洗面所は、手すりを床面から800mm、洗面器の上端は床面から760mmとなるように計画する。
(4)エレベーター
※過去に選択肢問題として4回出題有
・エレベーターの乗降ロビーに設ける操作ボタンを床から100cmの高さに設置し、操作ボタンの脇に点字標示を行った。
(5)廊下幅
※過去に選択肢問題として3回出題有
・建築物内の廊下の幅は、車いすのすれ違いを考慮して180cmとした。
(6)食器戸棚
※過去に選択肢問題として3回出題有
・車いす使用者用のキッチン計画は、固定した食器戸棚の天端までの高さを、車いすの座面から80cmとした。
・車いす使用者が利用する固定された吊り戸棚の天端までの高さを、床面から130cmとした。
(7)音声誘導装置
※過去に選択肢問題として3回出題有
・建築物の出入口において、音声誘導装置を扉の直上に設置した。
(8)台所配置
※過去に選択肢問題として3回出題有
・台所の調理台、流し台、レンジ及び冷蔵庫の配置は、車いす使用者が利用しやすいように、L字型とした。
(9)段差
※過去に選択肢問題として2回出題有
・車いす使用者は、方向転回に直径150cmの平面空間を必要とし、2cm以上の段差を越えることは難しい。
(9)手すり
※過去に選択肢問題として2回出題有
・階段で片側へ手すりを設ける場合、下りが危険なので下るときの利き手側に手すりを設ける。