大学院特別セミナー 平成28年7月4日(月)17:00~18:30 薬学部研究棟2(7階) セミナー室8 「前庭誘発筋電位検査」 “Vestibular evoked myogenic potentials” 東京大学医学部耳鼻咽喉科 准教授 岩崎 真一 先生 内⽿は、⾳を検知する器官である蝸⽜と、頭部の⾓度や加速度を検知する 前庭によって構成される。前庭には、回転加速度を検知する3つの半規管 (外側・前・後半規管)と直線加速度を検知する2つの⽿⽯器(卵形嚢と 球形嚢)があり、⾝体のバランスや体動時の視線の維持に役⽴っている。 従来、前庭機能の評価は、温度刺激検査や回転検査などによる半規管の機 能評価が中⼼で、⽿⽯器の機能評価は困難であった。前庭誘発筋電位検査 (vestibular evoked myogenic potential: VEMP)は、⾳響刺激によっ て誘発される筋⾁の反応を記録することによって、⽿⽯機能を評価するユ ニークな検査である。VEMPは、主に頸部の筋⾁より反応を記録する前庭 誘発頸筋電位検査(cVEMP)と、外眼筋より反応を記録する前庭誘発眼筋 電位検査(oVEMP)に⼤別され、cVEMPは主に球形嚢の機能を、oVEMP は主に卵形嚢の機能を反映する。本セミナーではVEMPの背景および臨床 応⽤について解説を⾏う。 講義は英語で⾏われます。 Lecture will be given in English. お問い合わせ:⽿⿐咽喉科頭頸部外科学講座 内線7368
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