第22号 6月 8日 介護技術の向上と演劇鑑賞

校長だより第 22 号
平成 28 年 6 月 8 日
介護技術の向上と演劇鑑賞
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高校生介護技術コンテスト島根県大会
高校で福祉を学ぶ生徒が、課題事例に対する介護技術力を競い、福祉を学ぶ高校生の介護技術力を
高めるとともに、様々な介護の場面において適切かつ安全に支援できる能力と態度を育成することを
目的として、全国高校生介護技術コンテストが行われています。島根県では本年度よりこの介護技術
コンテストの島根県大会を行うこととし、昨日益田翔陽高等学校で開催されました。島根県福祉科高
等学校長協会に属する、出雲西高等学校、邇摩高等学校、明誠高等学校、益田翔陽高等学校と本校の
5 校が参加して行われました。
各校 2 名の選手が課題事例に対し、介護を実践します。これを制限時間の 10 分以内で行った後、
介護実践の根拠となる事柄等について 2 分以内でアピールします。その後、審査員の先生方からの
質問を受け応答します。
本校から出場した 2 名は、第 1 回大会のトップバッターとして記念すべき出場となりました。当
日は報道関係の方々もたくさん来ていただき、実践中に浴びるフラッシュに「芸能人になったみたい」
と、終わってから余裕の感想を生徒は述べていました。
結果は、本校は益田翔陽高等学校が最優秀賞となり中国大会に出場されることになりました。本校
から参加した 2 名の生徒は、毎日残って練習を重ね、本番では授業で学んだことをもとに終始笑顔
でよく対応できたと思います。
2
芸術鑑賞会
本校では、毎年この時期に芸術鑑賞会を行っています。昨年度は古典芸能・落語、一昨年度はサッ
クス奏者マルタさんの演奏会で、今年度は演劇です。このように 3 年間でこの 3 つの分野の本物の
芸術に親しむ活動を実施しています。これら芸術鑑賞会は、学校行事の文化的行事に位置づけられて
いますが、本校で行うものは他に収穫祭、意見発表会、学習成果発表会や講演会などが該当するもの
です。
今回は本物の芸術(演劇)に直接触れる体験を通して、情操を高め、豊かな教養の育成に資するも
のと共に、生涯にわたり、文化や芸術に親しんだり、集団や社会の一員として伝統文化の継承に寄与
したりしようとする態度を育むことを目的として実施しています。
『夏の庭-The Friends』東京芸術座の公演でした。人が自分と向き合うには、他者との関わりが
必要で、いつもどこかで誰かと関わりながら自分を成長させている。老人と関わることで子ども達が
かわっていったこと、そして老人もかわっていった。一人で生きていた老人が、虚しさから脱却して
いく過程が老人の庭と家を舞台に繰り広げられていました。1 時間 45 分という長時間でしたが、あ
っという間に過ぎていった感じがします。
生徒達が今日のこの演劇を通してどのような心の変化や感情を持ったのでしょうか。生きること、
人の死、戦争のこと、家族のことなど様々なテーマで考えることができたのではないかと思っていま
す。生徒会長が最後にお礼の言葉を述べ、色紙をいただきました。