次亜塩素酸ナトリウム中の臭素酸の測定例 - Thermo Fisher Scientific

イオンクロマトグラフ データシート アプリケーション
No.0006A_0809KF
次亜塩素酸ナトリウム中の臭素酸の測定例
水道水の消毒は、水道法の規定により塩素によるものとなっており、その消毒剤として次亜塩素酸ナトリ
ウムが主として使用されています。次亜塩素酸ナトリウムなどのように浄水又は浄水処理過程における
水に注入される薬品等により、水に付加される物質は水道法第5条第4項の規定に基づく「水道施設の
技術的基準を定める省令」(平成12 年厚生省令第15 号)第1条第16号に規定する基準(以下「薬品基
準」という。)に適合することと規定されています。次亜塩素酸ナトリウムの特に注意すべき薬品基準項
目は、臭素酸と塩素酸です。
本データシートでは、炭酸系溶離液条件における次亜塩素酸ナトリウム中の臭素酸、塩素酸の測定例
を示します。ClO2-とBrO3-の分離は炭酸系溶離液条件で使用するカラムでは難しいため、本来は水酸
化物系溶離液条件で使用するIonPac AS18を炭酸系溶離液条件で使用しています。
1) 電気伝導度検出
測定条件
カラム
溶離液
溶離液流量
サプレッサー
再生液
検出器
カラム温度
試料導入量
2) ポストカラム誘導体化-UV 検出
: IonPac AG18(4 x 50mm)
IonPac AS18(4 x 250mm)
: 3.75mmol/L Na2CO3/0.1mmol/L NaHCO3
: 1.0mL/min
: AMMS-300 ,
: 12.5mmol/L H2SO4
: 電気伝導度検出器
: 30℃
: 100µL
ポストカラム誘導体化-UV 検出条件
: A_1.2mmol/L NaNO2
反応液
: B_1.5mol/L KBr / 1.0mol/L H2SO4
反応液流量
: A_0.2mL/min
: B_0.4mL/min
反応温度
: 40℃
UV 測定波長
: 268nm
試料
: ①次亜塩素酸ナトリウムを 1mg 秤り取り、
超純水で1L とし、エチレンジアミン溶液
(50mg/mL)2mL 添加したもの
②標準液
標準液濃度
FClO2BrO3ClNO2-
【カラムの製品番号】
IonPac AS18 (4 x 250 mm) : 製品番号 60549
IonPac AG18 (4 x 50 mm) : 製品番号 60551
0.03 mg/L
0.02
0.005
0.04
0.1
BrBrNO33-NO
ClO
ClO33-2
SO442-SO
0.1 mg/L
0.1
0.02
0.2