平成28年度事業計画

平 成 28年 度 事 業 計 画
1 基 本 方 針
北陸新幹線開業から2年目を迎え、首都圏をはじめとした他地域との
時間短縮により、富山の魅力が再認識され、街中では観光客やビジネスマンの
姿が目立つようになり、ショッピング街も賑わっており、街全体が活気づいて
きたように思えます。
さて、我が国においては、少子高齢化が進展し、総人口は2008年(平成
20年)の1億2,808万人をピークに減少局面を迎えている一方、
2015年には65歳以上の人口が3,384万人に達し、総人口に占める
割合である高齢化率は26.7%となっており、2060年には40%近い
水準になると推計されております。
こうした中で、高年齢者の就労意欲は高く、労働力人口に占める高年齢者の
割合や高年齢者の就業率は近年上昇を続けており、内閣府が実施した「平成
25年度
高齢期に向けた『備え』に関する意識調査」によると、65歳を超
えても働きたいとする者が約5割で、その内70歳くらいまでが20.9%、
働けるうちはいつまでもが25.7%という調査結果がでております。
少子高齢化の進展に伴い、将来に必要な労働力人口が減少することが
懸念される中で、働く意欲のある高年齢者が、長年培ってきた知識や経験を
活かし、年齢にかかわりなく活躍し続けることができる「生涯現役社会」を
実現することがますます重要となっており、その受け皿としてのシルバー人材
センターは、重要な役割を担っております。
しかしながら、当センターの会員数は、近年減少傾向になかなか歯止めが
かからない状況が続いており、当センターが高年齢者の受け皿としての機能を
果たすためには、まずは働いていただける会員の確保、拡大と高年齢者の多様
な就業ニーズを踏まえた就業機会の確保が喫緊の課題となっております。
そのため、入会率の低い女性、定年退職後の高年齢者の会員拡大を図ると
ともに、従来からの職域にとどまらず、人手不足分野や育児支援等の現役世代
を支える分野における就業機会の拡大に積極的に取り組 み、シルバー人材
センターの機能強化に努めてまいります。
一方、当センターの運営は、事業の経営の安定と継続性を図るため健全経営
に努めておりますが、「第4次中期計画」の目標の実現に向け、より一層財政
の健全化と組織の再編成に取り組んでまいります。
今後、会員及び発注者の皆様など関係各位のご支援・ご協力を賜りながら、
シルバーの基本理念である「自主・自立、共働・共助」の下、地域社会に貢献
するシルバー人材センターとして、効率的な事業の推進と活性化に努めて
まいります。
2 事業実施計画
(1)会員数の増強と就業率の向上
会員数は、シルバー事業を推進していく根幹をなしており、事業の活性化
を図るためには、減少傾向にある会員の増強は必要不可欠です。
このためには、定年退職された方や65歳を超えても働く意欲のある団塊
世代、女性の方を新規会員として取り込み会員の拡大を推進するとともに退
会会員の減少に努めてまいります。
また、会員紹介カードによる会員勧誘活動を継続して実施してまいります。
さらに、市広報紙や市内地区センター等公共機関、センターのホームペー
ジ、高齢者向けイベント等における広報活動を継続して、シルバー人材セン
ターの事業を広く周知して、PR活動による会員募集を行ってまいります。
一方、より多くの会員が就業できるようにするため、多業種にわたる就業
開拓に努力し、未就業者の就業機会を確保するとともに積極的なローテーシ
ョンやワークシェアリングを推進し、会員が公平に就業できるように努め、
就業率の向上を目指します。
(2)受注の拡大
受注割合の少ない公共事業の新規掘り起こしを図るとともに、過去に受注
のあった企業等の訪問活動を計画的実施し、就業開拓を図ってまいります。
さらに、営業経験を有する者をコーディネーターとして活用し、人手不足
分野や育児支援等の現役世代を支える分野の就業機会の拡大に努めてまいり
ます。
また、高齢者向けの「暮らしの便利屋」、「お墓の清掃事業」等の一般家庭
の利用拡大を図るとともに、介護保険法の改正により、今後需要が見込まれ
る高齢者向け生活支援サービス分野の新規事業について創出するよう努めて
まいります。
(3)安全・適正就業の徹底
安全就業は、シルバー人材センター事業の原点であり、常に「事故ゼロ」
を目指します。
傷害事故や損害賠償事故を防止するため「安全就業基準」の遵守徹底など
組織をあげて取り組むとともに、安全ニュース等を情報として提供し、就業
中の事故だけでなく、就業途中における交通事故防止や健康管理に留意する
よう会員の意識の高揚を図ってまいります。
一方、適正就業については、法令遵守の徹底による適正就業を図るととも
に、請負や委任での受注ができない業務は、一般労働者派遣事業や有料職業
紹介事業で対応してまいります。
また、ローテーション就業の徹底及び長期就業の解消などのワークシェア
リングを推進し、就業機会の公平化・適正化を図ります。
(4)普及啓発の推進
地域社会全般に対して、シルバー人材センター事業の目的や仕組みを
はじめ、活動を広くPRし、事業の普及・拡充、会員の増大に努めます。
① 会報「シルバーとやま」の発行(年3回)
② 市広報での事業のお知らせを掲載(年4回)
③ 地区センター等公共機関でのポスターやリーフレットの配置
④ 市電車内放送による会員募集
⑤ 高齢者向けイベント、地域イベント等でのチラシ配布
⑥ 一般家庭等へのチラシ配布
⑦ 普及啓発・技能講習会等のポスターの掲示
⑧「シルバーの日」をはじめとした社会奉仕活動の実施
⑨ 地域住民と交流を図るとともに、広く周知を目的とした「シルバー人
材フェスタ」の開催
⑩ インターネット(ホームページ)による情報提供
⑪ 会員紹介カードによる会員入会の促進
⑫アンテナショップでのシルバー事業のPR
⑬富山県シルバー人材センター連合会と連携した広報活動の推進
(5)研修の充実
技術・技能を必要とする樹木剪定や草刈り、襖張替えなどの職種について、
技術の向上を図るとともに、技能後継者不足に対応するため、技能取得講習
会を開催し、会員の育成を図ってまいります。
また、会員拡大のため、就業に必要な技能を付与するため講習会を開催し、
新規入会者を募ります。
(6)高齢者活用・現役世代雇用サポート事業の継続
昨年度から高年齢者に、サービス業等の人手不足分野や育児支援分野等の
現役世代を支える分野の派遣の仕事の発注者・会員の開拓業務を対象として
実施されていた高齢者活用・現役世代雇用サポート事業が、今年度見直し
され、派遣の仕事の開拓業務のみの対象業務から、請負・職業紹介のすべて
の業務(発注者・会員の開拓、仕事のマッチング、発注者・会員との契約・
管理、出納・経理等の業務)に拡大されました。
このことにより、サポート事業による取り組みを強化するため、営業経験
を有するコーディネーターを増員して、新規企業はもとより過去に受注の
あった企業等の訪問活動を計画的に実施して就業開拓を行い、就業機会の
確保を図るとともに、開拓した就業に係る就業会員を確保するため、既存
会員向け、新規入会者向けの技能講習会を開催し、会員拡大に繋げます。
(7)有料職業紹介の実施
臨時的かつ短期的な雇用による就業又はその他軽易な業務に係る就業を
求める企業等に、拠点センターの会員及び地域の一般高齢者に就業を斡旋し、
高齢者に多様な働き方を提供します。
(8)財政の健全化
シルバー人材センターの安定した運営を確保することが喫緊の課題であり、
平成26年度に見直した「第4次中期計画」の目標値の実現に向け、就業
開拓を通じて事業収益の拡大に努め、これまで以上の諸経費の節約、人件費
の削減に極力努め、健全経営を目指してまいります。
(9)組織の充実強化
シルバー人材センターの基本理念である「自主・自立、共働・共助」の
実現に向け、会員参加の自主運営組織として地区班・職群班や理事会、各種
委員会の組織活動の充実と活性化に努めてまいります。
総会をはじめボランティア活動など、センターでの行事は会員の積極的な
参画が重要であり、充実強化を図ります。
また、本所と支所の効率的な組織体制の見直しに取り組むことで、事務
事業や組織の規模に見合った適正な人員配置を行う等、コンパクトで効率的
に機能する組織体制を目指してまいります。