産業事業本部 ASME・プラント関連機器・設備の検査

■ 産業事業本部
ASME・プラント関連機器・設備の検査~工場認定取得までの流れ
ASME(*1)・プラント関連機器・設備の検査における、工場認定取得までの流れをご紹介します。
(*1)ASMEはThe American Society of Mechanical Engineers、つまり米国機械学会を意味しますが、日本ではASME BPVC(Boiler &
Pressure Vessel Code)、即ちASME規格そのものの意味で解釈されることもあります。
申請者または工場による申請書類の提出からASME工場認定およびS、U、U2、N等のコードシンボルスタンプ
取得までの流れは以下のようになります。
1.AIA(本稿ではビューローベリタスを意味します)との契約、ASMEへの申請
(1) Authorized Inspection Agency(AIA)であるビューローベリタスと検査サービス合意書を取り交わし契約締結
(2) 契約時にスタンプ取得までのスケジュールを、協議の上決定
(3) ASMEに対して、スタンプ取得希望時期などを含めた申請を実施(申請方法はビューローベリタスが別途ご案
内)
2.ASME QA(QC)マニュアルの作成
(1) ASME業務遂行のためのシステム構築
(2) ASMEスタンプ取得のための本審査であるジョイントレビューの対象として、ASME QA(QC)マニュアルの作
成・準備
(3) 取得するスタンプに必要なASMEコードブックをASMEより購入
ASME QA(QC)マニュアル作成は、初めてASMEを受検されるメーカーの皆様にとって負担が最も重いステップ
ですが、スタンプ取得後の実工事も全てこのマニュアルに従って実施していくことを念頭に、ご準備下さい。
3.デモ機作成、立会検査受検
(1) 前段階で作成したASME QA(QC)マニュアルに従い、デモ機を作成
(2) デモ機作成過程で、ビューローベリタスのASME AI(Authorized Inspector:公認検査官)が、ジョイントレビュ
ー(*2)に備えて、必要なHold Pointで立会検査を実施
(*2)ジョイントレビュー(ASMEとAIAの合同本審査)では、デモ機作成のシステム・手順・記録類がASME QA(QC)マニュアル通りに実施され
ているかが、チェック対象の1つとなります
4.プリサーベイ(事前審査)受検
ジョイントレビューに備え、ビューローベリタスのASME AI(Authorized Inspector:公認検査官)、またはASME
AIS(Authorized Inspector Supervisor)によるプリサーベイ(事前審査)を受検。
この段階で問題点を洗い出し、必要に応じて対処・修正を実施します。
5.ジョイントレビュー(ASMEとAIAの合同本審査)受検
ASMEより派遣される審査官(Supervisor)と、AIA(AI及びAIS)によるジョイントレビューを受検
• 通常2日程度を要します
• お客様組織の代表、及び設計・製造・品質保証等の各責任者の出席が必要
 ASME QA(QC)マニュアルの内容を精査
 デモ機の製作過程がマニュアル通りに実施されているかを検査
 記録類、及びデモ機・実機を確認
結果が「合格」であればジョイントレビュー終了時にASME Supervisorよりその旨が宣言され、これにより、
ASME Certificate及びASME Stampの取得が可能となります。
産業事業本部 高田賢一
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