司馬遼太郎における ﹁ 地図 ﹂の文学化

年、その作品はいまも読者に愛され
関川夏央(日本映画大学教授/作家)
講師:
司会:大澤信亮(日本映画大学准教授/批評家)
6月25日 13 :00 ∼14:30
日時:
日本映画大学
参加費:無料
場所:
白山キャンパス H210教室
参加条件:一般(高校生以上)
応募受付窓口:電話 044(951)2511/代表 070(5542)6608(担当:事務局アシザワ)
メール [email protected](担当:事務局アシザワ)
応募〆切:6月21日
(火)
会場アクセス:小田急線 新百合ヶ丘駅 南口下車 バス5分【日本映画大学】下車
※当日は、入口正面玄関前に受付がございますので、受付までお越しください。
担当講師:関川夏央 プロフィール
ノンフィクション作家、小説家。上智大学外国語学部中退。日本近代文学への深い関心をも
とに、ルポルタージュ、エッセイ、小説、マンガなどの領域を横断した文筆活動を展開。主な
作品に、日韓の文化摩擦を描いた『海峡を越えたホームラン』
(85年、講談社ノンフィクショ
ン賞)
、戦後日本、映画を分析した『昭和が明るかった頃』
(01年、講談社エッセイ賞)
、日本
近代を描く『二葉亭四迷の明治四十一年』
(96年、司馬遼太郎賞)など。映画や鉄道など
エッセイのテーマも多彩。
マンガにも関心が高く、
谷口ジローのマンガ『「坊っちゃん」の時代』
の企画・脚本を担当、手塚治虫文化賞マンガ大賞を得た。現日本映画大学教授。
[大学担当科目]文学Ⅰ・文学Ⅱ・映画ヒーロー論・映画と文学・スタートアップ演習
公開講座のお知らせ
歳で没して
20
司馬遼太郎における
の文学化
﹁地図﹂
︿講座概要﹀
司馬遼太郎が
ています。私は、司馬遼太郎のあたらしさは、日本近代文学の条件
のひとつとみなされてきた﹁告白﹂と﹁内面﹂をあらかじめ遠ざけ
たこと、また﹁地図﹂の文学化を行ったことだと考えます。
日露戦争をえがいた﹃坂の上の雲﹄で、作家は公刊戦史の膨大な
記述は顧みず、もっぱらその戦史の付図を精密に読みこんで文学化
し ま し た。そ の 連 載 中 に 開 始 し た﹃街 道 を ゆ く﹄は、﹁江 戸 封 建 制
=停滞の時代﹂という戦後史学の通念にあえて異を立てたエッセー
ですが、ここでも﹁地図と地形﹂を主題としています。そういった
こ と を 中 心 に、﹁戦 闘 的 文 学 者﹂司 馬 遼 太 郎 に つ い て お 話 し た い と
思います。
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