施 策 名 振り込め詐欺を始めとする特殊詐欺対策の推進 施策目標 振り込め詐欺を始めとする特殊詐欺については、多くの被害が発生して いることから、予防・検挙の徹底を図ります。 取組結果 1 振り込め詐欺を始めとする特殊詐欺の認知・検挙状況等 平成27年中の被害件数は373件(暫定値)で、前年と比べて増加したほ か、被害金額は約14億円を超えました。 検挙件数、検挙人員はともに減少しましたが、金融機関等の協力を得 て被害の未然防止対策を強化した結果、285件の被害を阻止し、阻止金額 は約8億8,000万円に上りました。 振り込め詐欺を始めとする特殊詐欺の検挙状況 250 50 200 40 150 30 100 20 50 10 0 ※ 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 検挙件数(件) 127 41 131 220 97 検挙人員(人) 9 22 31 26 20 0 警察本部主管課による集計数値です。 【検挙事例】 平成27年2月、1都11県警察の合同捜査による医療費還付金名下 の特殊詐欺事件を検挙しました。 【検挙事例】 平成27年2月、株券購入にかかる名義貸し名下の特殊詐欺等事件を 検挙しました。 2 被害者層に応じた広報啓発活動等 振り込め詐欺を始めとする特殊詐欺を撲滅するため、関係機関・団体、 事業者等と連携して、被害を未然に防止するための広報啓発や防犯指導な ど、官民一体となった取組を推進しました。 (1) 高齢者層に対する広報啓発活動 ア 防犯ボランティア等と連携した高齢者宅の戸別訪問 被害者として狙われやすい高齢者に対し、防犯ボランティア等と 連携した戸別訪問等を通じて、防犯チラシの配布や犯行手口の具体 的な説明を実施しました。 イ 防犯研修会の実施 自治会、老人会等の各種会合にお いて、紙芝居や寸劇等を活用して高 齢者に分かりやすい防犯研修を実施 しました。 (2) 高齢者の子や孫の世代に対する広報 啓発活動 【高齢者を対象とした防犯寸劇】 県内で活動中の漫画家の協力を得て、 幅広い世代に認知度が高い人気漫画 キャラクターを起用した広報啓発グッ ズを作製し、子や孫世代の関心を高め、 同世代から高齢者への注意喚起を促す など、「家族の絆」による被害防止対策 の浸透を目的とした広報啓発を実施し 【漫画キャラクターを使用した広報啓発用リーフレット】 ました。 (3) 街頭キャンペーン等の実施 振り込め詐欺を始めとする特殊詐欺 の手口等を紹介した防犯チラシの配布 や、被害防止のための県警オリジナル ソング等を活用した街頭キャンペーン 等を実施しました。 【県警音楽隊による歌と演奏】 3 関係機関・団体と連携した予防活動の実施 (1) 金融機関等における水際対策の強化 被害を防止する「最後の砦」である金融機関の窓口職員等に対して、 顧客への積極的な声かけを行うための対応訓練を実施するとともに、 金融機関や量販店等と連携し、ATM設置場所において、来店者に対 する積極的な声かけによる注意喚起を実施しました。 【金融機関職員に対する声かけ訓練】 (2) 【ATM設置場所における声かけ】 企業等と連携した広報啓発活動 プロスポーツチームの協力を受けてポスター等を作製してキャン ペーン等で活用したほか、公共交通機関の協力を得てポスターを車内 に掲示するなどの広報啓発を実施しました。 【電車内で啓発ポスターを掲示】 【啓発シート】 【啓発ポスター】 【タクシー車内で啓発シートを掲示】 (3) 放送事業者等との連携 ラジオ放送局やケーブルテレビ事業者の協力を得て、ラジオ放送や ケーブルテレビの文字放送を活用し、被害防止に向けた注意喚起を実 施しました。 【ケーブルテレビを活用した注意喚起】 【ラジオ放送を活用した注意喚起】 今後の方針 被害者の多くを占める高齢者を対象とした防犯対策を引き続き推進する とともに、金融機関、関係機関・団体等との連携を一層強化して、被害の 未然防止対策と被疑者の検挙対策を強化します。
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