品質管理に関する取組み 1

Ⅱ—品質管理・関連
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品質管理に関する取組み
丹青社の品質管理に関する取組としては、①施工計画時の川上からの品質管理計画、②施工時(施
工中)の品質管理、③工事完了時の品質チェック、④(引渡し後の)維持管理に関する注意、の 4 段階で
の取組事項があります。このサイクルを廻しながら品質を確保していきましょう。
(1)施工計画時の品質管理
施工計画時に工法・現場状況・工期・予算等様々な要件を鑑み、品質の狙い(狙いの品質)を確
定して計画します。段取り八分と言いますが、この事前計画がその後の現場入りからの工事に大き
な影響を及ぼすために、事前計画は可能な限り入念に立てていくことが必要です。
丹青社の標準的な施工計画時に使用するツールを紹介します。
【
「設計・制作における禁止事項及び特別管理事項」と「標準詳細図」
】
丹青社の技術基準としている「禁止事項・特別管理事項」(定義は別掲)は毎年更新しています。
イントラ「品質安全書式」マニュアル・チェックシート欄、または「品質安全情報→品質→知識→
基準・マニュアル」欄に掲載していますので、確認の上、施工計画に反映させて推進下さい。また、
納りについては「丹青社標準詳細図」に標準がありますので、参照しながら施工図を作図する等、
品質管理を行ってください。
「丹青社標準詳細図」
品質管理の計画は「施工要領書(施工計画書)」や品質安全管理計画書にて立案して下さい。
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Ⅱ—品質管理・関連
(2)施工中(施工時)の品質管理
「禁止事項・特別管理事項」等を確認しながら実際の施工を行うに当たり、
「施工検討会」開催を
行う等で品質管理を行う必要があります。
「施工検討会ヒアリングシート」
「(撮り蔵ガイド)見える化シート」
施工中の品質管理としては日々の工種ごとの出来栄えチェック、次工程の取り合い確認、段取り
確認、図面との照合、強度や安全性の確認等を「ヒアリングシート」
「品質安全管理計画書」に基
づき管理し、手戻りや施工不良とならないよう確認します。また、施工状況を記録するために「撮
り蔵」システムによる撮影を行い、関係各処への周知及び施工後・引渡し後のクレームトラブルの
防止等への対策を講じます。
(3)工事完了時の品質確認
工事完了の際は引渡し前に必ず管理者による検査を行います。検査に当たっては、施工計画時及
び施工時点での検討事項についての追いかけ確認を行います。
(4)維持管理について
引渡し時には各種取扱説明書、引渡し時備品リスト及び保守連絡先等を準備し、確実に引渡しを
行ってください。また、定期点検や瑕疵担保期間、防水保証期間等はお客様へ明確に伝達し、合意
を得ることがトラブル・クレームを防ぐためには必要です。万が一クレームや事故が発生した場合
は社内手続きに則り、速やかに報告を行い再発防止のために情報を発信する事。
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