分電盤内電線接続端子ネジのマーキング徹底

(特別管理事項-燃やすな-1)分電盤内電線接続端子ネジのマーキング徹底
分電盤内のケーブル接続部に緩み等の接触不良があると、不良箇所に局所的に電気が流れ、
接触面が小さいと発熱量が大きくなる。
そのような状態が続くと、熱を持った箇所は焦げ付き、電導体として不良となり、火災を引き
起こす原因となる場合がある。
したがって、接続部の緩みがないか、工事完了時に必ず確認を行う。また、1年に1回点検を
行う事により、不具合を発生させないようにする。
【作業手順】
・ 作業は電気工事士免許を取得している者が行う。
・ 主遮断器、分岐回路の作業を行なう場合は、電源側(幹線)の電源を切ってから作業を行う。
・ 分岐回路のみの作業を行う場合は、主遮断器の電源を切ってから作業を行う。
(電源を切って作業が出来ない場合は、絶縁手袋をはめて、工具も絶縁処理された物で
作業を行う。また、作業時には立会人を置いて作業を行う。)
【確認事項】
①施工時
分電盤内遮断器にケーブル接続後、ケーブル端子部と締め付けネジ頭の双方に増し締めマーキ
ング(油性ペン等でマーク)が付いているかを確認。
※マーキングは増し締めを行った事の確認と、増し締めを行った後に、位置のズレがない
かどうか点検できるようにマークする。
②定期点検
1年に1回、マーキングのずれがないかの確認作業を行う。又、確認と併せて増し締めを行う。
増し締めに伴い、マーキングを新たに行う。その場合、色を変えてマーキングし直す。
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【補足】
最近は被覆を剥いて差し込むだけの「カンタッチブレーカ」で構成された分電盤もある。
このタイプの確認事項を以下に記す。
■施工上の注意点
・ 本体のストリップゲージに合わせて、電線をきちんとむく。
・ 接続完了窓が全て白色(※下記のブレーカの場合)になるまで差し込む。
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