(仮称)生物多様性藤沢戦略策定支援業務委託 1 業務説明書 目的 本業務は、過去に実施した「藤沢市自然環境実態調査」の結果及び「藤沢市ビオトープネ ットワーク基本計画」を踏まえ、本市の自然的及び社会的条件に応じた生物多様性に関する 総合的かつ基本的な計画となる「(仮称)生物多様性藤沢戦略」(以下「藤沢戦略」という。) の策定支援を行うことを目的とする。 藤沢戦略策定の方針としては、生物多様性国家戦略やかながわ生物多様性計画に照らした 合わせたうえで、本市らしい戦略の策定をめざすとともに、市民及び企業等への普及啓発、 課題の整理、明確な保全目標や施策とその推進体制の構築を目指す。 なお、施策については、本市の産業・経済と結びつける等効果的な施策の検討を行うもの とする。 2 業務期間 本業務の委託期間:契約締結日∼2017年(平成29年)3月31日 なお、本業務は平成29年度に関連する業務の委託を予定しているが、契約は年度ごとに 行うものであり、次年度以降の契約を確約するものではない。 3 配置技術者 (1)受託者は、主任技術者として生物多様性に関する計画策定業務等の実績を有するもの を配置し、 業務全般にわたり技術的管理を行わなければならない。 生物多様性に関する 計画策定支援業務等の実績については、平成23年度以降において次の計画立案や研 究に従事したものとする。 ア.生態 系や風景と一体となる野生動植物、地形、水その他の自然の保護、再生及び修復 に関すること。 イ.自然教育及び自然に親しむ利用に関すること。 ウ.行政・企業等における生物多様性の保全に関すること。 (2)受託者は、生物多様性保全GISデータの品質や妥当性を確保するため、照査技術者(公 益社団法人日本測量協会が認定する空間情報総括管理技術者を有する者)を配置させるこ と。 (3) 主任技術者と照査技術者の兼務は不可とする。 4 貸与資料 本業務で貸与する主な資料は、次のとおりとする。 (1)市政運営の総合指針2016(平成26年4月)※2016年度中に改定予定 (2)ビオトープネットワーク基本計画(平成19年5月) (3)藤沢市環境基本計画(平成26年3月改定)※2016年度中に改定予定 (4)自然環境実態調査の成果品(平成23年度∼平成25年度) (5)藤沢市緑の基本計画(平成23年7月) (6)最新の都市計画基本図データ(レベル2,500・10,000・20,000・40,000) 1 / 4 (7)最新の航空写真画像データ及び位置情報ファイル (8)その他、市が必要と認めるもの 5 業務対象区域 本業務の対象範囲は、原則、藤沢市全域とする。 6 業務内容 本業務は「1 目的」に従うものとし、生物多様性基本法に基づく地域戦略の要件及び次 の内容については必ず実施すること。( )内は検討の視点を示す。 平成28年度 (1)現況の把握(本市の特徴、独自性、強み) (2)課題の抽出(特に外来種対策) (3)生物多様性保全拠点抽出のための空間情報(GIS)データの整備 (4)報告書の作成 (5)打合せ協議 平成29年度(予定) (1)目標の設定(数値化できるものを検討) (2)施策 ア.保全(再生)戦略:生態系・生態系サービスの保全策 イ.活用(創造)戦略:市内外の生態系サービスの活用・創造策 ウ.適正利用戦略:生態系への負荷軽減策 (3)推進体制の立案(普及啓発運動、イベント等の検討、各主体(市民、企業、NPO法人、 大学等との協働) (4)報告書の作成 (5)藤沢戦略及び概要版の作成並びに印刷製本 (6)打合せ協議 7 企画提案内容 次の内容について、積極的かつ実現可能な企画提案を求める。 (1)6 業務内容(4)に示す3つの戦略検討が総合的、計画的になされており、かつ、重 点的・具体的なモデル施策の検討が提案されていること。 (2)本市が望む戦略策定のプロセスと提案内容(参考)を示す。 プロセス 戦略策定に係る検討体 制の在り方の検討 提案内容 ①地域における検討体制 ②庁内における検討体制 (無関心→関心→行動) ③その他における検討体制 ①生物多様性の概要把握方法 ②生態系に着目した社会活動(市の事業を含む)の類型化 ③生物多様性の概要把握 例)生物資源(土地利用)による地域区分の類型化(国家戦略で示されている生態系 区分(森林・農地、海等)と4つの危機を軸に市域(保全拠点)を区分する) 生物多様性の把握、整理 ④地域と生態系サービスの関係把握 例)関係性を構築することにより、市民生活・快適性が向上する。また、企業や行政等 における事業の費用対効果の向上につながるといった事例発掘。 ⑤生物多様性を評価する手法の動向 テーマ・施策の重点化と 政策体系化 戦略の策定・実行 ①テーマの設定及び施策等の重点化に向けた手法、検討体制 22/4 / 4 8 藤沢戦略の政策体系への位置づけ 位置づけのイメージ図 生物多様性の領域 従来の生物保護・保全の領域 地域の社会・経済活動 市の施策の範囲 民間事業の範囲 協働 ・日常生活での配慮事項 ・産業政策 ・企業活動での配慮事項 ・まちづくり等 市政運営の総合指針(地域戦略A) 環境基本計画(地域戦略B) (地域戦略C) 分野別計画 (地域戦略D) (仮)生物多様性藤沢戦略 【図の説明】 地域戦略A:市政運営の総合指針に横断的に位置づける。〈既存計画に位置付けるパターン〉 地域戦略B:環境基本計画に包括させる〈既存計画に位置付けるパターン〉 地域戦略C:地域政策の理念まで含むもの〈戦略を単独策定するパターン〉 地域戦略D:環境基本計画の分野別計画〈戦略を単独策定するパターン〉 (仮)生物多様性藤沢戦略:重点テーマ型(戦略を単独策定するパターン) 9 スケジュール 本業務は、契約の日から2017年(平成29年)3月31日までとする。 (1)平成28年度業務 本市の既存計画及び上位・関連計画を十分に理解し、神奈川県や近隣市町村の地域戦 略の策定や取組の状況・内容を十分に把握・整理するとともに、地域や庁内等における 検討を経て、藤沢戦略の方針(案)を作成する。 (2)納入成果品 平成28年度業務成果 ア.報告書(チューブファイル) 3部 3 / 4 10 イ.上記電子データ 一式 ウ.GISデータ及び出力図 一式 その他 平成29年度に、方針案をもとに、市民、企業等の意見を十分に反映したうえで、目標、 施策、推進体制等を検討し、藤沢戦略(案)を策定する予定である。 以 上 (以下余白) 4 / 4
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