労働者災害補償保険についてと 適用申請手順 10

Ⅰ - 安全衛生管理の基礎知識
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労働者災害補償保険についてと
適用申請手順
(1)労働者災害補償保険(労災保険)について
労働者災害補償保険は、業務上の事由または通勤による労働者の負傷、疾病、障害、死亡に対
して、迅速で公正な保護をするため、必要な保険給付を行い、あわせて労働者の社会復帰の促進、
当該労働者およびその遺族の援護、適正な労働条件の確保を図ることで、労働者の福祉の増進に
寄与することを目的とするものです。労働者とは、使用者と実質的使用従属関係雇用があり実質
的に賃金が支払われていれば労働者災害補償保険法上の労働者と判断される。
(2)一人親方・中小事業主の労災保険特別加入制度について
作業現場の労働者は、元請が加入している労災保険が適用されますが、それ以外の一人親方及
び中小事業主は、その労働者に適用されないため、一人親方及び中小事業主は、自らが、労災保
険特別加入制度を活用しなければなりません。作業現場では、労災保険特別加入制度に加入して
いない場合は、現場作業が出来ないので、新規入場者就労報告書で確認します。
(当社では、労災保険特別加入制度の案内をしているので協力会社に指導をして下さい)
(3)労働災害補償保険の適用申請手順
① 労災保険適用の件について被災者本人の意思を確認する。
② 療養補償給付請求をする。
当社が下請けの場合は被災者が所属する雇用会社より、元請への提出前に連絡を貰う。
1- 労災指定病院の場合:
(様式 5 号)
・労災指定病院からの給付請求書
2- 労災指定外病院の場合:
(様式 7-1 号・7-2 号・7-3 号)
・書類が繁雑になるので、労災指定病院への変更を薦める。
3- 労災指定病院変更届け:
(様式 6 号)
・変更先の労災指定病院
4- 労働者死傷病報告
休業 4 日未満は雇用会社が 4 半期ごとにまとめて所轄の労基署へ報告 (様式 24 号)
休業 4 日以上は事故発生後遅滞無く、雇用会社が所轄の労基署へ報告 (様式 23 号)
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