Title 基礎看護教育における治療関連技術領域の指導法の検討 Author(s) 辻, 聡子; 小笠原, 知枝; 田中, 結華; 久米, 弥寿子; 阿曽, 洋 子; 松木, 光子 Citation Issue Date 大阪大学看護学雑誌. 5(1) P.17-P.24 1999-03 Text Version publisher URL http://hdl.handle.net/11094/56853 DOI Rights Osaka University 大 阪 大 学 看護 学 雑 誌VoL5Nol(1999) 基 礎 看 護教 育 にお け る治 療 関 連 技 術 領 域 の 指 導 法 の検 討 辻 聡子*・小笠原知枝*・田中結華綜・久米弥寿子*・阿曽洋子*・松木光子榊 TEACHING METHODS FUNDAMENTAL FOR TREATMENT NURSING CARE IN EDUCATION Satoko Tsuji, Chie Ogasawara, Yuka Tanaka, Yasuko Kume, Yoko Aso, Mitsuko Matsuki Abstract To considerteachingmethodsfortreatmentskillsin fundamentalnursingeducation,130registerednurses who had a minimumof fiveyears experiencein nursingwere surveyed. 1) The nursing behaviorin treatment care that concurredwith fundamentalnursing techniquesin the universitycurriculumwere frequentlyused in the clinicalsetting.Particularly,the nursingbehaviorswhich belongsto the categoryof. "safetyand comfort"were frequentlyused in the clinicalsetting.Thishas shown the necessityof the educationwhichgives weightto that. 2)The nursingbehaviorin treatmentcare is improving,due to recenttechnological advances. Someof them in thetextbookare no longerusedin the clinicalsetting.It showsthe importanceofkeepingpacewithcurrent changesin the educationof nursingtechniques. 3) It seems reasonableto supposethat we shouldnot teach nursing techniqueswhich are unsuitablefor student's readiness,evenif thoseare frequentlyusedin the clinicalsetting. 4) "Washinghands before/afternursingcare"and "explaningnursingbehaviorto the patient"as a nursing behaviorof "commontechniquesin treatmentcare"were the most frequentlyused.The resultssuggest the importanceof the continuoustraining of commontechniquesand the need for "simulation" as a learning strategy. Keywords:treatmentskills,nursingskill,teachingmethods,fundamentalnursing *大阪大学医学部保健学科基礎看護学講座 料大阪市立大学看護短期大学部看護学科 一17一 楙 福 井県立 医科大学医学部看護学科 大 阪 大 学看 護 学雑 誌VoL5No1(1999) 要 旨 本 研 究 で は 、 看 護 婦 の 治 療 関 連 技 術 領 域 の看 護 行 為 を 、 観 察 法 お よ び 質 問 調 査 法 に よ り明 らか に し、 そ の結 果 を も と に基 礎 看 護 技 術 教 育 の指 導 法 を 検 討 した 。分 析 対 象 者 は 、臨 床 経 験5年 以 上 の 看 護 婦130 名 で あ る。 1)臨 床 で の治 療 関連 技 術 に 関す る看 護 行 為 の う ち、 基礎 看 護 技術 教育 の指 導 領 域 に該 当す る項 目は、 高 い頻 度 で 実 施 され て いた 。 中 で も安 全 ・安 楽 に 関す る看 護行 為 の 実施 頻 度 が高 く、 これ らの 領域 を重 点 的 に指 導 して い く必 要 性 が 示 唆 され た 。 2)治 療 関 連 技 術 領 域 の 看 護 行 為 は 日々 刻 々 と進 歩 して お り、 既 に使 用 され て い な い看 護 行 為 が 見 受 け られ た。 した が っ て 、 基 礎 看 護 技 術 教 育 にお い て も時 代 に 適応 した指 導 項 目 を常 に取 り入 れ て い く必 要 が あ る。 3)実 施 頻 度 が 高 い項 目で あ っ て も、 疾 患や 手術 と関連 づ け て指 導 す る方 が 効 果 的 な 場 合 は、 学 生 の レデ ィ ネ ス に あ わ せ 、 成 人 看 護 学 の 学 習 段 階 で の 指導 が望 ま しい と考 え られ た。 4)「 ケ ア 前後 の 手 洗 い」 や 「 診 療 援 助 の説 明」 は実 施 頻 度 が 高 く、 ほ とん どの 治 療 関 連 技 術 に共 通 す る技 術 で あ り、看 護 の 基 本 とな る看 護 行 為 で あ る こ とか ら、繰 り返 し指 導 し、学 生 の意 識 を高 め て い く必 要 が あ る。 また 、実 際 的 な 援 助 場 面 を設 定 し、複 数 の 看 護 行 為 を組 み 合 わ せ た演 習 を行 うな どシ ュ ミ レー シ ョ ン学 習 の 必 要 性 が 示 唆 され た 。 キ ー ワー ド:治 療 関 連 技 術、 看 護 技 術 、 指 導 法 、 基 礎 看 護 学 1は じめ に 以 上 の看 護 婦6名 1995年6月13日 看 護 学 生 や 新 人看 護 婦 は 日常 生活 面 で の基 礎 技 術 に比 の看 護 行 為 を観 察 した 。 観 察 期 間 は 、15日 、23日 の3日 具 体 的 には 日勤 帯 の看 護 婦1名 間 で あ っ た。 につ き研 究 者1名 が 行 べ て、 診 療 面 で の基 礎 技 術 に 関す る不 安 が 大 き い と いわ 動 を共 に し、 行 動 目録 表 に観 察 され た 行 為 の回 数 をチ ェ れ て い る1)。 しか し な が ら、 診 療 面 で の技 術 は も っ と も ッ ク し、 さ らに、 目録 表 にな い行 為 につ いて は 内容 を追 強 く時 代 の変 化 を う け る領 域 で あ る た め、 技 術 教 育 に関 加 記 入 した 。 こ の結 果 を も と に項 目内 容 を検 討 し、 削 除 、 す る教 科 書 には 、 現 実 的 に は あ ま り頻 度 の高 くな い技 術 追 加 な ど修 正 した 後 、46項 目 の看 護 行 為 を選 択 して質 問 の習 得 が 目指 され て い る反 面 、 か な り頻 度 の高 い もの で 紙 を構 成 した 。 も、 ま った くふ れ られ て い な い も の も あ る1)。 した が っ 1)追 加 した 項 目:「 体 位 ドレナ ー ジ ・タ ッピ ン グ」 「 診 て 、 看 護 技 術 教 育 の習 得 技 術 に 関す る検 討 は 、 看 護 教 員 療 に関 す る処 置 を行 う際 に患 者 ・家 族 に説 明す る」 の2 の考 え方 だ けで な く、 臨 床 場 面 で 実 施 され て い る看 護 技 項目 術 と関 連 させ る必 要 が あ る。 そ こで、 本 研 究 は 臨 床 看 護 2)削 除 した項 目:「 導尿 の 実 施」 「 治 療 目的 の浣 腸 」 「 褥 婦 の治 療 関 連 技 術 領 域 の看 護 行 為 を、 観 察 法 お よび 調 査 瘡 の手 当」 「 検 体 の点 検 ・提 出 」 「 消 毒 液 の 調 製」 「中材 物 法 によ り明 らか に し、 抽 出 され た 臨 床 看 護 婦 の 看 護 行 為 品 の受 領 」 の6項 と の関 連 性 か ら基 礎 看 護 技 術 教 育 の指 導 法 を検 討 した 。 3)分 割 した 項 目:実 施 頻 度 が 高 く、 内容 が 多 岐 にわ た 目 る項 目 につ いて は 以 下 の よ う に分 割 し た。 「 点 滴 注 射:準 2研 究方法 備/刺 入 介 助/追 加/ラ イ ン管 理/抜 針」 を 「 点 滴 静 脈 内注 射 を準 備(薬 剤 の 組 み 合 わ せ ・混注)す る」 「 点滴静脈内 2.1質 問 紙 の 作 成 注 射 の 刺 入 を介 助 す る」 「 点 滴 静 脈 内注 射 を追 加 ・ ルー ト 基 礎 看 護 技 術 の テ キ ス ト2,3)や 看 護 技 術 に 関 す る 研 管 理 ・抜 針 をす る」 の3項 目に分 け た。 「 与 薬 の援 助: 究4)~10)を 参 考 に、 治 療 関 連 技 術 領 域 に関 す る看 護 行 為 経 口/外 用/坐 薬/経 管 」を 「 経 口薬 の 内服 を援 助 す る」「 外 52項 目か らな る行 動 目録 表 を作 成 し、研 究 者 らで検 討 し 用 薬 を 塗布 す る 」 「 坐 薬 を挿 入 す る」 「 経 管 与 薬 を行 う」 た後 、46項 の4項 目に厳 選 した。 これ を 用 い てO大 学 医学 部 4)集 附属 病 院 に勤 務 す る 内科 、 外科 病 棟 の 臨床 経験5~6年 一18一 目に 分 け た。 約 した 項 目:「 胃液 採 取 」 「 分 泌 物 ・排 液 な ど採 取 」 大阪大学看護 学雑誌Vo誌No1(1999) の2項 目は実 施 頻 度 が 低 か っ た ので 、 「 胆 汁 ・胃 液 な ど 分 泌 物 ・排 液 な ど を採 取 す る 」 の1項 目に ま とめ た 。 未 満 の 看 護 行 為 は17項 各 項 目毎 の 実 施 頻 度 を 「 毎 日行 う」 「1週 間 に2~3回 「1週間 に1回 」 「月 に2~3回 「 実 施 な し」 の6段 」 」「 月 に1回 かそ れ 以 下 」 階 評 定 と した 。 は4項 目 、2.0以 ど で あ っ た 。3.0以 目、2.5以 上3.0未 上2.5未 満の看護行為 満 の 看 護 行 為 は4項 た 。2.0未 満 の 看 護 行 為 は10項 上3.5 目で あ っ 目 あ り、特 に 下 位5項 は 、 下 位 か ら順 に 「 心 臓 マ ッ サ ー ジ 」0.64±0.85、 なお 質 問紙 の信 頼 性 につ いて は 全 質 問 項 目 にお け る ク ロ ンバ ッ ク の α係 数0.95に 「 ガ ー ゼ 交 換 」3,69±1.57な よ って 確 認 した。妥 当性 につ 清 浄 器 管 理 」1.08±1.74、 表1治 療 関連技術に関する看護行為 の平均実施頻度 2.2対 象 者 n=130 平均値 に実 施 され た 関西2地 域 の看 護 協 会 が 主催 す る 臨 床 指 導 者 講 習 会 の 受講 者130名 ケア前後手洗 い消毒 4.782 O.879 2 点滴注射管理 4.411 1.177 3 点滴注射準儀 4.284 1.222 4 診療擾助 の鋭明 4.023 1.585 5 寮品保管管理 3.789 1.558 8 採血 3.782 1.293 7 ガーゼ交榛 3.890 1.585 8 内服援助 3.859 1.632 9 診駸介助 3.598 薯.454 10 点滴注射介助 3.558 1.718 11 静脈内注射 3.473 1.781 iz 酸素吸入 3.433 1.735 /3 感染物処理 3.430 7.728 14 検体採取準備 3.391 1.803 15 包交車管理 3.378 1.690 18 尿採取 3.382 1.489 1.747 を対 象 と 査の実施 講 習 会 受 講 者 全 員 に質 問紙 を 一斉 配 布 し、 そ の場 です べ て 回収 した。 有 効 回答 数130名(100%)で 、全 員 を 分 析対 象 と した。 24分 析方法 各看 護 行 為 の 実 施頻 度 を 、 「 毎 日行 う」 「1週 間 に2~ 3回 」 「1週間 に1回 」 「月 に2~3回 以 下」 「 実 施 な し」 の6段 」「 月 に1回 か それ 階 評 定 と し、5点 か ら0点 点 数 化 した 。 解 析 は 統 計 解 析 ソ フ トSPSSを に 使 用 し、看 護 行 為 の 実 施 頻 度 を集 計 した 。 3結 3.1対 17 果 象 者 のプ ロ フ ィ ール 性 別 は 男 性7名(5.4%)、 記 入1名 女 性122名(946%)、 で あ っ た 。平 均 年 齢 は35歳 無 で 、26~50歳 まで の 範 囲 で あ っ た 。 看 護 職 の 平 均 経 験 年 数 は12.4±5.5年 で 、5~25年 ま で の 範 囲 で あ っ た 。 現 在 の 職 場 は 、 外 科' 系46名(35.7%)、 内 科 系30名(23.3%)、 精 神 科14 内服薬準備1配布1鋭 明 3.354 18 座薬挿入 3.348 1.429 19 外用薬塗布 3.323 1.598 zo 薬品請求1受領 3.248 1.595 zi 筋肉内注射 3.240 1.590 22 皮下i皮内注射 3.117 1.887 23 物品の消毒1減菌 3.118 2.084 24 モニター装着 3.115 1.845 25 ロノ鼻腔 内吸弓1 3.082 1.971 28 手術ノ処 置物 品準備 2.984 7.838 27 ネブライザーノ蒸気吸入 2.977 t.967 28 体位 ドレナージノタッビング 2.953 2.OO7 z.sea 1.919 29 名(10.9%)、 母 性11名(8.5%)、 そ の 他20名(6.2%)で 小 児 科8名(6.2%)、 あ り、 外 科 系 と 内 科 系 が 半 数 以 上 を 占 め て い た 。 職 場 で の 現 在 の 立 場 は 、 婦 長8名 (6.2%)、 主 任 あ る い は 副 婦 長41名(31.8%)、 フ76名(58.9%)、 3.2臨 そ の 他4名(3.1%)で スタ 」 あ った 。 床 看 護 婦 の 治 療 関 連 技術 領 域 にお け る 看 護 行 為 の 実施 頻 度 各 看 護 行 為 に お け る 実 施 頻 度 の 平 均(以 頻 度)算 出 結 果 を 表1に 示 し た 。 平 均 実 施 頻 度 が4.0以 上 で 、 実 施頻 度 の 高 い看 護 行 為 は 毒 」4。76±0.88、 下 、 平 均実 施 「ケ ア 前 後 の 手 洗 い 消 「 点 滴 注 射 管 理 」4,41±1.18、 射 準 備 」4.26±1.22、 項 目 で あ っ た 。3.5以 「 点滴注 「診 療 援 助 の 説 明 」4.02±1,56の4 上4.0未 満 の 看 護 行 為 は7項 り、 「 薬 品 保 管 管 理 」3.77±1.56、 目あ 「採 血 」3.76±1.29、 一19一 撮準偏差 1 した。 2.3調 「 空気 「そ の 他 の 検 査 介 助 」1.15± いて は研 究 者 らで 項 目内 容 を検 討 した 。 1995年9~10月 目 ド レー ン1チ ュ ー ブ管 理 30 留置 カテーテル挿入!管理 2.880 1.753 31 ガウンテクニ ック 2.838 2.113 32 気道吸引 2.454 2.050 33 輸血準備ノ介助1管理 2.331 1.738 34 膀胱洗浄 z.≫s 1.744 35 医師の処置介助 2.094 1.818 38 X線!CT等 介助 1.977 1.727 37 膀胱訓練 1.938 1.825 38 経管与藁 1.9寸5 2.089 39 剃そ 7.889 1.552 40 人工呼吸器管理 1.792 z.ozs 41 気道の確保 1.887 1.879 42 心電図検査 1.454 1.814 43 分泌勃ノ排液採取 1.231 1.558 44 その他検査介助 1.148 t.404 45 空気清浄甜管 理 i.on 1.741 48 心臓マ ッサージ 0.838 0.854 大 阪 大 学 看 護 学 雑 誌Vol.5No1(1999> 1,40、 「分 泌 物 ・排 液 採 取 」1.23±1.56、 1.45±1。61で 3.3指 「 心電図検査」 調 整 〉 〈体 温 ・脈 拍 ・呼 吸〉 〈 ボ デ ィ メカ ニ ッ ク ス〉 〈 あ った 。 運 動 ・活 動 ・休 息 〉 〈 清 潔 〉 〈 食 事 と栄 養 〉 〈 排 泄 〉 の 8領 域 か らな り、そ の う ち治 療 関 連 技 術 に 関す る領 域 は 導領 域 別 に み た 実 施 頻 度 本 学 で は 生 活 援 助 技 術 と 治 療 関 連 技 術 を 表2の 〈 安全 ・安 楽 〉 〈環 境 の調 整 〉 〈 体 温 ・脈 拍 ・呼 吸〉 〈 よ うな 排 泄 〉 の4領 枠 組 み を も と に 指 導 し て い る 。 〈 安 全 ・安 楽 〉 〈 環 境 の 表2本 問騒解決披衛 域 で あ る 。46項 目か らな る看 護 行 為 を 、 学の基礎看護技術の教授枠組み 情報収集技衛 臨床判 断技術 人間闘係技術 カ ウンセ リング 教育指導 演習項 目 講菰内審 生 話掻助援 術 ・治儀 闘逼技衛 摸 衛項 日 〈蜜全 ・安楽 〉 日常生 活の安全 ・安楽 日常生活 の安全 ・安楽 1 篝麟 φ懸 耋麟::蓁 無 藤轢 顰・ 麟欝 繍 費 購 撫 藁醸ll 磁 螂 戴欝. 難1・ 羮 溺 糊 黝 誌熱 蕪 麟ll 1靈1懈 鶸難 〈環壌 の諷整 〉 生活環 壌の 整備 生 活環壌 、室内気候 痾床環境の整撹 痢床環壌 犀 ッドi一キング リ ネ万1ガ 食事環境の整櫨 排泄環 境の 整備 . 膝繕鰈 灘 羹 嫐 蒸 1欝 縣 鱗奪φ韈醸 垂 繍 轗鬘 萋 輙 棄鱒ll; 羅繍 鰤 蝋 蔭 }灘 顯 醸 難 .繊 繭;1:萋 蝕 鞭法1票 睿穩建雛1 観 棗 ・パ イタルサイン 観 寮 ・Aマ夘 翼 ン T,P,BR,R測 罨法 罨法 温罨法 醵 議 瀬 λlll' 蕉糊 澱; 1磁 ガヌ鍍' 〈体温 ・脈拍 ・呼吸〉 樋 〈#'デ!fb二,似 定 塗.. 〉 移動 ぎ デf-1b=79x 体位 移軌動作 移勧動作 体位変換 体位変換 安楽 な体位(臥 床体験 学習) 〈運動,活 動,休 愚〉 運動 と活動 への擾助 運 動 と活動 唖眠 への擾勘 休息 と睡眠 逗勧 と活動 への援助 車椅 子へ の移 乗 軍椅 子へ の移 乗 歩行の介助 〈清潔〉 歩 行の介助 衣腺の漕潔 衣服 の溝潔 痍 衣(寝 衣) 身体 清潔 への擾助 身体清 潔への擾助 洗図 洗髪 入 浴 ・シ ャ ワ ー 潔 拭 ・足浴 陰部 ・膂 部 〈 食事 と栄曇 〉 ssと 栄甍 食事の擾助 排泄 への擾 勘 排泄 への擾助 便 ・尿器 によ る擾助 猫 瀬 灘叢;; 轍{ll 食箏 への擾 助 〈排泄〉 注)網 掛 けは治療関遮披 術 に該 当 一20一 グ リセリ冫 浣腸 、;輜 縦繍 漾華 大 阪 大 学 看 護 学 雑 誌Vo1.5Nol(1999) こ の4領 域 に分 類 し た と ころ、す べ て の看 護 行 為 が分 類 可 能 で あ っ た(表3)。 (33.3%)(「 留 置 カテ ー テル 挿 入/管 理」)で あ っ た 。 一 そ の う ち基 礎 看 護 技 術 教 育 で教 授 され て い る看 護 行 為 は18項 目(39.1%)で 方 、 〈安 全 ・安 楽 〉 の 治 療 面 の 安全 ・安 楽 お よび 感 染 予 あ っ た。 防 の 領 域 で は、分類 さ れ た5項 臨 床 で 実 施 され て い る看 護 行 為 を、 現 行 の基 礎 看 護 技 目(80.0%) (「 感 染 物処 理」 「 ガ ウ ンテ クニ ッ ク」 「 物 品 の消毒 ・滅菌 」 「 ケ ア 前後 の 手洗 い 消 毒」)が現 行 の基 礎 看 護 技 術 指 導 領 術 の枠 組 み に 当て は め た場 合 、 〈 環 境 の調 整 〉 の治 療 環 境 の整 備 に29項 目の うち4項 目の看 護 行 為 が分 類 され た。 そ の うち 域 と一 致 して い た 。上 記18の 看 護 行 為 の うち 、 「 ガ ウン 現行 の基礎 看 護 技術 教育 にお け る指 導領 域 と一 致 す る看 護 テ クニ ック」 「 医師 の処 置介 助 」 「X線 ・CT等 介 助」 「 その 行 為 は12項 他 検 査 介 助」 「 留 置 カテ ー テ ル 挿 入/管 理 」 以 外 は 全 て 平 目(41.4%)(「 筋 肉 内注 射」 「 皮 下 ・皮 内注 射 」 「坐 薬 挿 入 」 「 外 用 薬 塗 布 」 「内服 薬準 備 ・ 配 布 ・説 明」 均 実 施頻 度3.5以 上 で あ り、高 い頻 度 で 実 施 さ れ て い た 。 「内服 援 助 」 「 ガ ー ゼ 交 換 」 「診 察 介 助 」 「 医師 の処置介 現 行 の 基礎 看 護 技術 指 導 領 域 と一致 す る看 護 行 為 全 体 助 」 「X線 ・CT等 介 助 」 「 そ の 他検 査 介助 」 「 診療援助 の の 平 均 実 施頻 度 は3.16±1.82、 一 致 しな い看 護 行 為 全 体 説 明 」)で あ っ た 。 〈 体 温 ・脈 拍 ・呼 吸 〉 領 域 で は9項 の 平 均 実 施 頻 度 は2.68±1.94と 目 中、 一 致 した の は1項 目(10。0%)(「 あ り、 〈 排 泄 〉 領 域 で は 分 類 され た3項 表3現 酸 素 吸 入 」)で 目 中、1項 (p<0.01)が な り、t検 定 で 有 意 差 あ っ た(表4)。 目 行の基礎看護技術教育か らの治療関連技術の配置 本 学の治療関連 技術 の粋組み 臨床で実施 されている看護行為 現 行の基礎看護技術 教育 にお ける 現 行の基 礎看護技術教育 における指導領域 と 一致 しな い項 目 指 導領域 と一致 する項 目 技術 項 目 〈安全 ・安 楽 〉 治療面 の安 全 ・安楽 感染物処理 感染予防 ド レウ ・チューブ 管 理 ガ ウンテ クニ ック 物晶の消毒 ・滅囲 ケ ア前後手洗 い消毒 〈環境の譖整 〉 治療環境 の整 備 筋肉内注射 皮下 ・皮内注射 分 泌物 ・排液採取 ネプ ライ#'一・蒸 気 吸入 採血 薬 品 請 求1受 領 座藁挿入 外用繭塗布 経 管与薬 静脈 内注射 検体 採取準備 心電図検査 内服 薬準備1配 宿1説明 内服 援助 輸 血の準備1介助ノ管理 点滴 注射管理 藁 品保 管管理 ガーゼ交換 診察介助 点滴 注射準備 点滴 注射介助 医師の処置 介助 尿 採取 X線 ・CT等 介 助 剃毛 その他 検査 介助 診療援 助の説 明 包交車管理 酸素吸 入 体 位 ド け 一ゾ ・タッピ ング 手術1処置物 品準備 〈 体 温 ・脈 拾 ・呼 吸 〉 酸素 吸入 , 〈排泄 〉 導尿 留 置 カテテ ル挿 入 ・管 理 表4現 人 工 呼 吸器 管 理 気道吸 引 空気溝浄器管理 口 ・鼻 腔 内 吸 引 モ ニ タ ー装 着 気道 の確保 心臓 マ ッサージ 膀胱洗浄 膀胱訓練 行 の基礎看護技 術教 育指 導領域別 の治療 関連技術 の平均 実施頻度 本 学 の治 療 関連技術 の枠 組み 臨床 で実 施 されて い る看護 行為 一致 する項 目 一致 しない項 目 平均 値 標準偏差 平均値 t検 定 標準偏差 安全 ・安 楽 3.49 1.93 2。88 1.91 環境 の調 整 体温 ・脈 拍 ・呼吸 排泄 3.05 1.78 2.98 1.63 3.43 1.73 2.09 1,99 ** 2,86 1.75 2.06 1.68 ** total **p<0 3.16 1.82 2.68 1.94 ★★ .01 一21一 ** 大 阪 大学 看 護 学 雑 誌Vo1.5Nol(1999) 現 行 の基 礎 看 護 技 術 教 育 の指 導 領 域 別 にみ た 一致 す る 看 護 行 為 全 体 の 平 均 実 施 頻 度 は 、<安 1.93、<環 境 の 調 整>3.05±1.78、<体 >3.43±1.73、 〈 排 泄>2.86±1.75で いわ れ て い る点 で あ りll)、技 術 教 育 の場 で も強 調 す る看 全 ・安 楽>3.49± 温 ・脈 拍 ・呼 吸 あ っ た。 一 方 、 現 全 ・安 楽>2.88±1.91、<環 <体 温 ・脈 拍 ・呼 吸>2.09±1.99、<排 護 行 為 で あ る と言 え る。 4.2臨 床 で の 看 護 行 為 と基礎 看 護 技術 に お け る 治 療 関連 技 術 の 指 導 領 域 との 比 較 行 の 指 導 領 域 と 一 致 しな い 看 護 行 為 の 平 均 実 施 頻 度 は 、 <安 性 は 、 医 師 の み で は な く、 す べ て の医 療 従 事 者 につ いて 本研 究 で示 した46項 境 の 調 整>2.98±1.63、 目の看 護 行 為 の う ち、 現 行 の指 導 領 域 の範 疇 に あ っ た も のは18項 泄>2.06±1.68 目(39.1%)で で あ っ た 。 一 致 す る 看 護 行 為 と 一 致 し な い看 護 行 為 の 平 た 。 生活 援 助 技 術 で は45項 均 実 施 頻 度 のt検 指 導 領 域 に 含 ま れ て い た12)こ と と比 較 す る と少 な く、 定 を行 った と こ ろ、 〈 環 境 の 調 整 〉 以 外 の 領 域 で 有 意 差(p〈0.01)が み られ た。 目中、42項 あっ 目(93.3%)が 基 礎看 護技 術 に お いて は治 療 関連 技 術 領 域 に比 べ 、 生 活 援 助 技 術領 域 に重 点 が 置 か れ て い る と思 わ れ る。 実 施 頻 4考 察 度 が 高 い と考 え る平 均 実 施 頻 度 が3.5以 項 目中 、9項 4.1行 動 目録 表 か ら削 除、 お よび 追 加 した 看 護 行 為 目(50.0%)あ 上 の項 目は18 り、 基 礎 看 護 技 術 で 教 授 し て いる 治療 関連 技 術 は臨 床 にお いて も 高 い頻 度 で 実 施 さ 行 動 目録 表 か ら参 加 観 察 調 査 を経 て 、 調 査用 紙 を 作成 れ て い る とい え た。 ま た、 殆 ど の基 礎 看 護 技 術 指 導 領 域 す る段 階 で 項 目 を検 討 した 。 削 除 した 項 目 には 「 導 尿の にお い て、 現 行 の も の と一 致 す る看 護 行 為 は一 致 しな い 実施」 「 治 療 目的 の 浣腸 」 「 褥 瘡 の 手 当」 「 検 体 の 点検 ・ 提 看 護 行 為 に 比べ て平 均 実 施 頻 度 が 有 意 に高 か っ た こ とか 出」 「 消 毒 液 の 調 製」 「中材 物 品 の 受 領」 の6項 目が あ っ ら も 同様 の こ とが 言 え た 。 特 に 、 「ケ ア 前 後 の 手洗 い 消 た。 「 導 尿 の 実 施」につ いて は 生 活 援 助 技術 の領 域 で 扱 う 毒」 と 「 診 療 援 助 の説 明 」 の平 均 実 施 頻 度 は高 く、 重 視 こ と と した 。 「 治療 目的 の浣 腸 」につ い て は 生活 援 助 技 術 す るべ き基 本 的 な看 護 技 術 で あ る こと が示 され た。 しか の 「 浣 腸」 と重 複 す る ので 、 導 尿 と同 じ く生活 援 助 技術 しな が ら、 毎 日実 施 して いな い人 も い た。 これ らは あ ら の領 域 で 扱 った 。 「 褥 瘡 の手 当」 に つ いて は 「 褥瘡予防」 ゆ る治 療 関連 技 術 領 域 の看 護 行 為 を実 施 す る場 合 に必 須 の 項 目 と の 関 係 で 生 活 援 助 技 術 と して 扱 った 。 「 検体 の の 看護 行 為 で あ る。 した が っ て、 治 療 関連 技 術 を教 授 す 点 検 ・提 出」 の実 施 頻 度 は 低 く、 そ の 理 由 と して は看 護 る 上 で 何度 も繰 り返 し学 生 に指 導 して い く必 要 性 が 示 唆 婦 か ら看 護 助 手 に業 務 が 移 行 して きて いる こ とが考 え ら され た 。 「 ガ ウ ンテ クニ ック 」は平 均 実 施頻 度 が2.6と 低 れた。 「 消 毒 液 の調 製」は 薬 剤 部 で の 中 央製 剤 が 一 般 化 し か っ た が、 そ の頻 度 は 隔離 病 床 数 に影 響 を うけ る看 護 行 て き た こ とか ら、 病 棟 にお い て 看 護 婦 が 調 合す る必 要 が 為 で あ る。 これ は感 染 予 防領 域 の基 本 的 な看 護 行 為 で あ な くな っ た た め と思 わ れ る。 「中材 物 品 の受 領 」につ い て る こ とか ら基 礎 看 護 技 術 の指 導 項 目 と して必 要 で あ る。 は 病 院管 理 の 効 率 化 をは か る た め の 定 数配 置方 式 の導 入 処 置 や検 査 の介 助 に 関 して も 同様 に実 施頻 度 が低 か っ た によ る影 響 が 考 え られ た 。 全 体 的 に、 こ こで 削 除 した項 が 、看 護婦 の業 務 と して診 療 の補 助 が あげ られ て い る こ 目は、 新 しい 職 種 へ の業 務 再 編 成 や 病 院管 理 シ ステ ム の とか ら も基 本 的 な看 護 行 為 で あ る と考 え た。 再構 築 に よ り、 看 護 婦 が 行 う必 要 が な くな っ た看 護 業務 4.3現 行 の 基 礎 看 護 技 術 指 導 領 域 によ る 指 導 法 の 検 討 で あ る とい え る。 今 後 も病 院 管 理 の シ ス テ ム化 が 進 み、 臨 床 で 実施 さ れて い る看 護 行 為 を、 現 行 の基 礎 看 護 技 これ ま で は看 護 婦 の 業務 と して か な りの時 間 を さ い て い 術 の枠 組 み に 当 て は め た場 合 、 〈 安 全 ・安 楽 〉 の治 療面 た項 目が さ らに 少 な くな る可 能性 が あ る。 今 後 、 大 学 の の 安全 ・安 楽 お よび 感 染 予 防 の領 域 で は、 分 類 され た5 カ リキ ュ ラム 大 綱 化 に む け て、 技 術 教 育 の時 間 数 は さ ら 項 目の うち4項 に少 な くな る と予想 され る の で、 既 に使 用 され て い な い 領 域 と一致 して いた 。 この こ とか ら、 基 礎 看 護 技 術 にお 看 護 行 為 の 教 授 な ど無 駄 を省 き、 必 要 な技 術 の教 育 に十 い て は 治 療 関連 技 術 を指 導 す る に 当 た り、 治 療 面 の安 分 時 間 を費 や す よ う常 に心 が け て い く ことが 大 切 で あ る。 全 ・安 楽や 感 染 予 防 な ど く安 全 ・安 楽 〉 の領 域 に重 点 を 追 加 した 項 目 に は 「 体 位 ドレナ ー ジ ・タ ッ ピ ング 」 「 診療 置 い て い る ことが 明 らか にな った 。 安 全 ・安 楽 は看 護 に に関 す る処 置 を行 う 際 に患 者 ・家 族 に説 明 す る」 の2項 お い て基 本 と い え る概 念 で あ り、 〈安 全 ・安 楽 〉 の領 域 目が あ り、 両 項 目と も高 頻 度 で 観 察 され て いた 。 検 査 や に含 ま れ る4項 処 置 に関 す るイ ン フ ォー ム ド ・コ ンセ ン トの責 任 と重 要 っ た こ とか らも、 そ の重 要 性 が示 唆 さ れ た。 一22一 目(80,0%)が 現 行 の 基礎 看 護 技術 指導 目の平 均 実 施 頻 度 が3.49±1.ssと 高か 大阪大学看護学雑誌V帆5No1(1999) 基 礎 看 護 技 術 で は 指 導 して いな い 看 護 行 為 は 全 体 の 60.9%を 1)臨 床 で 実 施 され て い る 看 護 行 為 の うち、 基 礎 看 護 技 占め て いた 。 特 に、 〈 環 境 の 調 整 〉 〈 体 温 ・脈 術 教 育 の 指 導 領 域 に該 当す る 項 目は、 生活 援 助 技 術 領域 拍 ・呼 吸 〉 〈 排 泄 〉 の領 域 で は そ の 比 率 が 高 か った 。 し に比 較 して 、 治 療 関 連 技 術 領 域 で は 少 な く、 基 礎 看 護 技 か し なが ら、 これ らの行 為 の内 容 をみ る と、 病 態 や 手 術 術 教 育 にお い て は 生 活 援 助 技 術 領 域 に 重 点 が置 かれ て い に関 す る知 識 との 関連 が強 い看 護 行 為 な ど、 基 礎 の学 生 る と いえ た 。 にお け る勉 学 の進 行 状 況 か らす る と非 常 に高 度 な 内容 の 2)治 療 関 連 技 術 領 域 の 看 護 行 為 は 日々 刻 々 と進 歩 して もの が多 くみ られ た。 ま た、 病 棟 管 理 と関 係 して い る も お り、 既 に使 用 され て いな い看 護 行 為 が 見 受 け られ た 。 のや 実践 の 中 で 身 に つ け て い くも の もみ られ た 。 し たが って 、 基 礎 看 護 技 術 教 育 にお い て も時代 に適 応 し 4.4シ た 指 導 項 目 を常 に取 り入 れ て い く必 要 が あ る。 ュ ミ レー シ ョン学 習 導 入 の検 討 技 術 教 育 は、 職 業技 術 の 習得 にた ん を発 して い る。r作 3)基 礎 看 護 技 術 教 育 の 指 導 領 域 に 該 当 す る、 治 療 関 連 業過 程 を模 倣 す る もの 、作 業過 程 の 中か ら要 素 を抽 出 し 技 術 領 域 の看 護 行 為 は、 臨 床 にお い て も高 い頻 度 で 実 施 て教 授す る オ ペ レー シ ョ ン法 な ど過 去 様 々な 教 授 法 が 示 され 、 各 病 棟 に共 通 す る基 本 的 な 技 術 が 抽 出 さ れ た 。 され て き た11)。基 礎 看 護 技 術 の 学 習 方法 と して は 、主 と 4)基 して講 義 お よ び 、 技術 実 践 のデ モ ン ス ト レー シ ョン を見 も安 全 ・安 楽 に関 す る看 護 行 為 の 実 施 頻 度 が 高 く、 これ 学 した後 、 学 生 が 看 護 婦 役 と患 者役 をお 互 い にす る とい らの領 域 を重 点 的 に指 導 して い く必 要 性 が 示 唆 さ れ た 。 う ロー ル プ レイ 学 習 が 用 い られ て き た。 各 技 術 学 習 に お 5)臨 床 に お い て は 実 施 頻 度 が 高 い 項 目で は あ っ て も、 いて 患 者 役 や 看 護 婦 役 の疑 似体 験学 習 か ら、 そ の 技術 を 疾患 や 手術 な どと 関連 づ けて 指 導 す る方 が 効 果 的 で あ る うけ る患 者 の イ メー ジ を膨 らませ、 自己 の看 護 へ とつ な 項 目に つ い て は、 学 生 の レデ ィネ ス にあ わ せ 、 成 人 看 護 げ て い く な ど学 ぶ こ と も多 い が、 看 護実 践 の な い1、2 学 の 段 階 で指 導 す る こ とが望 ま しい と考 え られ た 。 年 生 の学 生 に と って は 、 患 者 役 の リア リテ ィ が な く、 ロ ー ル プ レイ に よ る学 習 の深 ま りが得 られ に くい の が現 状 6)「 ケ ア 前後 の手 洗 い」 や 「 診 療 援 助 の 説 明」 は ほ とん で あ る13,14)。 臨 床 で の 看 護 技 術 の提 供 は各 技 術 が個 別 に な る看 護行 為 で あ る こ とか ら、 治 療 関 連 技 術 の 指 導 の な な され る ので はな く、 患 者 の状 況 に 応 じて 各 技 術 を組 み か で も、 繰 り返 し、 重 点 的 に指 導 し、 学 生 の意 識 を高 め 合 わ せ る こと に よ って 、 効 率 的 か つ 効果 的 な看 護 展 開 を て い く必 要 が あ る 。 は か って い る。 特 に基 礎 看 護 技 術 指 導 に お い て は 「 ケア 7)臨 床 で の 看 護 行 為 と関 連 づ け た 基 礎 看 護 技 術 の 指 導 前 後 の手 洗 い」 や 「 診 療 援 助 の説 明 」 な ど各 技 術 に必 須 法 と して 、基 礎 的 な 原 理 ・原 則 を押 さ え なが ら一 つ 一 つ の看 護 行 為 を重 視 して い く必 要 が あ る。 各個 別 の 看 護 行 の技 術 項 目を 独 立 して 指 導 す る こと の重 要 性 とは 別 に、 為 だ けが 独 立 して い る の で もな く、 各 領 域 に含 まれ る看 実 際 的 な 援 助 場 面 を設 定 し、複 数 の看 護 行 為 を組 み 合 わ 護 行 為 だ け で独 立 して い る ので もな く、 あ らゆ る看 護 行 せ た 演 習 を行 うな ど シ ュ ミ レー シ ョン学 習 の必 要 性 が 考 為 が 全 体 の看 護 の つ な が りの 中 で実 践 され る こ と を体 得 え られ た 。 礎 看 護 技 術 教 育 にお い て は 、 治 療 関 連 技 術 の 中 で どの 治 療 関連 技 術 に共 通 す る技 術 で あ り、 看 護 の 基 本 と し、 実 感 で き る よ うな技 術 教育 の指 導 法 を開 発 す る こ と 6謝 が 重 要 で あ る 。 そ の た め に は、 よ り リア リテ ィ の高 い模 擬 患 者(SimulatedPatient)の 辞 導 入 や 学 生 の 自主 的 学 習 能 力 の 開 発 を 主 眼 に お い た 事例 を用 いた 個 別 教 育(チ 丘 一 トリア ル 教 育)15)お よ び グル ープ デ ィス カ ッ シ ョン の 最 後 に、 本 研 究 を実 施 す るに あ た り、 調 査 に ご協 力 く だ さ い ま した 大 学 病 院 の看 護 婦 の 皆様 な らび に研 修 会 受 充 実 な ど につ いて も今 後 検 討 して い く必 要 が あ る。 講 者 の皆 様 、 看 護 協 会 の皆 様 に深 謝 い た します 。 本 研 究 は、 平 成7年 度 文 部 省 科 学研 究 費(基 盤C)の 5ま とめ 成 に よ る も ので あ る。 大 学 に お け る基礎 看 護 技 術 教育 の指 導 法 を検 討 す る た め に、臨 床 看 護 婦130名 助 に質 問紙 調 査 を 実施 し、臨床 看 文 1) 2) 一23一 川 島 み ど り:基 礎 看 護 技 術 教 育 の 現 状 と 問 題 点,看 護 教 育,25(8),467-473,1984. 護 婦 の看 護 行 為 との 関 連 性 か ら基礎 看 護 技 術 教 育 の指 導 法 を検 討 した 。 献 氏家 幸 子他:基 礎 看護 技 術(第2版),医 学 書 院,1994。 大阪大学看護学 雑誌Vd5NQ1(1999) 3)薄 井 担 子 他:系 統 看 護 学 講 座 専 門2基 礎看 護 学[2]基 礎 看 護 技 術,医学 書 院,1997. 4)奥 宮 暁 子 他:看 護 基 礎 教 育 にお い て必 要 とさ れ る基 礎 技術 項 目の 検 討 教 員 と看 護 婦 の 調 査 か ら,第20回 会(看 5)平 日本 看 護 学 護 教 育)集 録 集,15-17,1989. 岡 恵 子 他:臨 床 実 習 に お け る 基礎 看 護 技 術 の 認定 項 目に 関す る検 討 第20回 日本看 護学 会(看 護 教 育)集 録x,18- 21,1989. 6)竹 縄 直 子 他:看 護 業 務比 較 一 昭 和51年 7)越 と昭 和62年 の調 査 か ら,第19回 日本 看 護 学 会(看 護 管 理)集 録 集,32-34,1989。 河 六 郎:今 日の 看 護 業 務 の 変 容 と看 護 業 務 の と ら え 方 , 看 護 展 望,4(3),193-200,1979. 8)越 河 六 郎:総 合 病 院 にお け る病 棟 看 護業 務 の労 働 科 学 的 分 析(1)調 査 の 概 要 と結 果 分 析 表,労 働 科 学>63(11)>543- 595,1987. 9)前 田 マ ス ヨ:短 期 ・長 期入 院 患 者 に対 す る看 護 業 務 質 と量 の 差 異 に 関 す る調 査 よ り,看護 管 理,4(5)322-333,1994 10)加 . 藤 光 子 他:リ ハ ビ リテー シ ョ ン病 棟 にお ける看 護 業務 分 析,第12回 日本 看 護 学会(看 護 管 理)集 録 集,174-177,1981. 11)村 上 陽 一 郎 他:看 護 技 術 論,メヂ カル フ レ ン ド社,1977. 12)田 中 結 華 他:基 礎 看 護 技 術 教 育 にお ける 実 際 の 看 護 行 為 に 関連 づ け た 生 活 援 助 技 術 領 域 の 指 導 法 の検 討,大阪 大 学 看 護 学 雑 誌.4(1),6-15,1998. 13)河 合 千 恵 子:教 授 方 法 模 索 中 に陥 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