産業廃棄物関連帳票の運用基準

Ⅰ - 安全衛生管理の基礎知識
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産業廃棄物関連帳票の運用基準
産業廃棄物の管理規程及び細則に基づく関連帳票の作成と運用を定めています。
(1)産業廃棄物関連帳票の種類と品質・安全部への提出期限および管理・保管区分
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(2)関連帳票の作成要領
①産業廃棄物処理計画書を作成、運用する。(T-NET)
②搬出前に産業廃棄物処理業者へ委託通知書を FAX 送付する。(T-NET)
③FAX 返信された「受託書」を入手する。
④処理委託契約書を作成して締結する。(契約書式は建設資料普及センター用紙を原則とする)
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(3)マニフェスト伝票の記入・運用
<記入方法>
1- 複写式 A~E 票の交付番号を確認する。
2-伝票に、交付年月日、交付部署・担当者名(外注管理者に代行させる場合は事前に記入)
、
整理番号(物件・)
、担当部門の住所・名称・電話番号、現場の住所、物件名、電話番号を
記入する。
3-産業廃棄物の種類と量、形状・荷姿等、必要項目を記入する。(標準)
4-搬出時に収集運搬車の運転手に渡し、受領サインされたA票を現場で控える。
5-委託業者から B2・D・E 票が返送された際、集運搬業者、中間処理業者の記入欄と、処理印
を確認してから控えの A 票と照合し、適正に処理されたことを確認したら産業廃棄物管理者
がサイン・日付を記入する。
6-B2・D・E 票が期日までに返送されない場合は督促し、処分状況を追跡調査する。履行されな
い場合は、担当役員と協議して別途定める処置を講ずる。
D 票:交付後 60 日(法定期限:90 日)
E 票:交付後 90 日(法定期限:180 日)
特別管理マニフェスト伝票の D 票:交付後 30 日(法定期限:60 日)
(4)電子マニフェストについて
上記のマニフェストを web にて登録管理できる「電子マニフェスト」を、当社の指定協力会
社東明興業(本社エリア)
」と「エイシン(関西エリア)」の 2 社についての登録を行っています。
この場合、上記保管マニフェストは発生しませんが、証憑となる伝票がありますので、数量・
品目を確認の上、同伝票を保管し数量の照合を行う事。
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(5)産業廃棄物処理実施書の作成・運用
①T-NET から物件管理台帳にログオンし、作成画面から必要事項を入力する。
②入力後、プリントアウトして担当者→課長→部長の順に確認、押印後、産業廃棄物管理者が
保管する。
③表 2 に該当する物件は、産業廃棄物管理者は写しを保管して表 1 の期限までに原本を品質・
安全部へ提出する。
④計画書、実施書は、イントラ「各種申請」→「品質・安全書式」→「現場入り前」→「産廃
/EMS」にて登録・作票し押印の上 品質安全部へ回付する。
(6)事前協議申請等の手続き
①自治体により事前協議の有無、申請や届出の方法、書式が異なるので、その都度、所轄 の
自治体(廃棄物協会)に確認し、必要により所定の書式を使用する。
②事前協議を必要とする地域の会社に産業廃棄物の処理を委託する際は以下の通りとする。
1-指定会社については品質・安全部が各制作部門の予定物件をまとめ、処理施設所轄の廃棄
物協会に一括申請する。
2-指定外の会社については、物件毎に「産業廃棄物管理者」が申請書等を作成し(或いは委
託会社に作成を依頼)、処理施設所轄の行政庁又は廃棄物協会に個別申請する。
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