2016年5月31日 投資情報室 オーストラリアレポート オーストラリア経済とリート市場の動向について 豪州リート市場の下支え役として注目される豪州年金基金 豪年金基金の総資産は2015年の2.0兆豪ドル(約160兆円、1豪ドル:80円換算<以下同じ>)から、2035年には現在の3 倍強にあたる6.1兆豪ドル(約490兆円)へ拡大が予想される。 豪年金基金による豪州リート投資が活発化。豪主要年金基金によるリートへの投資残高は、2014年末の401億豪ドル(約 3.2兆円)から2015年末には453億豪ドル(約3.6兆円)へ拡大。 インドが追加利下げ 今年4回目 豪州リートの代表的な指数であるS&P オーストラリア・リート指数(ASX300 A-REIT指数)の時価総額は2015年末で1,167 億豪ドル(約9.3兆円)。豪州リートの主要投資家である豪年金基金の資産規模拡大は、豪州リート市場の下支え効果に なると期待。 図1:豪年金基金への資金流入フロー(年金準備金の純増額) (1)機関投資家としての注目度高まる豪年金基金 豪州の年金制度には、公的年金である老齢年金と私的年金の スーパーアニュエーションの二本柱となっています。税財源で運営さ れる老齢年金は国民に最低限の年金を保障する社会保障制度 である一方、スーパーアニュエーションは積み立て型の退職年金基 金です。事業主は一定条件を満たした従業員(加入者)の給与の 9.5%に当たる掛金を基金へ拠出することが義務付けられています。 近年、スーパーアニュエーション(以下豪年金基金)は大規模な総 資産を背景に機関投資家としての注目度が高まっています。 (2)豪年金基金への安定した資金流入が継続 2015年には豪年金基金へ885億豪ドル(約7.1兆円)の資金が流 140 120 (10億豪ドル) 2015年 885億豪ドル 年金基金への 加入者の積み立て拡大 100 80 60 40 20 0 90 92 94 96 98 00 02 04 06 08 10 12 (出所)オーストラリア統計局 (期間)1990年~2015年 ※事業主からの義務的拠出と加入者・事業主による任意拠出の合計 図2:豪年金基金の総資産残高の実績と予測 入し、過去4年間は年平均約940億豪ドル(約7.5兆円)の安定し 7 た資金流入が継続しています(図1)。2010年6月に豪州政府が公 6 表した年金制度評価報告(クーパー・レビュー)によれば、2035年に 5 は豪年金基金の総資産は現在の3倍強に当たる6.1兆豪ドル(約 2035年(予測):6.1兆豪ドル (GDP比130%) (兆豪ドル) 2015年:2.0兆豪ドル (GDP比120%) 下支え効果に 豪年金基金の資産規模拡大に伴って、リートへの資金流入が進 80 2 40 1 20 90 95 00 05 10 15 20 25 30 (出所)オーストラリア統計局、クーパー・レビュー、IMF (期間)1990年~2015年 ※2035年はクーパー・レビューの予測値 は、2014年末の401億豪ドル(約3.2兆円)から2015年末には453 豪州リートの代表的な指数であるS&P オーストラリア・リート指 800 (億豪ドル) 700 数(ASX300 A-REIT指数)の時価総額は2015年末で1,167億豪 600 ドル(約9.3兆円)であり、豪州リートの主要投資家である豪年金基 500 400 709 613 (5.2%) (4.8%) ト等)やインフラ関連企業と合弁で投資が行われることも少なくなく、 フラ市場の発展にも寄与すると期待されます。 435 367 (3.2%) (2.9%) 133 171 (1.3%) (1.0%) 200 100 0 います。実物資産の開発・運営ノウハウを持った不動産企業(リー 2014年末 2015年末 401 453 (3.4%) (3.2%) 金の資産規模拡大は、豪州リート市場の下支えとなることが期待 300 豪年金基金からの中長期的な資金流入は、豪州の不動産・イン 0 35 (年) 図3:豪主要年金基金の不動産・インフラ投資残高 億豪ドル(約3.6兆円)へ拡大しています(図3)。 また、豪年金基金は非上場不動産・インフラへの投資もすすめて 60 豪年金基金の総資産(左軸) 0 むことが予想されます。豪主要年金基金によるリートへの投資残高 140 100 総資産のGDP比(右軸) 3 (3)豪年金基金の資産規模の拡大は、豪州リート市場の (%) 120 4 490兆円、GDP比130%)へ拡大が予測されています(図2)。 されます。 14 (年) 上場不動産株 非上場不動産 (リート) 不動産 上場インフラ株 非上場インフラ インフラ (出所)豪州金融監督庁(APRA) ※加入者4名以上の年金基金が集計対象。非上場不動産・インフラは実物資産投 資や非上場ファンドへの投資などが含まれる。 カッコ内の%表示は年金基金の総資産に占める構成比。 ●当資料は、市場環境に関する情報の提供を目的として、レッグ・メイソン・アセット・マネジメントの情報を基に、ニッセイアセット マネジメントが作成したものであり、特定の有価証券等の勧誘を目的とするものではありません。 ●当資料は、信頼できると考 えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。●当資料のグラフ・数値 等はあくまでも過去の実績であり、将来の投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。また税金・手数料等を考慮し ておりませんので、実質的な投資成果を示すものではありません。●当資料のいかなる内容も将来の市場環境の変動等を保 証するものではありません。 1/2 (審査確認番号H28-TB48) 【ご投資にあたっての留意点】 • 当資料は、ファンドに関連する情報および運用状況等についてお伝えすることを目的として、ニッセイアセットマネジメ ントが作成したものです。金融商品取引法等に基づく開示資料ではありません。 【投資信託に関する留意点】 • 投資信託はリスクを含む商品です。運用実績は市場環境等により変動し、運用成果(損益)はすべて投資家の皆様の ものとなります。元本および利回りが保証された商品ではありません。 • ファンドは値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクもあります)に投資しますので基準価額は変動し、 投資元本を割り込むことがあります。ファンドは投資元本の保証や一定の成果は約束されておりません。ファンドの基 準価額に影響を与える主なリスクは投資信託説明書(交付目論見書)の「投資リスク」をご覧ください。 • 分配金額は、収益分配方針に基づいて委託会社が決定しますので、あらかじめ一定の額の分配をお約束するもので はありません。運用状況によっては、分配金をお支払いできない場合もあります。また、分配金は投資信託財産から お支払いしますので、基準価額が下がる要因となります。 • 投資信託は保険契約や金融機関の預金と異なり、保険契約者保護機構、預金保険の対象となりません。証券会社以 外の金融機関で購入された投資信託は、投資者保護基金の支払い対象にはなりません。 • ご購入の際には必ず取扱販売会社より投資信託説明書(交付目論見書)をお受け取りになり、内容をご確認の上ご自 身でご判断ください。 【手数料等】 [ご投資頂くお客様には以下の費用をご負担いただきます。] ■申込手数料 お申込み日またはお申込み日の翌営業日の基準価額に3.78%(税込)を上限として、取扱販売会社が独自に定める率 をかけて得た額とします。 ■信託報酬 各投資信託の純資産総額に年2.916%(税込)の率をかけて得た額を上限とします。 ■信託財産留保額 1万口につき購入申込受付日の基準価額に0.04%の率、換金申込受付日または翌営業日の基準価額に0.5%の率を かけて得た額を上限とします。 ■その他費用 上記以外に保有期間等に応じてご負担頂く費用があります。目論見書等でご確認下さい。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきまし ては、ニッセイアセットマネジメントが運用するすべての投資信託のうち、徴収するそれぞれの費用における最高の料率 を記載しております。投資信託に係るリスクや費用は、それぞれの投資信託により異なりますので、ご投資をされる際に は、事前によく目論見書をご覧下さい。 【当資料に関する留意点】 • 当資料は、信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものでは ありません。 • 当資料のグラフ・数値等はあくまでも過去の実績であり、将来の投資収益を示唆あるいは保証するものではありませ ん。また税金・手数料等を考慮しておりませんので、実質的な投資成果を示すものではありません。 • 当資料のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。 ニッセイアセットマネジメント株式会社 コールセンター 0120-762-506 (受付時間:営業日の午前9時~午後5時) ホームページ http://www.nam.co.jp/ <設定・運用> 商 号 等:ニッセイアセットマネジメント株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第369号 加入協会:一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 ●当資料は、市場環境に関する情報の提供を目的として、レッグ・メイソン・アセット・マネジメントの情報を基に、ニッセイア セットマネジメントが作成したものであり、特定の有価証券等の勧誘を目的とするものではありません。 ●当資料は、信頼 できると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。●当資料 のグラフ・数値等はあくまでも過去の実績であり、将来の投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。また税 金・手数料等を考慮しておりませんので、実質的な投資成果を示すものではありません。●当資料のいかなる内容も将来 の市場環境の変動等を保証するものではありません。 2/2
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