『もうひとつの京都-宇治茶プレミアムブランド化事業推進業務』 委託仕様書 (プロポーザルの提案内容に応じて修正する場合がある) 第1 業務の目的 京都府では海・森・お茶のそれぞれの地域の個性を活かした観光地域づくりの取り組み を進めているところである。本業務では、海や森などもうひとつの京都と連携し、京都が 誇る宇治茶を軸に据え、宇治茶の世界における地位を更に高め、それによって、京都府全 体のイメージをプレミアム化させるための取り組みを推進する。 宇治茶生産の長い歴史に育まれた地域に根ざしたお茶文化を維持・継承し、その魅力を さらに高め、発信し、多角的に活かした交流人口の拡大等による地域活性化を促進するた め、 「宇治茶」をテーマとし、府南部地域(宇治市、城陽市、八幡市、京田辺市、木津川市、 久御山町、井手町、宇治田原町、笠置町、和束町、精華町、南山城村)において、「お茶の 京都」事業を、平成29年度をターゲットイヤーとして進めているところである。 この「お茶の京都」事業の一層の推進に向けて、宇治茶の魅力を世界に広め、単なる日 本茶の一つではなく、京都が世界に誇る「宇治茶」というプレミアムブランドとしての地 位を確立し、パリを中心とする海外の富裕者層を対象とした流通販路を開拓し、売上げ拡 大を目指すことが本業務の目的である。 同時に、本業務によって国内における「宇治茶」及びその産地である京都府全体に対す るイメージの更なる向上、富裕層の観光客誘致の拡大に資するものとすること。 第2 履行期間 契約締結日から平成29年3月24日(金) 第3 業務の内容 1 業務工程計画の策定 具体的な業務工程計画を策定し、発注者と協議するものとする。 2 プレミアムブランド化推進戦略の策定 (1) 現状分析 日本茶の海外市場における流通状況や富裕層市場について資料収集整理を行い、 現状分析するとともに、プレミアム宇治茶を指向する層及び海・森のプレミアムブ ランド化の将来性について把握を行う。 (2) 戦略の策定 現状分析を基に、ブランディング及びマーケティング方法を検討し、宇治茶のプ レミアムブランド化戦略を策定する。策定にあたっては実現可能なものとなるよう に留意する。 戦略においては、ターゲットを明確にしたうえで、宇治茶の魅力や特性について 十分な理解に基づいたストーリーを構築し、ブランディングを行うもの。 3 広報ツール制作 プレミアムブランド化戦略の実施に必要となる広報ツールを制作する。制作にあ たっては、ターゲットと活用方法を明確にした上で、プレミアム宇治茶の高級感及 び特別感を醸成するツールを作成するものとする。 その際には、宇治茶の産地である京都府全体の魅力も世界に発信できる要素を加 えること。 4 プロモーション活動 プレミアムブランド「宇治茶」として、富裕者層における関心を高め、プレミア ム感の醸成に資するプロモーション活動を実施する。プロモーションの内容につい ては、海外及び国内における活動内容を具体的に提案すること。 5 成果とりまとめ プロモーション活動の実施報告、ターゲット層からの反響や消費者の動向につい て成果をとりまとめるとともに、次年度以降の宇治茶及び京都府のプレミアムブラ ンド化について、有効となる方策もとりまとめることとする。 第4 留意事項 1 一般的事項 (1) 業務の遂行状況については発注者に随時報告を行うこと。 (2) 業務を遂行する上で必要な資料等は、京都府が貸与可能な資料は随時貸与するほか、 必要に応じて受託者において入手すること。なお、貸与した資料等の複製・複写の 可否、返却とうについては、京都府の指示に従うこと。 (3) 業務委託期間はもとより業務委託期間終了後も、当該業務で知り得た機密は他に流 用してはならず、個人情報等の取り扱いについて厳守すること。 2 業務実施体制 (1) 業務実施体制及び緊急連絡体制を提示する。業務実施に係る主担当者、サポートす るチーム体制を明示し、原則として主担当者がすべての業務を統括する。 (2) 業務内容については専門的な知識や知見、海外におけるマーケティング及びプロモ ーション等の経験が必要であり、受託者内のみで適切な人材がいない場合には、受 託者側において、委託経費の中から必要な外部人材を招聘し業務に従事させること。 (3) あらかじめ京都府と調整したスケジュールで実施すること。 (4) 業務の実施にあたっては、京都府と緊密な連携をとること。 3 個別事項 (1) 業務内容 業務内容についての具体的な企画案を提出すること。 (2) 成果物 次に掲げる成果物を、平成29年 3 月24日(金)までに、京都府企画理事付に提 出すること。 ア 最終報告書 A4版 10部 イ 当該業務の遂行過程で取得または作成した資料 A4版 10部 ウ 上記イ及びウに係る電子データ 一式 第5 その他 1 業務に係る全ての成果品の著作権(著作権法第27条・第28条に規定する権利を含 む)は京都府に帰属する。また、成果品は、京都府が作成するホームページや印刷物 等に自由に使用できるものとする。 2 本業務仕様書に定めのない事項については、京都府と協議するものとする。
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