平成28年6月3日 九州地方整備局河川部 熊本地震に伴う緑川水系緑川ダムの洪水対策について 熊本地震の影響で緑川水系においては、多くの箇所で堤防の被災が発生 し、応急復旧は行っているものの、通常の水防警報及び洪水予報の基準水 位を1ランク引き下げて運用(※1)しております。これからの梅雨や台風に 備え、緑川ダム下流河川の負担軽減を目的に、緑川ダムでより多くの洪水 を貯留する暫定運用を実施することとしましたのでお知らせします。 【緑川ダムの洪水対策】 対策1 洪水時により多くの洪水を貯留するため、洪水調節容量を 約 500 万 m3 増強します。 (2,400 万 m3→約 2,900 万 m3) この約 500 万 m3 は、かんがい利用者のご理解とご協力のも と、かんがい用水の一部を洪水調節容量として暫定的に活用 するものです。 対策2 ダムからの最大放流量を通常の毎秒 2,000m3 から毎秒 1,500m3 に引き下げ、下流河川の負担軽減を図ります。(※2) (※1)平成 28 年 5 月 18 日発表「緑川・白川等の復旧状況について【第 3 報】 」をご参照下さい。 (※2)洪水の状況によっては、通常の操作で行う場合もあります。 記者発表に関する問い合わせ先 国土交通省 九州地方整備局 所長 TEL 国土交通省 やすゆき 西 保幸 0964−48−0216(内線 201) 九州地方整備局 課長 TEL 緑川ダム管理所 にし 河川部河川管理課 みつざき 満崎 せいや 晴也 092−471−6331(内線 3751) 熊本地震に伴う緑川ダムの洪水対策について 位置図 緑川ダム 熊本地震の影響で、緑川水系に おいては、多くの箇所で堤防の被 災が発生し、応急復旧は行ってい るものの、通常の水防警報等の基 準水位を引き下げて運用しており ます。 このため、これからの梅雨や台 風に備え、緑川ダムでは下流河川 がより安全となる2つの洪水対策 を実施いたします。 対策1 洪水時により多くの洪水を貯留するため、洪水調節 容量を、約500万m3増強します。この約500万m3は、 かんがい利用者のご理解とご協力のもと暫定的に 活用するものです。 洪水調節容量 2,400万m3 → 2,900万m3 EL180m EL180m EL177m EL177m EL170m 洪水調節容量 2,400万m3 発電及び かんがい容量 EL163.3m EL160m 約EL158.5m 増強容量 約500万m3 EL150m 6月11日 緑川ダム 対策2 洪水期 10月15日 緑川ダム下流の状況を踏まえダムからの最大放 流量を引き下げ、下流河川の負担軽減を図ります。 最大放流量 2,000m3/s → 1,500m3/s 堤防被害集中箇所 通常操作 被災状況 暫定操作 ダムに入ってくる流量 最大2000m3/s放流 最大1,500m3/s放流 ダムを通過する流量 応急対策完了 ダムを通過する流量 ※出水の状況によっては、通常操作で行う場合もあります。
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