仕様書(PDF:248KB) - 近畿経済産業局

入札仕様書
1.件名
平成28年度地域経済産業活性化対策調査事業
(先進的取組の普及による関西における外国人受入環境整備の促進に関する調査)
2.調査趣旨
(1)目的
関西を拠点にした企業、団体等による外国人受入環境整備に係る取組を発掘し、そ
れら優良事例を広く周知することにより、これらを活用したゴールデンルート以外の
幅広い地域における外国人受入環境整備を促進し、外国人の誘客及び消費拡大を図り、
地域経済を活性化する。
(2)背景
円安やビザの発給要件の緩和などにより、2015年の訪日外国人旅行客は1,9
73万人と急増しており、その経済効果を関西へ波及させるためには、訪日外国人の
受入環境の整備・充実を進め、魅力を向上することが急務である。
そのため関西では、関西経済連合会が、観光分野にかぎらず、関西への投資や留学
生の増加等幅広い分野における外国人からのニーズを共有し、魅力向上方策を地域全
体で議論するため、国の出先機関等で構成する「はなやかKANSAI魅力アップフ
ォーラム」
(以下、フォーラム)を平成27年6月に設置した。
当局においては、フォーラムでの議論の活性化支援のため、
「はなやかKANSAI
魅力アップ研究会」を設置し、
「生活のしやすさ」
「ビジネスのしやすさ」
「学びやすさ」
「楽しみやすさ」の4つの観点から関西の魅力や課題を把握・分析し、関西のさらな
る魅力向上に向けた方策を検討し、フォーラムに対して提言を行った。また、調査の
一環として、関西における外国人受入環境整備に係る92の先進事例を発掘し、先進
事例集としてとりまとめ、HPで広く周知している。
本年2月29日に開催された第2回フォーラムでは、関西のさらなる魅力向上の推
進による訪日外国人旅行客等の誘引を目的に、地域において数多く潜在する先進事例
を発掘し広く周知するため、地域での外国人受入に関する機運醸成を図るアワードの
創設が提案された。
訪日外国人のみならず、将来関西で活躍するグローバル人材・企業の候補となり得
る、関西の留学生や関西を訪れる外国人ビジネスパーソンにとっても不自由のない過
ごしやすい環境を提供することが、関西経済の活性化のためには重要である。
外国人受入環境整備については、様々な機関においてすでに各種先進的な取組が進
められており、それら潜在している優良事例にスポットを当て、広く周知していくこ
とにより、他機関での新たな外国人受入に係る機運の醸成、外国人受入環境整備の促
進が期待され、外国人の誘客及び消費拡大に寄与し、関西のさらなる魅力向上につな
がると考えられる。
3.調査概要
(1)優良事例基準の策定
昨年度、上記の「はなやかKANSAI魅力アップ研究会」において、アンケート・
ヒアリング等を通じて収集・分析した関西在住外国人等の生声を、関西の魅力向上に向
けた25のキーワードとして整理した。それら25のキーワードを参考にテーマ(部門)
を設定し、各テーマ(部門)に沿った優良事例基準案を作成する。
有識者(大学教授等)で構成する優良事例基準策定委員会を当局会議室にて2回程度
開催し、7月頃までに優良事例基準を策定する。
① 25のキーワードを参考に、優良事例のテーマ(部門)を3程度設定。その
テーマ(部門)ごとに数種類の分野も設定。
② テーマ(部門)ごとに優良事例基準案を作成。
③ 優良事例基準策定委員会における有識者候補者を10名程度選定して提示。
④ 優良事例基準策定委員会に係る有識者(5名程度)への委員委嘱(後述の、
優良事例検討委員会の委員委嘱と併せて実施)
、有識者の委員会への招致、有
識者への謝金と旅費の支給。
⑤ 優良事例基準策定委員会での資料の作成。
⑥ 優良事例基準策定委員会での司会進行等、運営。
⑦ 優良事例基準策定委員会での議事録の作成。
⑧ 優良事例基準策定委員会開催前後に当局との2回以上の打合せと内容調整の
実施。
*技術提案書において、想定されるテーマ(部門)案、テーマごとの数種類の分
野案及び分野設定の考え方を示すとともに、優良事例基準案及び有識者候補者(1
0名程度)を提案すること。
(2)優良事例の発掘
策定した優良事例基準を基に、関西を拠点とした外国人受入環境整備に係る取組の実
施団体(者)を募集する。募集にあたっては、8月頃にウェブサイトを構築して募集す
ることとし、応募者を10月頃までに取りまとめ整理する。また、募集に先立ち、関西
地域における優良事例案件を独自調査にて発掘し、7月頃までに当局に提示する。
併せて、海外及び我が国の関西以外の地域において外国人受入環境整備に取り組んで
いる先進事例について文献等で調査する。
① 募集のための応募要領案を作成。
② 募集のためのウェブサイトの設計、募集作業。
③ 独自調査による関西地域における優良事例案件の提示。優良事例案件につい
ては、テーマ(部門)及びテーマごとの分野に偏りのないよう工夫すること。
④ 応募案件のとりまとめ。
⑤ 応募要領案、ウェブサイト設計案、独自調査による関西地域における優良事
例案件案、応募案件のとりまとめ及び国内外の先進事例の内容等については、
当局との2回以上の打合せと内容調整の実施。
*技術提案書において、想定される応募要領案、ウェブサイト設計案、独自調査
による関西地域における優良事例案件案及び国内外における先進事例調査の対象
分野・国/地域及び調査方法を提案すること。
(3)有識者による優良事例検討委員会の開催
募集後に優良事例として整理した案件について、有識者等による書面審査及び事務局
による書面・現地審査を行った後、留学生等外国人で構成する優良事例の一次評価のた
めのワーキンググループ(WG)を当局会議室で1回開催する。その後、当局会議室で
1回開催される有識者等による優良事例検討委員会にて12月頃までに優良事例を取り
まとめる。
① 書面・現地審査に係る審査項目案の作成。
② 整理した優良事例(20件程度)の書面審査に係る有識者等との調整。
③ 現地審査に係る応募先及び当局との調整及び現地審査の実施。
④ 優良事例の書面・現地審査結果のとりまとめ。
⑤ 優良事例一次評価WGへの外国人(5名程度)の招致、謝金と旅費の支給。
⑥ 優良事例検討委員会への有識者(5名程度)の招致、謝金と旅費の支給。
⑦ 優良事例一次評価WG及び優良事例検討委員会での資料の作成。
⑧ 優良事例一次評価WG及び優良事例検討委員会での司会進行等、運営。
⑨ 優良事例一次評価WG及び優良事例検討委員会での議事録の作成。
⑩ 優良事例検討委員会開催前後に当局との2回以上の打合せと内容調整の実施。
*技術提案書において、書面・現地審査の審査項目案、書面・現地審査方法案を
提案すること。
(4)報告書の作成
本調査で実施する文献調査を含む各種調査結果に基づき、関西における外国人受入環
境整備の促進のための方策等を提言し、報告書に取りまとめる。また、優良事例基準策
定委員会の開催概要、ウェブサイトによる募集の結果概要、優良事例一次評価WG及び
優良事例検討委員会の開催概要、優良事例をはじめとする先進的取組事例集についても
報告書に取りまとめる。
① 報告書の構成や内容等に係る当局との打ち合せを2回以上行い、内容の調整
を行うこと。
② 報告書の様式は電子媒体とする。(以下の納入物を参照のこと。)
*技術提案書において、想定される報告書の構成案を提案すること。
4.調査期間
委託契約締結日から平成29年2月28日
5.成果物
(1)納入物:
・調査報告書電子媒体(CD-R) 1式
 調査報告書及び関連資料(調査報告書概要版 等)、委託調査報告書公表用
書誌情報(様式1)
、二次利用未承諾リスト(様式2)を納入すること。
 調査報告書は、PDF形式以外にも、機械判読可能な形式のファイルも納
入すること。なお、様式1及び様式2は Excel 形式とする。
・調査報告書電子媒体(CD-R) 2式(公表用)
 調査報告書、関連資料(調査報告書概要版 等)及び様式2(該当がある
場合のみ)を一つのPDFファイル(透明テキスト付)に統合したものを
納入すること。
 セキュリティ等の観点から、経済産業省と協議の上、非公開とするべき部
分については、マスキングを実施するなどの適切な処置を講ずること。
 調査報告書は、オープンデータ(二次利用可能な状態)として公開される
ことを前提とし、経済産業省以外の第三者の知的財産権が関与する内容を
報告書に盛り込む場合は、①事前に当該権利保有者の了承を得、②報告書
内に出典を明記し、③当該権利保有者に二次利用の了承を得ること。二次
利用の了承を得ることが困難な場合等は、下記の様式2に当該箇所を記述
し、提出すること。
※調査報告書電子媒体の具体的な作成方法の確認及び様式1・様式2のダウン
ロードは、下記 URL から行うこと。
http://www.meti.go.jp/topic/data/e90622aj.html
(2)納入先:近畿経済産業局通商部投資交流促進課
(3)納入期限:平成29年2月28日
6.情報セキュリティに関する事項
1) 受託者は、契約締結後速やかに、情報セキュリティを確保するための体制を定めたも
のを含み、以下に記載する事項の遵守の方法及び提出を求める情報、書類等について、
近畿経済産業局(以下「当局」という。)の担当職員(以下「担当職員」という。)に提
示し了承を得た上で確認書類として提出すること。また、契約期間中に、担当職員の要
請により、確認書類に記載した事項に係る実施状況を紙媒体又は電子媒体により報告す
ること。なお、報告の内容について、担当職員と受託者が協議し不十分であると認めた
場合、受託者は、速やかに担当職員と協議し対策を講ずること。
2) 受託者は、本事業に使用するソフトウェア、電子計算機等に係る脆弱性対策、不正プ
ログラム対策、サービス不能攻撃対策、標的型攻撃対策、アクセス制御対策、情報漏え
い対策を講じるとともに、契約期間中にこれらの対策に関する情報セキュリティ教育を
本事業にかかわる従事者に対し実施すること。
3) 受託者は、貸与された紙媒体、電子媒体の取扱いには十分注意を払い、当局内に複製
が可能な電子計算機等の機器を持ち込んで作業を行う必要がある場合には、事前に担当
職員の許可を得ること。なお、この場合であっても、担当職員の許可なく複製してはな
らない。また、作業終了後には、持ち込んだ機器から貸与した電子媒体の情報が消去さ
れていることを担当職員が確認できる方法で証明すること。
4) 受託者は、貸与された紙媒体、電子媒体であっても、担当職員の許可なく当局外で複
製してはならない。また、作業終了後には、複製した情報等が電子計算機等から消去さ
れていることを担当職員が確認できる方法で証明すること。
5) 受託者は、本事業を終了又は契約解除する場合には、担当職員から貸与された紙媒体、
電子媒体を速やかに担当職員に返却又は廃棄若しくは消去すること。その際、担当職員
の確認を必ず受けること。
6) 受託者は、契約期間中及び契約終了後においても、本事業に関して知り得た当局の業
務上の内容について、他に漏らし又は他の目的に利用してはならない。
7) 受託者は、本事業の遂行において、情報セキュリティが侵害され又はそのおそれがあ
る場合には、速やかに担当職員に報告を行い、原因究明及びその対処方法等について担
当職員と協議し実施すること。
8) 受託者は、経済産業省情報セキュリティ管理規程(平成 18・03・22 シ第 1 号)、経済産
業省情報セキュリティ対策基準(平成 18・03・24 シ第 1 号)及び「政府機関の情報セキュ
リティ対策のための統一基準群(平成26年度版)」(以下「規程等」と総称する。)を遵
守すること。また、契約締結時に規程等が改正されている場合は、改正後の規程等を遵
守すること。
9) 受託者は、当省が実施する情報セキュリティ監査又はシステム監査を受け入れるとと
もに、指摘事項への対応を行うこと。
10)受託者は、外部公開ウェブサイト(以下「ウェブサイト」という。)を構築又は運用
するプラットフォームとして、受託者自身(再委託(事業の一部を第三者に委託するこ
とをいい、外注及び請負を含む。以下同じ。)先を含む。)が管理責任を有するサーバー
等を利用する場合には、OS、ミドルウェア等のソフトウェアの脆弱性情報を収集し、
セキュリティ修正プログラムが提供されている場合には業務影響に配慮しつつ、速やか
に適用を実施すること。また、ウェブサイト構築時においてはサービス開始前に、運用
中においては年1回以上、ポートスキャン、既知の脆弱性検査を含むプラットフォーム
診断を実施し、脆弱性を検出した場合には必要な対策を実施すること。
11) 受託者は、ウェブサイト上のウェブアプリケーションの構築又は改修を行う場合に
は、独立行政法人情報処理推進機構が公開する最新の「安全なウェブサイトの作り方」
(以下「作り方」という。)に基づくこと。また、構築又は改修したウェブアプリケーシ
ョンのサービス開始前に、
「作り方」に記載されている脆弱性の検査を含むウェブアプリ
ケーション診断を実施し、脆弱性を検出した場合には必要な対策を実施すること。
12) 受託者は、ウェブサイト又は電子メール送受信機能を含むシステムを構築又は運用
する場合には、原則、政府機関のドメインであることが保証されるドメイン名「.go.jp」
(以下「政府ドメイン名」という。
)を使用すること。なお、政府ドメイン名を使用しな
い場合には、第三者による悪用等を防止するため、事業完了後、一定期間ドメイン名の
使用権を保持すること。
13) 受託者は、電子メール送受信機能を含むシステムを構築又は運用する場合には、S
PF(Sender Policy Framework)等のなりすましの防止策を講ずること。
14) 受託者は、情報システム(ウェブサイトを含む。以下同じ。)の設計、構築、運用、
保守、廃棄等(電子計算機、電子計算機が組み込まれた機器、通信回線装置、電磁的記
録媒体等のハードウェア又はソフトウェア(以下「機器等」という。)の調達を含む場合
には、その製造工程を含む。)の各工程において、当局の意図しない変更や機密情報の窃
取等が行われないことを保証する管理が、一貫した品質保証体制の下でなされているこ
と。また、具体的な管理手順や品質保証体制を証明する書類等を提出すること。
15) 受託者は、情報システムや機器等に意図しない変更が行われる等の不正が見つかっ
たときに、追跡調査や立入検査等、当局と連携して原因を調査し、排除するための手順
及び体制を整備していること。それらが妥当であることを証明するため書類を提出する
こと。
16) 受託者は、本事業に従事する者を限定すること。また、受託者の資本関係・役員の
情報、本事業の実施場所、本事業の全ての従事者の所属、専門性(情報セキュリティに
係る資格・研修実績等)
、実績及び国籍に関する情報を担当職員に提示すること。なお、
本事業の実施期間中に従事者を変更等する場合は、事前にこれらの情報を担当職員に再
提示すること。
17) 受託者は、サポート期限が切れた又は本事業の期間中にサポート期限が切れる予定
がある等、サポートが受けられないソフトウェアの利用を行わない及びその利用を前提
としないこと。また、ソフトウェアの名称・バージョン・導入箇所等を管理台帳で管理
することに加え、サポート期限に関するものを含むソフトウェアの脆弱性情報を収集し、
担当職員に情報提供するとともに、情報を入手した場合には脆弱性対策計画を作成し、
担当職員の確認を得た上で対策を講ずること。
18) 受託者は、本事業を実施するに当たり、約款による外部サービスやソーシャルメデ
ィアサービスを利用する場合には、それらサービスで要機密情報を扱わないことや不正
アクセス対策を実施するなど規程等を遵守すること。
19) 受託者は、本事業を再委託する場合は、再委託されることにより生ずる脅威に対し
て情報セキュリティが十分に確保されるよう、上記 1)~18)の措置の実施を契約等によ
り 再委託先に担保させること。また、1)の確認書類には再委託先に係るものも含むこ
と。