人工知能と人間社会に関する懇談会 第1回 【林構成員】 高度な情報処理技術社会への対応について 2016年5月30日 弁護士 林 いづみ ○ AI創作物など新しい情報財と知財制度の関係 「次世代知財システム検討委員会報告書(平成28年4月)」(知的財産戦略本部検証・評価・企画委員会) http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/kensho_hyoka_kikaku/2016/jisedai_tizai/hokokus ho.pdf 【AI創作物と現行知財制度】 【AI創作物の利用や人間の関与のシナリオ】 ○投資保護と促進の観点から、権利保護の在り方-権利の帰属と権利の 内容(独占(禁止)権or対価請求権/保護期間)を考える ①AIプログラム・システムの開発・実装 + ②機械学習に必要なビッグデータの収集・活用 ・プラットフォーマーのビジネスモデルの実態把握・影響力の調査分析 ・データ共有に関する先行事例の創出/契約の在り方 ・NDBの活用 ③ 創 作 未 満 の 人 間 の 関 与 で A I が 量 産 す る 生 成 物 ( コンテンツ等) *英国1988年改正著作権法United Kingdom Copyright, Designs and Patents Act 1988 (Chapter 48): コンピュータ生成物(CGW) 1の著作権は「necessary arrangement(必要な手配)を行った者」 に帰属 2 (①プログラム開発者、②・③運用者【Google ①+②⇒ Street View】 以上 1 Art.178〝computer-generated", in relation to a work, means that the work is generated by computer in circumstances such that there is no human author of the work;著作物に関して「コンピュータ生成」とは、著作物の 人間の著作者が存在しない状況において著作物がコンピュータにより生成されることをいう。 2 Art.9 (3) In the case of a literary, dramatic, musical or artistic work which is computer-generated, the author shall be taken to be the person by whom the arrangements necessary for the creation of the work are undertaken.
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