原 議 保 存 期 間 1年未満(平成28年12月31日まで) 有 効 期 間 二 種 (平成28年12月31日まで) 各管区警察局広域調整(総務監察・広域調整)部長 警視庁組織犯罪対策部長 各道府県警察本部長 各 方 面 本 部 長 殿 警 察 庁 丁 暴 発 第 1 9 5 号 平 成 2 8 年 5 月 3 1 日 警察庁刑事局組織犯罪対策部 暴 力 団 対 策 課 長 六代目山口組と神戸山口組との対立抗争に伴う取締り等の強化について(通達) 本日、岡山県岡山市内において、神戸山口組傘下組織幹部が、何者かに銃撃され死亡 する事件が発生した。 これまで断続的に発生していた両団体の対立抗争の可能性のある不法行為は、本年4 月15日に神戸山口組を指定暴力団に指定して以降、沈静化の状態が続いていたが、神戸 山口組主要組織の幹部が銃撃されたことに伴い、今後、対立抗争が激化するおそれが十 分に認められるところである。 各都道府県警察にあっては、下記の点に留意しつつ、両団体に対する取締り、警戒等 の更なる強化を図り、市民の安全確保と抗争の防遏に努められたい。 記 1 取締りの強化 対立抗争の続発を防止するため、既に発生した抗争事件等を含め、両団体に対する 取締りを徹底的に行うこと。その際、組織のトップを含む構成員の大量検挙、長期隔 離により、組織の弱体化、壊滅に努めること。 2 対立抗争の防遏、警戒の強化 今後、対立抗争が激化することを見据えて、今一度、管内の重要人物、関係先等に 対するよう撃捜査態勢や警戒方法等の点検・見直し、関連情報の収集・分析を行うな ど、不法行為の防遏、警戒の更なる強化に努めること。 なお、警戒にあたっては、各種装備資機材を活用し、受傷事故防止に配意すること。 3 一般人の巻き添えの防止 拳銃発砲事件が発生したことを踏まえ、警戒に当たっては、万が一にも一般市民が 巻き添えになることがないよう、警戒態勢、要員の配置、警戒方法等について十分に 検討するとともに、市民に対する適切な情報提供等に努め、市民の安全確保に万全を 期すこと。 4 特定抗争指定暴力団等の指定等の準備 特定抗争指定暴力団等の指定並びに事務所使用制限命令の発出を速やかに行うこと ができるよう、事件取締り等のあらゆる警察活動を通じた関連資料等の収集・整備に 努め、所要の準備に万全を期すこと。
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