平 成 28 年 度 事 業 計 画

平
成
28
年
度
事
業
計
茨城県立リハビリテーションセンター
画
Ⅰ
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リハビリテーションセンター全体計画
利用者本位のサービスの提供
個々の利用者の利用目的に沿った支援計画を本人及び保護者等の同意のもとに策定し ,利
用者が自立した日常生活又は社会生活を営むことができるよう ,多機能型の優位性を活かし
機能訓練,生活訓練,就労支援を効果的かつ効率的に行う。
また,地域移行に向け,市町村はもとより,社会福祉協議会などの福祉団体,福祉施設,
医療機関等との連携を強化し,社会資源の積極的な活用を図る。
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主な訓練目標
(1) 機能訓練
それぞれの障害の状況に応じて,残存機能を最大限に活用しながら,日常生活動作を確実なもの
にして家庭や地域で自立した生活ができることを目ざしていく。
(2) 生活訓練
高次脳機能障害者を対象とし,生活リズムの獲得をはじめ基礎的な日常生活能力や社会
生活能力の向上を目ざしていく。
(3) 就労移行支援
就労による社会復帰を目標に,本人・家族を含めた就職(復職)相談を行うとともに,就労
に必要な知識・技能の習得 ,「生産活動」を通した作業耐性向上や作業習慣の獲 得等,社
会適応能力の向上を図る。
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高次脳機能障害者の支援
高次脳機能障害者の支援拠点として,相談事業,普及啓発・研修事業,ネットワーク支援
事業を行うとともに,高次脳機能障害者を対象とした訓練プログラムである「生活訓練」を
週3日実施し,かつ施設入所も含め総合的な訓練に取り組む。
また,訓練内容については,センター内の訓練メニューを多角的に組み合わせ,効果的な機能回
復を図っていく。
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利用者の確保
医療機関及び市町村を直接訪問するほか,市町村社協,基幹相談支援センター,特定相談
支援事業所等にも積極的に働きかけ,利用者の紹介を依頼して利用者の確保に努める。
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その他
(1) 情報の提供
平 成 2 7年 度リ ニ ューア ル し た茨 城県 ホ ームペ ー ジ 内の リハ ビ リテー シ ョ ンセ ンタ ー
ページを充実させて最新の情報を発信するとともに,医療機関や福祉行政機関等を訪問し
てセンターパンフレットを配付する。
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(2) 施設の管理
築40年以上経過した施設を適切に管理し,利用者に直接関わる施設を優先した修繕を
行う。
(3) 職員の資質の向上
外部研修等へ積極的に参加させ,資質の向上を図る。
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Ⅱ 各課事業計画
1 相談・指導課
(1) 具体的な目標
① 利用希望相談に対し,面接から入所及び支援計画の策定と実施,社会資源の開拓,退所というセンタ
ー利用プロセス全般に対応したケースワークとケアマネジメントを行う。
② 個々の利用者の特性に応じたきめ細かな生活支援を行う。
③ 本人及び家族面接,カウンセリング等を通し,障害受容と社会関係の改善を図る。
④ 施設入所支援により食事,入浴,身辺処理,睡眠等に関する支援を行い生活習慣の確立を図る。
(2) 業務内容
① 利用者,利用希望者へのケースワーク,ケアマネジメント,生活支援
ア 利用相談への対応
利用希望者本人,或いは,家族・医療機関・市町村福祉課・その他からの入所に関する問合せ等に
対し,生活支援員を中心にセンター機能の説明と利用案内,助言等を行う。また,医療機関や市町村
に対しては定期的な訪問及びパンフレット配布などをとおしてセンターの理解普及に努める。
イ 入所面接と初期訓練
利用希望の意思が表明された者に対し入所面接を実施する。
入所面接では,各訓練担当者等との面接を通して障害程度の把握と本人ニーズの聞き取りを行い併
せて支援計画を立てる。
入所後は,2週間程度の初期訓練期間を設け,本人の適応状況やニーズの確認,能力評価などを行
う。
ウ 退所までのケースワーク
初期訓練期間終了後は,支援計画に基づき各訓練を実施し,3ヶ月毎に再評価及び計画の見直しを
行う。
この間,本人及び保護者との面接・市町村との協議・家庭復帰のための家屋改築調査・助言・地域
生活支援事業者との協議・就労援助機関や企業との協議・職場実習援助等のケースワークを行う。
エ 心理判定,相談,グループワーク
利用者の多くが心的外傷や精神的悩みを抱えていることから心理判定員が心理判定及び面接・相
談・助言等を行う。入所期間中は,必要に応じ面談・カウンセリング等を実施し,自己表出・他者と
の共感・障害の認知と受容などの指導助言を行う。
オ 自治会,クラブ活動
自治会活動を通して,相互の親睦と生活の質の向上を図る。
クラブ活動は運動クラブと文化クラブを毎週交互に実施し,潤いのある生活が送れるよう支援する。
カ 他機関との連携,社会資源の活用
利用者の自立訓練や社会復帰のため,或いは,施設生活の充実のため,積極的に他機関等と連携し
協力関係を構築する。
特に市町村との連携が重要であり,入所面接への参加をはじめとして,退所後の生活設計まで全面
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的協力と責任ある対応を求めていく。
また,家族との連携については,入所相談から退所までのケースワークの中核をなす最も重要なも
のであるため,随時の機会を通して話し合いの場を設定していくと同時に,訓練内容について学習し
家族同士で話し合い,支え合う場として,家族リハビリテーション教室を定期的に開催していく。加
えて,家族会の活動に対しても円滑な運営が出来るよう,側面から支援していく。
さらに,社会福祉協議会等の福祉団体や地域生活支援事業者及び福祉施設,或いは,医療機関等と
の情報交換を密にし,社会資源のより一層の活用を図る。
学校・各種福祉関係者養成校等については,実習生を受入れ後継者の育成をするとともにセンター
への理解と普及を図る。
② 施設入所(居住支援)支援
ア 寮生活支援
個別的な支援を心がけ,家庭的な雰囲気の中で過ごしていただけるよう支援する。その中で身辺処
理(洗面歯磨き・更衣・洗濯・入浴・整容動作等)の自立と生活技術の向上を図る。
また,同時に集団生活における規則正しい生活日課をとおして社会生活の学び直しができるよう支
援する。
イ 日中時間帯における支援
訓練以外の日中時間帯(昼休み・訓練終了時以降の余暇・入浴介助とその準備・静養者などの確認)
を支援する。また,ボランティアを活用したレクリエーションを企画し,生活に潤いを持たせ,心身
のリフレッシュ並びに対人関係の円滑化を図る。
ウ 夜間,早朝,休日の業務
毎日の深夜(22:00~5:00)や休日等における寮への宿日直等により,利用者の規則正し
い生活リズムの維持及び健康管理,外出指導や余暇指導,過度の間食などの防止等の支援を行う。
③ 日常生活訓練
訓練科目の一つに「日常生活訓練」を取り入れ,一般社会生活を送るために必要な生活技術の習得
や読み書き・計算などの再学習,手芸やパズルを利用した機能訓練等を行ない,併せて趣味の育成を
図る。
また,この時間に外出訓練を取り入れ,危険回避の仕方や物品購入の方法,公共機関(図書館他)
の利用などについて指導・助言を行ない,社会生活能力の向上を図る。
④ 自立訓練(生活訓練)
高次脳機能障害者に対し,生活リズムの改善や活動性を高め,生活力や社会適応力の向上を目
的としたグループ指導を行う。
専門医師によるスーパーバイズとケースカンファレンスを通し,より効果的な機能回復と
支援に繋げていく。
⑤ 高次脳機能障害者相談支援
高次脳機能障害者相談支援コーディネーターを中心に相談(電話・来所)に応じ,関係機
関と連携しながら支援の方法を検討してゆく。
また,福祉相談センターの「身体障害者巡回相談」に月1回同行し,直接相談を受けるな
ど,顔の見える相談支援を展開していく。
支援情報の提供の場としてホームページを活用し,各機関で行われている研修等の情報収
集及び発信を図っていく。
地域における事例検討の開催を促し,地域に根ざした支援体制の構築とその定着を支援していく。
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2 機能訓練課
(1) 具体的な目標
① 体育訓練・総合機能訓練にて介護予防運動プログラムを本格的に訓練メニューとして取り入れる。
②
水泳訓練の実施期間を 5 月から9月下旬まで行う。
③
外部で主催されるスポーツに関する各種行事へ積極的な参加を行う。(山の集い,県障害者スポ
ーツ大会,全国障害者スポーツ大会,ふれあいスポーツ等)
④
地域生活移行のためのシミュレーション訓練として,自立支援ルームを使用した訓練を行う。
⑤
全利用者を対象にしたイベントを計画実施する。
⑥
利用者の生活範囲の拡大のために、センター近隣への外出練習や公共交通機関利用練習を行う。
⑦
生活訓練の拡大(週 3 日→週5日)
(2) 訓練の内容
地域生活への移行の支援のために,利用者の残存機能及び潜在機能にはたらきかけ,生活関連動作の向上を
目指し社会生活力を身につけることを行う。関係職員と密接な連携を図り,次の訓練を行う。
① 理学療法
ア 筋力の増強と耐久力の強化
イ 関節可動域の拡大(変形・拘縮の矯正と予防)
ウ 義肢装具の適合・装着訓練
エ 必要に応じた物理療法(温熱療法等)
オ 日常生活動作の改善と拡大(特に車イス移乗・移動・応用訓練,平地歩行・応用歩行,公共交通機関の
利用)
カ 障害受容を促し,障害と共に明るく前向きに生きていく姿勢を作る。
キ 家族の障害に対する理解と受け入れの指導を行う。
ク 家屋改造及び各種相談に応じる。
② 作業療法
ア 身体的運動機能の向上
イ 高次脳機能・心理的側面の改善
ウ 上肢運動能力の向上
エ 身辺処理能力の向上
オ コミュニケーション能力の改善
カ 生活関連能力の向上
キ 作業遂行能力の向上
ク 自助具,補装具の活用
ケ 職業前評価と訓練
③ 体育訓練
ア 体力や運動能力の向上(敏捷性,柔軟性)
イ 健康の保持・増進社会復帰への自信を持たせる。
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ウ 障害を乗り越えられる強靱な精神力・体力の増強を図る。
エ 規則順守,相互協力,自己責任,社会生活に必要な態度,良好な心身状態の保持を助長する。
④ 言語聴覚療法
ア 標準失語症検査の実施
イ 発声発語器官の機能改善
ウ 発話明瞭度の改善
エ 代替的コミュニケーション方法の指導
オ 心理的サポート
カ 社会参加への支援
キ 摂食・嚥下機能の改善
⑤ 総合機能訓練
機能訓練の利用者に対し,生活関連動作の実用性を高め,社会復帰に十分な体力・応用力
社会性を身につけるとともに生活の質の向上を図る。また,障害別・目的別グループによる集団訓練を通し
て自己の障害や問題点に気付くと同時に,対人関係スキルや社会性を身につける。
なお,集団で繰り返し施設外に出ることで,引きこもりがちな利用者の目を社会に向け,社会復帰に向け
た自信を育てる。
ア 応用訓練
イ 施設外訓練
ウ レクリエーション
エ 高次脳機能障害に対する活動
オ 学習会
⑥ 自立生活支援訓練
地域での自立生活を目指す利用者に対しより実際に近い自立支援ルームを使い,1泊から数日間の体験型訓
練・評価・環境調整を行う。
ア 入浴訓練
イ 調理訓練
ウ 単身生活管理訓練
エ 環境調整・指導
⑦ 調理訓練
個人またはグループで行い,家庭における支援が必要な利用者には,復帰先を訪問して支援を行う。
ア 献立作成訓練
イ 買い物訓練
ウ 調理訓練
エ 食事マナー訓練
オ 栄養指導
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就労支援課
一般就労を目的とする就労移行支援利用者を中心に,就労するために必要な知識・技能の習得及
び就労意欲,作業耐性の向上を図るための支援を行う。
また,福祉的就労(就労継続支援A・B型事業所)を目指す利用者に対しても,障害状況や適性
に応じて各種の職業前訓練を行う。
(1) 具体的な目標
① 高次脳機能障害者で就労を希望する利用者の割合が高くなっていることから,支援に携わる職
員に対し,高次脳機能障害に関する理解を深めるため,職場研修や研修会等に積極的に参加し支
援技能の研鑽に努める。
②
就労支援員の資質向上のため,県内外の各種研修会や障害者雇用関係機関会議等に積極的に参
加する。
③
就労移行支援利用者の職業意欲,作業能力,作業耐性を高めるため導入した生産活動訓練の内
容充実と安定的な受注継続に努める。
④
就労移行支援利用者の職業能力評価のため,(独行法人)障害者職業総合センターで作成した
「ワークサンプル幕張版(MWS)」や,「就労移行支援のためのチェックリスト」を積極的に
活用する。
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すでに就労した方の職場定着のため,就労先の職場訪問や電話等により継続的な相談・支援等
を積極的に行う。
(2) 訓練の内容
① 情報処理訓練
一般事務あるいは事務補助での就労を目指すため,基本的なパソコン操作,ワープロ・表計
算・データベースなどのビジネスソフトの知識・技能の習得,データ入力作業等の能力向上を
目的に個々の障害や適性に応じ、概ね3つのコースに分けて支援を行う。
ア 基礎コース(主に自立訓練(機能訓練)利用者対象) 期間:概ね6か月以内
・ パソコン体験
・ キーボード基本入力
イ 応用コース(主に事務系での一般就労又は復職者対象)
・ 事務用ソフト(Word,Excel)の習得
・ インターネット操作(HP検索,メール)
・ 茨城県障害者技能競技大会参加,各種パソコン検定受験(自主的受験)
ウ 高次脳機能障害者コース(主に自立訓練(生活訓練)で利用の高次脳機能障害者対象)
・ 主に注意障害,記憶障害,遂行機能障害などの高次脳機能障害がある方を対象にパソコ
ンの学習ソフト(Excel での数値入力作業,ワークサンプル幕張版のOAワーク等)を有
効に活用することで,自己の障害に気づき,あわせて認知機能面での改善を図ることを目
的とする。
② 職業適応訓練
「職業適応訓練実施要項」に基づき,事務系や作業系での一般就労,福祉的就労を目指す利
用者を対象に,就労に必要な作業能力や作業耐性,社会人としての基本マナー等を習得できる
よう各種のトレーニングを行う。
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ア 作業トレーニング
・ 生産活動訓練(外部企業からの受注品の組立作業)
・ 事務系訓練(郵便仕分け,伝票整理,電卓計算,文字筆記,パソコン操作等)
・ 作業系訓練(簡易作業,ワークサンプル幕張版(MSW)の活用等)
イ 学習トレーニング
・ 作業トレーニングの合間に知識・認知面の向上を図るために、就職試験等で使用する適
性試験用模擬課題や高次脳機能障害者向けのトレーニングキットを使用して学習の機会
を設ける。
ウ 就労準備トレーニング
・ 準備行動(職業適性判定,面接試験準備,履歴書筆記)
・ 実践行動(職場見学,現場実習,求職活動,就職面接会参加)
・ 生活能力向上訓練(移動・通勤手段の獲得,健康管理指導)
③ 陶芸訓練
陶器の制作を通して,上肢の機能改善,認知機能障害の気付きから改善へ,さらに物を作る
喜びなどを体験しながら,情緒的な安定,集中力養成など心理面での効果を高めることを目的
に支援を行う。
ア 手びねり,ロクロ,たたら成形による陶芸作品製作
イ 「ナイスハート美術展」,「センターお楽しみ会」等への作品出品
④ 自動車運転訓練
社会復帰後の生活自立を支援するため,本人の希望と家族(又は身元引受人)の同意のもと,
所内の練習コースや一般道路コースを使用し,既免許取得者の習熟訓練(再訓練)を行う。特
に脳損傷(脳外傷、脳血管障害等)に起因する障害者については,主治医の診断書取得(許可)
及び運転免許センターの適性検査受験合格を必須としたうえで、所内で各支援スタッフによる
会議で適否を検討するなど慎重に実施していく。
ア 運転習熟訓練(再訓練:概ね3ヶ月程度)
イ 受傷後の免許更新手続き相談・支援
ウ 身障者用運転装置の装着・改造等の助言指導
エ 身体障害者適性相談前の運転操作体験(免許取得者)
⑤ ビジネスマナー講習
主に就労移行支援事業の利用者を対象に,日常生活や仕事の場面で不可欠となる対人
マナーについて,年間計画を立て講義・実践形式で実施する。また、必要に応じて障
害者が働く職場等の見学を行う。
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4 管理課(看護室・調理室)
(1) 看護室
① 具体的な目標
ア 利用者を医療的・看護的視点からアセスメントし,それを根拠として,個々の健康に関す
るセルフケアの確立を目標とした自立支援を行う。
イ 利用者のかかりつけの医療機関と連携を図り,効果的な継続医療が受けられようにする。
ウ 利用者の健康状態を把握し,異常の早期発見に努め,また異常時には速やかに対応する。
エ 施設のリスクマネージメント・感染対策を図り,安全・安楽な施設環境を整備する。
オ より良い看護の提供,必要な知識,技術の習得のため,看護協会,国立リハビリテーショ
ンセンター等の外部研修会に積極的に参加し,職員の資質の向上を図る。
② 健康管理・支援
健康に関するセルフケアの確立のため,自立支援を図る。
ア 内服薬等の自己管理スキル獲得に向けた自立支援を図る。
個々の利用者のレディネスに応じた自己管理スキルを支援する。
イ 受療スキル獲得への自立支援
個々の利用者のレディネスに応じたスキル獲得を支援する。
ウ 健康教育
時季ごとの罹患しやすい疾病,感染症等に対する生活上の注意点を健康教育として集団あ
るいは個々に指導・助言を行う。
・ 梅雨時の衛生
・ 真夏の過ごし方
・ 感染症対策
・ 高血圧症,糖尿病,脂質異常症,肥満,脳出血,脳梗塞,皮膚炎,便秘等,疾患につい
て
エ 嘱託医師の所内診察時,受診者の医療情報提供,診察の補助をする。
③ 医療的支援
ア 医師の指示のもと,あるいは応急的な処置として,軟膏処置・創傷処置等を実施する。
イ 利用者の受傷,体調不良時には,看護判断で必要により受療援助を行なう。
ウ 利用者の健康状態の把握として,個々の傷病,年齢,治療内容等を勘案し,必要なバイタ
ルサインのチェックを行なう。また,その情報は定期的にかかりつけの医療機関の受診の際
に提供する。
・ 毎日定時:血圧測定(内服薬に変更のあった者・血圧の安定しない者)
・ 毎日:体重測定(体重増減の著しい者)
・ 週 1 回:定期的に血圧測定・体重測定(脳血管障害者と高血圧症者)
・ その他 適宜,必要なバイタルサインチェック
④ 定期健康診断(指定身体障害者更生施設等の設備及び運営に関する基準:第 23 条)
ア 年1回(6 月予定):所内健診(検尿・血圧測定・体重測定)全利用者
イ 年1回(10 月予定):定期健診(胸部レントゲン撮影・血液検査・問診)全利用者
⑤ 感染対策
ア 感染予防対策について職員等への周知徹底を図り,感染対応研修を年3回以上実施する。
イ 利用者への健康教育(手洗い・うがい・マスク使用・咳エチケット・衣類の調整等)を行
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う。
ウ 感染対策のための環境整備(手指消毒剤の設置,加湿器の設置等)を行う。
エ インフルエンザ感染対策として,予防接種を利用者・職員等に実施する。(11月に実施
予定)
⑥ センター内職員及び家族との連携
利用者へのより良い看護サービスが提供出来るよう,センター内の関係職員や家族とのコミ
ュニケーションの充実を図る。
ア 受診した医療機関からの医療指示,生活上の注意点などを他職種に口頭,文書で報告・伝
達する。
イ 家族支援として,利用者の健康上の不安や疑問等の相談に応じ,必要な助言・指導を行う。
ウ 施設内で行う健康に関するセルフケアの確立への自立支援について,家庭で継続できるよ
う家族へ指導・支援する。
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協力医療機関との連携
利用者の受傷や体調不良時に必要により受療援助を行うため,覚書を締結している
医療機関(立川病院・石橋内科医院・友部歯科診療所・県立中央病院)との連携を密
にし,利用者・家族への安心を図る。
(2) 調理室
個々人の性別,年齢,栄養状態及び病状等に基づき,適切な熱量及び栄養素の目標量を設定し,併せて
利用者の嗜好や季節感・行事食等を取り入れ,魅力的でかつ衛生的で安全な食事を提供するとともに,給
食を通して,利用者が正しい食習慣を身につけ,健康的な生活を送るうえでの知識を普及させるため,次
のことを実施する。
① 定期的に適切な熱量及び栄養素の量を把握し,目標量を設定する。
② 提供した食事とその摂取の実態から目標の達成度を調べ,品質の管理とその評価を行う(残菜量計測)。
③ 利用者に対し,献立表の掲示と熱量・たんぱく質・脂質・食塩等主要栄養成分の表示を行うとともに,
健康や栄養に関する情報の提供を行う。
④ 個別及び集団指導等により栄養に関する知識の普及に努める。
⑤ 給食の円滑な運営及び利用者処遇の一層の向上を図るため,給食委員会を行う(奇数月)。
⑥ 毎月選択食を実施する。
⑦ 調理職員の健康管理を実施する(検便等)。
⑧ 災害等の非常時に提供するための非常用食品(1 日3食/3日分)と飲料水の備蓄を行う。
⑨ 大量調理施設衛生管理マニュアルに基づく衛生管理を実施する。
⑩ 利用者の嗜好調査(年 1 回),新メニューの開発を行う(月 1 回)。
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