時間給制大学職員の給与、北東部・西部は高額で南部・中西部は低額と

日本学術振興会ワシントン研究連絡センター
時間給制大学職員の給与、北東部・西部は高額で南部・中西部は低額と地域に
よって顕著な格差(4 月 25 日)
大学人事専門職協会(College and University Professional Association for Human
Resources:CUPA-HR)は、公正労働基準法が適用される高等教育機関職員の給与に関
する調査「2015-16 学年度高等教育機関で就労する公正労働基準法適用職員給与調査
(2015-16 Non-Exempt Staff in Higher Education Salary Survey)」を実施し、結果データを
発表した。
本調査は、米国大学808 校の時間給制職種148 職種に関し、18 万人以上の給与デー
タを収集したもので、これによると、時間給制の大学職員の給与は地域差が大きく、米国
北東部及び西部の大学職員の基本給は、南部及び中西部の大学よりも高額であること
が明らかとなった。
また、①事務職、②技術職・専門職助手、③熟練職、④サービス・維持管理、の 4 職種
に関するデータを収集した結果、熟練職の給与において地域差が最も顕著に表れてお
り、北東部の大学に勤務する熟練職の給与は、全般的給与中央値を 7,000 ドル以上上回
っているのに対し、南部の大学に勤務する熟練職の給与は、同中央値を約 5,000 ドル下
回ることが明らかにされた。
その他の主要な調査結果は以下の通り。
• 2015-16 学年度の高等教育機関に勤務する公正労働基準法適用職員の給与(時給)
は前学年度比 2.0%増で、増加率は大学管理者・教員・専門職で同じ。
• 高等教育機関全体では「熟練職」の基本給中央値が最高で、その中で最も給与の
高い職種は電気工スーパーバイザー。また、「技術職・専門職助手」の中ではパラリ
ーガル、「サービス・維持管理」の中では警察・公安主任、「事務職」の中では役員補
佐の給与が最高。
• 高等教育機関全体で最も給与の低い公正労働基準法適応職員の職種は「サービ
ス・維持管理」で、その中で最も給与の低い職種は食品給仕。また、「事務職」の中
では現金出納係、「熟練職」の中では織物工、「技術職・専門職助手」の中では准看
護士の給与が最低。
College and University Professional Association for Human Resources, Survey Finds
Earnings of Hourly Employees in Higher Education Vary Widely by Geographic Region
Workers in the Northeast Have Highest Median Salaries, Those in the South Have Lowest
http://www.cupahr.org/news/item.aspx?id=13538