平成28年度 豊岡市教育研修センターだより第3号(PDF文書)

豊岡市教育委員会
2016(H28)6.2
No.3
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平成28年度第1回豊岡市小中連携教育推進協議会
5月26日(木)に本年度第1回目の小中連携教育推進協議会を開催しました。本年度の推進テ
ーマは【小中連携教育から小中一貫教育への確かな移行】です。豊岡市の小中連携教育は,平成19
年度から始まっていますので今年で10年目の節目を迎えています。この推進テーマは,来年度か
らの全市における小中一貫教育の実施に向けて,実践事項の総括と再構築を行うことを示していま
す。その際の基準はもちろん“子どもにとってどうなのか”の1点です。このことについて様々な視
点から確認を行いました。
まず,事務局から本年度の小中連携教育の実践について提案を行いました。次に,本年度も本協
議会の座長をお願いした関西学院大学大学院教授の佐藤真先生から講義をして頂きました。タイト
ルは,
「
『豊岡こうのとりプラン』の意味と実践化のポイント」です。次は,その講義内容と関連付け
て中学校区ごとの分散会です。話し合いの中心は,
「目指す子ども像及び資質・能力」の共有に関す
ることです。このことは,小中連携教育と小中一貫教育の最も大きな違いとなります。中学校区ご
との共有内容の方向性や現状について話し合って頂き,全体会において報告をして頂きました。最
後は,中学校区ブロックの報告を受け,佐藤先生に総括助言を頂きました。
次年度からの小中一貫教育の実施に向けての市全体の方向性と合わせて,各校の校内会議と各中
学校区の推進委員会が最も重要な役割を担うこととなることを確認する会となりました。
吟味するということ
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小中一貫教育の一番の特徴は,小中で目指す子ども像及びそれを支える資質・能力を共有し9
年間を通して実効性のある教育を行うということです。この目指す子ども像と資質・能力は,そ
の中学校ブロックの全ての教育活動の基盤となります。ですから,このことについて全ての教職
員が主体的に考え,意見を述べたり議論を交わしたりすることが最も重要なことになります。
その際,重視すべきこととして,
“吟味”するという意識が必要だと考えます。吟味には,「そ
のことが正しいかどうかを調べる」という意味合いが含まれます。そして,吟味を行う際には,
子どもたちの声として全国学力・学習状況調査の結果を活用した教職員によるアクティブラーニ
ングが設定されると活性化した研修の時間になりそうだと思いました。
また,次期学習指導要領では,学習指導要領で獲得させたい資質・能力が広く社会と共有・連
携していることの必要性から,"社会に開かれた教育課程“の視点が重視されています。一貫教
育を実施する際の「目指す子ども像及び資質・能力の吟味」は,次期学習指導要領の"社会に開
かれた教育課程“の視点にも通じることであると考えています。
目指す子ども像及び資質・能力の確定について,各中学校区で全教職員が納得と自覚をもって
吟味される実践が楽しみです。