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2016
5・6月号
2対の触覚の内、長い方が大触覚で
先端に目がある(明暗の判断のみ)。
下の小触覚は味や臭いを感じる。
小触覚の下あたりに口がある。歯
舌と呼ばれる 1 万本以上の小さい
ヤスリのような歯で、葉などを削りと
って食べる。すり減っても何度も新
しく作られる。雨上がりには、この頑
丈な歯でコンクリートや石を削り取
り、濡れたコンクリートなどから染み
だす炭酸カルシウムを摂取、殻の
最も太い部分の端に新しい殻を作
り大きくなる。大人になると、成長
が止まり、殻の口の部分が外側に
反り返る(例外あり)。殻は体の一
部。殻から出したら、死んでしまう。
┐目覚め(4月後半頃)→交尾→
産卵(5月~夏場・土の中)→幼貝
→成長(3年くらいで大人になる)→
冬越し(11月頃~・土中、落ち葉、
木のうろなど)※産卵後数カ月で
親は死んでしまうらしい。
╋ 暑さ ┯ 寒さから身を守るため、
夏 眠 や冬 眠 をする。特 に乾
燥 は大 敵 。そんな時 は足 の
裏 から出 る粘 液 で固 めた物
質 で殻 の口 を覆 う┏
こ の セ ロ ファ ンの 様
な透 明 な膜 (エピ
フ ラ ム ) は 2重 3 重
に 貼 る こ と もあ る。
全体が足の役目をする
(腹足)。粘液で覆われ
網目状になっていて、筋
肉を収縮させ進む。
◆陸に棲む巻貝の通称(肺呼吸)
◆正式な名前は○○○マイマイ
◆雌雄同体◆食べ物は主に植物質
◆夜行性(昼間見られる場合は乾燥し
ていない、敵が少ない雨の日が多い)
◆炭酸カルシウムが主成分の殻をもつ
(石灰岩地が好環境)野鳥は丈夫な殻
の卵を産むため、繁殖期には
カタツムリを好んで食べる
◆殻には無数の細かい溝があり、水膜
ができ、油汚れさえも洗い流れる!┐┐
この構造は、外壁やキッチン、トイレなど
で取り入れられている
◆ノロノロと這って移動するため、地域に
よって生息種類が極端に違う傾向。日
本には約800種類も生息している
◆寄生虫も持っていることが稀
にあるため、触った後は目や口に
触れる前によく手を洗おう!
殻の入り口
付近に肛
門がある。
色素を分
解できない
ため、食べ
た物と同じ
色のフンを
出す。
耳はない。
ヒダリマキマイマイ
右巻きがほとんどで,
左巻きは1%と少数派。
殻の入口を手前に置いて、
入口が左側ならヒダリマキ┷
ウスカワマイマイ
殻が丸く、スジがない。
体の色が透けて見え、
黒っぽかったり、斑点が
あるように見える。
ミスジマイマイ
基本的には樹上生活。
3本の黒い筋模様を持
つが、1,2本や筋がない
ものも多い。軟体部の背中には暗
褐色の縦筋が入る。
春日部では上記の他にも違う種類
のカタツムリがいる。観察会で探し
てみよう──┘┘─┰
五感活用
輪島
正
◆興味を持って自然に接すると、いろいろな事に気が付くようになります。◆野鳥を見たいと思
って注意深く眺めると、年間を通じて様々な種類の野鳥が身の回りにいる事が分かります。◆足元
の植物にも注意すると、それまで全く気付かなかった小さな花に目が留まるようになります。◆鳥
や虫の鳴き声に耳を傾ける事も大切です。聞きなれない鳥の声をスルーしてしまえば、珍鳥に出会
うチャンスを逃すかも知れません。興味を持たなければ鳴き声すら聞こえないものですから。◆花
の香りを確かめ、草や木の葉をちぎって匂いを嗅ぎ分けるのも楽しい事です。野草の中には食べら
れる物が沢山あります。蕗の薹やタラの芽ばかりでなく、ただの草に見えるのに旬の時期には絶品
の味わいが楽しめる野草も多いのです。よく似た植物の違いを、手で触って見分ける事もあります。
◆見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触る、五感の五段活用でもっともっと自然を楽しみましょう。