ライチョウ生息数調査の実施について

生活環境文化部 自然保護課
担当:野生生物係
News Release
平野、柳田
電話:(直通)076-444-3397
(内線)2704
平成 28 年6月3日
ライチョウ生息数調査の実施について
・県では、国の特別天然記念物であり、県鳥でもあるライチョウの保護
対策の基礎資料とするため、昭和 47 年から生息・生態調査を実施して
おり、今年度は、5年ぶりの生息数調査を立山地域で実施します。
・この調査(委託先:富山雷鳥研究会 会長 伊東 保男)への取材対
応を6月6日(月)に現地で行いますので、お伝えします。
1
目
的
富山県内の北アルプスは、約 1,300 羽のライチョウが生息しており、国内最大の生
息地となっています。
特に生息数の多い立山地域においては、現状の把握及び保護対策に資することを目
的に5年毎の生息数調査を継続的に行っています。
2 取材対応時間等
(1)時
間
平成 28 年6月6日(月) 15:00~16:00
(調査を終えた会員が一の越山荘へ移動する時間帯です)
(2)取材場所
祓堂付近(立山室堂~一の越山荘)の遊歩道(別図参照)
(3)注意事項(以下の事項の遵守について、よろしくお願いします。)
①高山植物の必要以上の踏み荒らしを避けるため、取材場所は室堂平の遊歩道内
に限らせていただきます。(これ以外は環境省及び林野庁の許可が必要です。)
②生息数など調査中の情報は、未確定の部分が多いためお答えできません。
③インタビュー等は県自然保護課が対応します。富山雷鳥研究会の会員等は映像
のみの対応に限らせていただきます。
3 調査内容等
(1)調査地域
(2)調査時期
(3)参 加 者
(4)調査内容
(5)調査方法
室堂平を中心とした雄山、別山、浄土山、室堂平など 1,070ha
平成 28 年6月4日~6月 10 日(7日間)
富山雷鳥研究会の会員など 15 名程度
①生息状況 :生息地の概要、推定なわばりの位置と数、生息数
②捕食者調査:哺乳類、鳥類の種類及び生息状況、食性など
調査員が踏査(急斜面では双眼鏡、地上望遠鏡による確認)によ
り個体及び生息痕跡の確認を行い、ナワバリの数及び位置を確認
します。ライチョウは原則 1 夫 1 妻のためナワバリを形成したつ
がいとアブレオスの合計値を生息数とします。
1/2
(参考)立山地域におけるライチョウ生息数の推移
調査年度
S 4 7 (1972)
S 5 6 (1981)
S 6 1 (1986)
H 3 (1991)
H 8 (1996)
H 1 3 (2001)
H 1 5 (2003)
H 1 8 (2006)
H 2 3 (2011)
平均
267
244
213
333
334
167
225
245
284
257
推定生息数(羽)
オス
メス
163
104
150
94
118
95
200
132
210
124
94
73
124
100
141
104
164
120
152
105
ナワバリ数
不明
1
1
性比:メス 1 羽に対するオスの割合(オス数/メス数)
取材場所 周辺位置図
取材場所:祓堂
2/2
104
94
95
132
124
73
100
104
120
105
性比
1.57
1.60
1.24
1.52
1.69
1.29
1.24
1.36
1.37
1.44