問題の解答

問題1
×
• 生徒自身が作成したビデオの著作権は、生徒自身
に帰属します。
• そのビデオを勝手に改変することは著作権法20条
の「同一性保持権(自分の著作物の内容、題号を自
分の意思に反して勝手に改変されない権利)の侵
害に当たります。
生徒に事前説明 → 許諾をとっておく
問題2
×
• 著作権法35条により、テレビ放送を録画し、
教室で利用すること自体は問題がないと考え
られます。
• しかし、それをライブラリーとして保存すること
は、必要な限度を超えていると考えられます。
問題3
• 著作権法第35条により、先生だけでなく児童生徒
もコピーすることができます。
• A君が自宅で印刷したため、一見授業外のように
も思えますが、授業担当者が内容を確認している
ことや、授業中に配布したこと等から考えて、授業
のための複製と考えて問題はありません。
問題4
• 修学旅行も授業と考えられます。
• 修学旅行の目標を達成するための学習として必
要と認められる限度において、公表された著作
物を複製することができます。
• しかし、書籍を丸ごとコピーして冊子を作るなど、
限度を超えた場合は、問題となります。また、本
当に必要なのか、まず考えさせましょう。
問題5
×
• 新聞記事等をスキャナで読み込むことは複製行
為。著作権法35条においては、授業者(指導者)
が本人の授業で使用する限り複製することは可
能です。
• しかし、本事例のような資料集は、本来、児童生
徒に販売するいわゆる営利目的の著作物に該
当するので、著作権者に無許諾で複製使用する
ことはできません。
問題6
×
• 非営利・無料・無報酬であれば、著作権者の了解なし
に音楽を放送=演奏(音楽CDの再生を含む)するこ
とができる(第38条第1項)ことになっていますので、
音楽CDを校内放送で流すことは問題ありません。
• しかし、編集テープを作ることは複製に該当します。学
校における利用といっても、授業での利用(第35条第
1項)ではありませんから、著作権者の了解が必要と
なります。
問題7
×
• 基本的にはキャラクターの著作権者の許可
が必要ですが、学校の授業の中で必要な範
囲であれば、了解を得なくても複製することが
できます。
• しかし、卒業までクラスで展示することは、授
業の中で許される範囲を越えると考えられま
す。
問題8
×
• 第35条が、著作物をホームページに掲載するこ
とまで認めているわけではありません。
• ホームページへの掲載は複製に該当し「複製権
(第21条) 」 が働きますが、一旦掲載するとアク
セスがあればいつでも送信できる状態になりま
すので、「公衆送信権(第23条第1項) 」もあわ
せて働くことになります。