平成28年度全国特産品輸出商社育成支援等委託業務 企画提案仕様書 1 事業名 平成28年度全国特産品輸出商社育成支援等委託業務 2 事業の背景及び目的 沖縄県アジア経済戦略構想(平成27年9月策定)では、アジアをつなぐ国際競争力の ある物流拠点の形成を重点戦略の一つとして掲げ、物流ハブ機能を活用した全国の特 産品等の輸出拠点化を促進するため、商社機能の拡充による、生産、販売、物流、技 術開発等において価値を付加するバリュー・チェーン創出による産業発展を目指すこ ととしている。 また、政府においても、平成32年の農林水産物・食品輸出額1兆円の目標を掲げ、T TP発効を見据えた取組として、農林水産業の輸出力強化戦略を策定した。同戦略で は、那覇空港を農産物・食品輸出の拠点化として位置づけ、物流ハブ機能強化につな がる施策を検討する方針である。 このように、国際的な物流拠点形成に向けた動きがあるなか、県内商社においては、 全国特産品を海外市場に展開するための商流ネットワーク、貿易ノウハウ等の確保が 課題となっている。 県では、この課題に対処するため、本委託事業において専門家や県内関係者による 検討を踏まえ、商社機能拡充に向けたロードマップ(以下、 「ロードマップ」と言う。) を策定し、アジアをつなぐ国際競争力のある物流拠点形成に向けた取組を加速させる こととする。 3 業務期間 契約締結の日から平成29年3月31日まで 4 委託業務内容 (1)全国特産品輸出拠点化に向けた商社機能拡充に関する調査 下記①~⑤の内容を調査し、商社機能拡充に向けたロードマップの原案を作成する。 ①商社機能拡充に向けた制度についての基礎調査 主な取引国としては、香港、シンガポール、台湾を想定しており、この3カ国の 貿易関係法令、特例及び行政、民間、金融機関等関係者を調査し、日本側におけ る商社機能拡充のための通関、検疫等の施策や取引想定国側における輸入商社支 援等の施策を整理する。 ②商社機能拡充に向けた取引先、関係者についての調査 輸出向けに有望な全国特産品について、仕入れ先となるサプライヤーの新規掘り -1- 起こしや海外バイヤーの開拓による販路拡大等を調査し整理する。 ③商流構築など商社機能拡充へ向けた支援策 全国特産品の販路拡大に向けた上記①②の調査結果を踏まえ、商社機能の拡充実 現に向けた課題、対応、支援策を整理する。 ④商社の事業展開を支援する新たな組織、体制 資金決済、人材確保・育成、迅速な輸出取引、貿易ノウハウの確保等、県内商社 が事業展開を図る上で必要な支援を実施する新たな組織、体制及び設立に向けた 課題を整理する。 ⑤政府による沖縄物流ハブ機能強化を踏まえた対応 政府による農林水産業の輸出力強化戦略では、那覇空港の輸出拠点化に向け、コ ールドチェーンを備えたストックヤードや加工施設の設置等が検討され、加工貿 易産業の振興が期待される。同戦略を踏まえた商社機能拡充につながる施策等を 整理する。 ⑥特産品付加価値向上連携可能性調査 具体的に他道府県農林水産物等の特産品プラットホーム・付加価値向上の可能性 を検討するため、他道府県と県内特産品を試験的に購入し、県内で加工を行い輸 出(小ロット)し、試作品を県内外や国外のバイヤー等から評価を得て、課題や 対応策を提案する。(例示・カットフルーツ、ミックスジュース、魚介類セット、 花き類セット等) (2)検討委員会の設置・運営 専門家及び県内関係者による検討委員会を設置・運営し、ロードマップの原案に 対する助言や結果分析を行い、商社機能拡充の方向性について検討する。 ①委員会の構成員は、5名程度とし、商社、流通、貿易等に関する学識経験者、県内 関係者を含めること。 ②委員会は3回程度の開催を想定する。 ③受託者は沖縄県との協議、指示等を踏まえ、要綱の策定、委員への就任依頼、開 催通知等諸連絡、会場の確保、会議資料の作成、会議の場における説明、議事録 の作成等、会議の運営全般に必要な作業を行う。 (3)ロードマップの策定 委員会で検討された今後10年間(短期3年後、中期5年後、長期10年後)の商社機 能拡充の方向性について、ロードマップを策定する。その内容は、基本的な方向性 -2- について、「策定の趣旨(意義、目的、期間、目標)」、取り組むべき「基本的課題」、 「基本的指針」、具体的な取組を示す「施策展開方策」、この中では「重点的取組」 も盛り込むこと。 ロードマップ策定に関しては、平成28年10月末の骨子案作成に向け、実施体制を 構築し進捗管理を行うこと。 5 成果物 (1)委託業務報告書30部、同概要版100部(A4版1~2枚程度) (2)報告書作成に要した調査分析資料 (3)上記(1)(2)の電子データ(CD等) (4)その他県が必要と認める書類等 6 著作権 成果物の著作権及び所有権は沖縄県に帰属する。ただし、本委託調査にあたり、第 三者の著作権その他の権利に抵触するものについては、受託者の責任と費用をもって 処理するものとする。 7 協議 本仕様書に明記されていない事項で、業務の実施にあたり必要となる事項について は、県及び受託者で協議の上、決定する。 8 委託料上限額 9,220千円(消費税込み) 9 再委託の制限等 (1)一括再委託の禁止等 契約の全部の履行を一括又は分割して第三者に委託し、又は請負わせることがで きない。 また、以下の業務(以下、「契約の主たる部分」という。)については、その履行 を第三者に委任し、又は請負わせることができない。ただし、これにより難い特別 な事情があるものとしてあらかじめ県が書面で認める場合は、これと異なる取扱い をすることがある。 ○契約の主たる部分 契約金額の50 %を超える業務 企画判断、管理運営、指導監督、確認検査などの統轄的かつ根幹的な業務 その他、県が契約の主たる部分と決定した業務 (2)再委託の相手方の制限 -3- 本契約の企画提案参加者であった者に契約の履行を委任し、又は請負わせること はできない。また、指名停止措置を受けている者、暴力団員又は暴力団と密接な関 係を有する者に契約の履行を委任し、又は請負わせることはできない。 (3)再委託の範囲及び再委託の承認 本委託契約の履行に当たり、委託先が第三者に委任し、又は請負わせることので きる業務等の範囲は以下のとおりとする。 ○再委託により履行することのできる業務の範囲 契約金額の50%を超えない業務 その他、県が再委託により履行することができると決定した業務 (4)再委託の承認 契約の一部を第三者に委任し、又は請負わせようとするときは、あらかじめ書面 による県の承認を得なければならない。ただし、以下に定める「その他、簡易な業 務」を第三者に委任し、又は請負わせるときはこの限りでない。 ○その他、簡易な業務の範囲 資料の収集・整理 複写・印刷・製本 原稿・データの入力及び集計 その他、県が簡易と決定した業務 -4-
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