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箱 館 奉 行 所 の 畳 に つ い て
箱館奉行所の畳について
平成22年7月にオープンしてから5か年が経過し,畳の摩耗や変色等が
著しくなってきたため,本畳は表替え,床暖用畳は新畳の入替えを実施して
おります。奉行所の畳は全体で445枚ありますが,今回はそのうちの36
0枚を新しくします。
今回,大広間を中心に表替えを行いますが,函館地方畳商協同組合のご協
力により,表替えの作業工程を見ていただくこととしましたので,匠の技を
是非ご覧ください。
《備後中継表(びんごなかつぎおもて)
》
美しい色合いや重厚感が特徴です。短い藺草(いぐさ)を中央で組み合わ
せて織ってつくります。沼隈(ぬまくま)半島(広島県)を中心に,備後地
方では古くから畳表の生産が盛んで,中継表はその最高級品として生産・品
質を支えましたが,近年は機械化や後継者不足を理由に作り手も生産量も減
少しています。
畳の仕様について
箱館奉行所の畳は大広間を中心に大変貴重なものを使用しています。
今回表替えする畳の畳床は,大広間(壹之間から四之間)には最上級とさ
れる五段配(ごだんばえ),その他は三段配(さんだんばえ)を使用してい
ます。
五段配)畳床の構成,下配(縦),大手配(横),縦配(縦),横手配(横),上配(縦)の五層に
重ねたもの
三段配)畳床の構成,下配(縦),大手配(横),上配(縦)の三層に重ねたもの
また,畳表は,次の2種類を使用しています。
《備後引通表(びんごひきとおしおもて)》
広島県の尾道,福山付近で生産される畳表です。その歴史は古く (約25
0年前) ,小ひげと呼ばれる細い茎の丸藺(まるい) を麻糸で織ってつくり
ます。
この地方の気候,土質は丸藺栽培に適し,色つやがよく,しなやかな品質
で,畳表のうちでも最上級品です。
備後中継
備後中継表
中継表
備後引通表
【畳作業内容】
名称
様式
数量
大広間(壹之間,弐之間,参之間)
備後引通表
57
大広間(四之間)
備後中継表
15
使者之間,表座敷,武器置所他
日本農林規格協会(JAS)1等品
81
玄関,御役所調役,廊下他
床暖用畳
計
207
360
(函館市教育委員会生涯学習部文化財課)
大広間