(特別管理事項-怠るな-10)既製家具・什器選定時の品質保証の確認 当社が納入した既製品の什器(主にイス)が強度不足で破損し、お客様が怪我をするというクレ ーム事例が複数発生した。 これは、販売しているメーカー側での海外製品の強度試験・製品検査が十分行われていない事が 原因ではあるが、当社も選定した責任は発生し得る。 クレーム再発の防止並びにお客様・エンドユーザーが安心して安全に使用できるものを納品する 事を目的として特別管理事項とした。 以下に、既製家具・什器の選定に当たり、注意点を記載する。 1.選定についての注意点 ①使用環境の確認 使用場所を確認し、その目的に合致した強度があるか をメーカーとも確認する。 (例:飲食店では使用頻度は高いが店員の目が届く。 ショッピングセンターの共用部は不特定多数が利用し監視 の目が届かず予測しない使用方法によりさらに強度が要求 される等) ②不特定多数での使用を想定しているかの確認(非家庭用) 業務用に使用可能な製品か否かを確認する。価格面から、NET 通販等で、家庭用の製品 選定は厳禁とする。お客様から要望されても、後々のクレームに発展する可能性が高い事 から、説明の上お断りする。 ③不具合発生時の対応方法の事前確認 メーカーと、製品検査の方法、破損があった場合の保証について選定時に確認する。保証 書等を事前入手し、お客様に渡せる準備を行う。 大手メーカー(アダル・オリバー等)では、海外製品であっても、自社で検査基準を持っ ており、基準に基づいた検査を実施している会社がある。品質基準・検査の状況等を良く 確認し、対応可能なメーカーを選定する事を原則とする。 ④他社設計者選定の什器での上記項目全ての確認 当社以外の設計であっても、上記内容を設計者及び、指定メーカーに事前に確認し、引渡 後にトラブルとならない様、発注前に準備を行う。 2.引渡時の対応 ①保証・メンテメンテナンス方法の事前説明の徹底 お客様に、メーカーより入手した保証書等を渡すと共に、 使用条件、補償内容、メンテナンス方法等について説明を行う。 ②不具合発生時の連絡・対応についての事前説明の徹底 修理が必要となる状態になった場合は、速やかに連絡を頂 く等、不具合発生時の対応を事前に説明しておく。 49
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