木造家屋建築工事の労働災害発生状況(24年1∼12月) H25.3.31確定 1、工事別の災害発生状況 89人 新築 51人 改修・改築 29人 解体 31人 その他 0人 10人 20人 30人 合計200人 40人 50人 60人 70人 80人 90人 100人 1 木造家屋建築工事は、新築工事、改修・改築工事、解体工事に大別されます。 2 工事別では、新築工事での労働災害が最も多く、全体の半数近く(44.5%)を占めています。 次いで、改修・改築工事(全体の25.5 %)、解体工事(同14.5%)となっています。復興の本格化・ 住宅工事の着工増に伴い、今後、特に、新築工事で災害が増加することが懸念されます。 ※ 「改修・改築工事」には、家屋の増改築のほか、屋根葺き替え、補修・塗装等の工事も 含まれます。また、「その他の災害」には、現場への移動中の交通事故、自社敷地内での 災害等で工事種別の区分ができないものが該当します。 2、工事ごとの災害発生状況 (1)新築工事 44人 墜落、転落 13人 切れ、こすれ 7人 激突 6人 飛来、落下 4人 はさまれ、巻き込まれ 1人 転倒 合計89人 14人 その他 0人 5人 10人 15人 20人 25人 30人 35人 40人 45人 50人 1 新築工事では、特に墜落、転落災害が多発している状況が顕著です(全体の49.4%で全体の約半数)。 墜落、転落の起因物は、裏面の円グラフを参照してください。 2 切れ、こすれ災害13人のうち11人は木材加工用丸のこ盤によるものです。 木材加工用丸のこ盤による災害のうち、3人が切断作業中の歯の反ぱつによる災害、2人が歯に 挟まったゴミ等を取り除こうと手を入れた際の災害です。 3 このほか、荷卸し作業中に転倒したユニック車の下敷きになった、整地中のバックホウに衝突した等、 建設重機等による災害も発生しています。 新築工事の墜落・転落災害の状況 その他 9人 桁・梁・モヤ 等 16人 脚立・ハシゴ 10人 足場 6人 屋根 3人 (合計44人) ○ 新築工事の墜落、転落災害 では、建方作業中に桁・梁の 上から墜落しているケースが 最も多い(15人)。中でも、資材 を担いで移動している際に墜落 しているものが多く、特に注意 が必要。 ○ 足場からの墜落(6人)では、 足を踏み外し、作業床と駆体の 間に墜落しているものが多い (4人)。 ○ 墜落、転落災害では、いずれ のケースでも、安全帯の着用が 行われていなかった。 ○脚立、ハシゴ、開口部からの 墜落も増加しており、注意が必要。 (2)改修・改築工事の災害発生状況 26人 墜落、転落 14人 切れ、こすれ はさまれ、巻き込まれ 2人 飛来、落下 2人 2 切れ、こすれ災害では、14人中5人が 木材加工用丸のこ盤によるものです。 1人 激突 合計51人 6人 その他 0人 1 改修・改築工事では、墜落、転落災害 が多発している状況が顕著です(全体 の51.0%)。墜落、転落の状況としては、 屋根からの墜落が最も多く(11人)、特に 屋根瓦の葺替・補修作業中の災害が多 発しています。また、屋根以外の墜落、 転落災害としては、移動ハシゴ・脚立(3 人)、足場(3人)、桁・開口(それぞれ1人) となっています。 5人 10人 15人 20人 25人 30人 (3)解体工事の災害発生状況 9人 墜落、転落 切れ、こすれ 4人 はさまれ、巻き込まれ 4人 6人 飛来、落下 激突 3人 その他 3人 0人 2人 4人 2 はさまれ、巻き込まれ災害や激突災害 では、バックホウ(グラップル)との接触・ 衝突災害が4件発生しています。 また、切れ、こすれ災害として、サンダ ー・グラインダーによるものが3件発生し ています。 合計29人 6人 8人 1 解体工事でも、墜落、転落災害の発生 件数が最も多い状況です。墜落、転落の 状況としては、屋根からの墜落が最も多 く(5人)、他には、駆体・梁材(2人)、ト ラック・足場作業床からの墜落(それぞ れ1人)となっています。 10人
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