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女 性 活 躍 加 速 の た め の 重 点 方 針 2016
平 成 28 年 5 月 20 日
すべての女性が輝く社会づくり本部
少 子 高 齢 化 が 進 み 、人 口 減 少 社 会 を 迎 え る 中 で 、我 が 国 の 持 続 的 成 長 を 実 現 し 、
社 会 の 活 力 を 維 持 し て い く た め に は 、国 民 一 人 ひ と り が 、そ の 個 性 に 応 じ た 多 様
な 能 力 を 発 揮 で き る 社 会 の 構 築 が 不 可 欠 で あ る 。特 に 、女 性 は 最 大 の 潜 在 力 で あ
り、その能力が十分生かされていかなければならない。
そ の た め に ま ず 必 要 な の は 、女 性 が 社 会 の あ ら ゆ る 分 野 で 活 躍 で き る よ う 、仕
事 の 場 に お い て 、女 性 の 参 画 拡 大 の た め の 取 組 を 一 層 強 力 に 推 進 し て い く こ と で
ある。
ま た 、女 性 が 仕 事 と 子 育 て・介 護 等 と を 両 立 で き る 環 境 の 整 備 も 大 き な 課 題 で
あ る が 、そ の た め に は 、長 時 間 労 働 の 削 減 や 多 様 で 柔 軟 な 働 き 方 の 実 現 を 図 っ て
い く と と も に 、仕 事 や 家 事・育 児 等 に 対 す る 男 性 の 意 識 変 革 を 強 力 に 促 し て い く
ことが喫緊の課題である。
さ ら に 、女 性 が 活 躍 し て い く た め に は 、暴 力 や 貧 困 、健 康 面 で の 問 題 や 不 安 に
さ ら さ れ る こ と の な い 、安 全 で 安 心 な 暮 ら し の 基 盤 を 整 備 す る こ と が 重 要 で あ る 。
こ う し た 状 況 の 中 、本 年 4 月 に「 女 性 の 職 業 生 活 に お け る 活 躍 の 推 進 に 関 す る
法律」
( 以 下「 女 性 活 躍 推 進 法 」と い う 。)が 完 全 施 行 さ れ 、女 性 活 躍 推 進 は 新 た
な ス テ ー ジ に 入 っ た 。ま た 、昨 年 12 月 に は 、
「第4次男女共同参画基本計画」
(以
下 「 基 本 計 画 」 と い う 。) を 閣 議 決 定 し 、 女 性 の 活 躍 や 安 全 ・ 安 心 の 暮 ら し の 実
現 に 関 し て 、 12 の 分 野 ご と に 必 要 な 具 体 策 を 取 り ま と め る と と も に 、 2020 年 を
見据えた成果目標を掲げたところである。
今 後 は 、女 性 活 躍 推 進 法 や 基 本 計 画 で 定 め た 制 度 的 枠 組 み や 施 策 体 系 に 基 づ き 、
まずは国における女性活躍の具体的取組をこれまで以上に加速させていかねば
な ら な い 。同 時 に 、地 方 公 共 団 体 や 民 間 企 業 に 対 し て も 、必 要 に 応 じ 国 に 準 じ た
対 応 等 を 働 き か け 、女 性 活 躍 推 進 の 流 れ を 全 国 津 々 浦 々 ま で 広 げ 、浸 透 さ せ て い
く必要がある。
本 重 点 方 針 は 、以 上 の 考 え 方 に 立 ち 、女 性 活 躍 の 加 速 に 向 け 、今 後 重 点 的 に 取
り組むべき事項について取りまとめたものである。
1
Ⅰ
あらゆる分野における女性の活躍
1.多様な働き方の推進、男性の暮らし方・意識の変革
女 性 の 活 躍 に は 、男 女 の 多 様 で 柔 軟 な 働 き 方 が で き る こ と が 欠 か せ な い こ と
か ら 、働 き 方 ・ 暮 ら し 方 ・ 意 識 の 変 革 を 進 め る 。特 に 、男 性 が 家 事 ・ 育 児 等 へ
参画することが当然となる社会へ変革する。
(1)非正規雇用の女性の待遇改善
①
女 性 の 多 様 で 柔 軟 な 働 き 方 の 選 択 を 広 げ る べ く 、非 正 規 雇 用 労 働 者 の
正 社 員 転 換・待 遇 改 善 を 更 に 徹 底 し て い く 必 要 が あ り 、
「ニッポン一億総
活躍プラン」に基づき、同一労働同一賃金の実現を目指す。
ま た 、「 正 社 員 転 換 ・ 待 遇 改 善 実 現 プ ラ ン 」 1 を 踏 ま え 、 非 正 規 雇 用 労
働者として働いている女性の正社員転換・待遇改善を強力に推進する。
(2)長時間労働の削減
①
中 小 企 業 に お け る 月 60 時 間 を 超 え る 時 間 外 労 働 に 対 す る 割 増 賃 金 率
( 50% 以 上 )の 適 用 猶 予 の 廃 止 や 年 次 有 給 休 暇 の 取 得 促 進 等 を 内 容 と す
る 労 働 基 準 法 等 の 改 正 案 の 早 期 成 立 を 図 る と と も に 、法 定 労 働 条 件 の 履
行確保のための監 督指導体制を充実 強化する。また、企 業における時間
外労働の実績等の労働時間の実態や長時間労働是正に向けた具体的な
取 組 な ど に 関 す る 情 報 公 開 の 在 り 方 に つ い て 検 討 す る と と も に 、労 働 時
間 等 設 定 改 善 指 針 の 改 正 の 状 況 や 労 使 の 意 見 を 踏 ま え 、必 要 に 応 じ て 休
息時間(勤務間インターバル)規制の導入、年次有給休暇等の連続取得
等 を 可 能 と す る 職 場 環 境 整 備 、時 間 当 た り の 成 果 を 評 価 す る 制 度 の 普 及
に 向 け た 取 組 等 、 長 時 間 労 働 の 削 減 に 向 け た 更 な る 取 組 を 検 討 す る 。ま
た、時間外労働規制の在り方について再検討を行う。
(3)場所の制約を受けない多様な働き方の推進
①
ICT 技 術 を 活 用 し た テ レ ワ ー ク 等 に よ り 、 官 民 共 に こ れ ま で 以 上 に 柔
軟 で 多 様 な 働 き 方 の 促 進 を 図 る 。サ テ ラ イ ト オ フ ィ ス の 整 備 の 拡 大 や 昨
年 度 ま で に 行 っ た テ レ ワ ー ク モ デ ル の 実 証 結 果 を 踏 ま え た 、テ レ ワ ー ク
モデルの構築及びその成果の普及等を通じテレワークを導入する企業
を支援するととも に、地方創生の観 点も踏まえ、中山 間地域や地方都市
などの企業等への専門家派遣の積極的な実施や気運醸成に向けたフォ
ーラムの全国展開を図る。
また、政府共通プラットフォームのリモートアクセス環境提供サービ
1
平 成 2 8 年 1 月 28 日 厚 生 労 働 省 正 社 員 転 換 ・ 待 遇 改 善 実 現 本 部 決 定
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スの利用拡大を図る等、在宅等でのテレワークを推進し、執務室勤務を
前提としない働き方を積極的に導入することで、国家公務員のワークス
タイルの変革を実現する。
(4)公共調達等を活用したワーク・ライフ・バランス等推進の加速
①
女 性 活 躍 の 前 提 と な る ワ ー ク・ラ イ フ・バ ラ ン ス を 評 価 す る 社 会 に 向
け て 、「 女 性 の 活 躍 推 進 に 向 け た 公 共 調 達 及 び 補 助 金 の 活 用 に 関 す る 取
組 指 針 」 2 ( 以 下 「 取 組 指 針 」 と い う 。) に 基 づ き 、 各 府 省 等 に お い て 公
表したスケジュールに沿って、取組を着実に実施する。
②
独立行政法人等の調達においても、取組指針を踏まえ、ワーク・ライ
フ・バ ラ ン ス 等 推 進 企 業 を 評 価 す る 取 組 等 を 平 成 28 年 度 中 に 開 始 し 、平
成 29 年 度 か ら 原 則 全 面 実 施 す る 。
また、地方公共団体の調達においても、国の取組に準じ、地域の実情
に応じた取組が進められるよう働きかけを行うとともに、先進的な取組
事例の周知等により、啓発等を進める。
③
東京オリンピ ック・パラリンピッ クに関する調達や 民間企業等におけ
る各種調達においても、ワーク・ライフ・バランス等を評価する取組を
促 進 す べ く 、 CSR 推 進 の 観 点 等 も 考 慮 し つ つ 、 公 共 調 達 等 に お け る 先 進
的な取組事例の周知等によるワーク・ライフ・バランス推進の働きかけ
や啓発等を進める。
(5)育児・介護休業等の取得促進
①
男 性 の 育 児 休 業 取 得 の 更 な る 促 進 の た め 、企 業 に 対 す る 支 援 を 強 化 し 、
特に取得が困難になりがちな中小企業に対する支援の強化を図る。
②
出産・育児等による女性のキャリア断絶を防ぎ、希望する形での活躍
を実現するため、非正規雇用労働者 の育児休業の取得 促進、分割取得の
活 用 な ど に よ る 介 護 休 業 の 取 得 促 進 、い わ ゆ る マ タ ニ テ ィ ハ ラ ス メ ン ト
の 防 止 に 向 け た 事 業 主 の 措 置 の 義 務 付 け な ど を 盛 り 込 ん だ 改 正 育 児・介
護 休 業 法 等 ( 平 成 28 年 3 月 成 立 ) の 平 成 29 年 1 月 か ら の 着 実 な 施 行 に
向けて、事業主へ の周知・啓 発の徹 底や必要な法令等 の整備等を早急に
実施する。また、育 休取得後の円滑な 職場復帰による継 続就業を支援す
るための取組を進める。
2
平 成 2 8 年 3 月 22 日 す べ て の 女 性 が 輝 く 社 会 づ く り 本 部 決 定
3
③
男性が家事・育児に参画するこ とが、長時間労働 の是正とともに少子
化 対 策 と し て 求 め ら れ て い る こ と か ら 、男 性 の 配 偶 者 の 出 産 直 後 の 休 暇
取得を促進する「 さんきゅうパパプ ロジェクト」の取 組を一層進めてい
くことにより、子 育て世代の男性が 家事・育児 に参画 することへの気運
の醸成を図る。
④
企業の中核を担う労働者が家族の介護のために離職せざるを得ない
状 況 を 防 ぐ た め 、労 働 者 の 仕 事 と 介 護 の 両 立 に 関 す る 取 組 を 行 う 事 業 主
に対する支援の強化を図る。
(6)男性が家事・育児等へ参画する国民全体の気運の醸成
①
男性が家事・育児等に参画する 社会の実現に向け 、官民の有機的な連
携を更に進め、都 市部を中心とした キャンペーンを、特に若年世代を中
心に実施する。また、企業や経済団体等との連携、地域における横断的
取組、家事・育児等への参画を促す商品・サービスの普及等、男性の家
事・育児等への参画を促進する方策を総合的に推進する。
②
家事・育児等に 男性が参画できる ような環境の整備 など働き方の変革
に つ な が っ た 企 業 の 先 進 事 例 の 収 集 を 行 い 、積 極 的 に 発 信 す る こ と で 企
業における取組の促進を図る。
③
若年男性が子 供の安全を含め多 様な生活の視点を 持ち、また、安心し
て家事・育児等に参画できるよう、地方公共団体や消費者関連団体等と
連携して啓発手法の開発・実施を行う。
2.あらゆる分野における女性の参画拡大・人材育成
将 来 指 導 的 な 立 場 に 登 用 さ れ る 候 補 者 層 を 厚 く す る た め に 、組 織 ト ッ プ に お
け る 女 性 活 躍 の コ ミ ッ ト メ ン ト の 拡 大 や 、人 材 育 成 策 の 充 実 と と も に 、女 性 の
参 画 を 可 能 と す る 環 境 整 備 等 を 進 め 、女 性 の ラ イ フ ス タ イ ル に 沿 っ た キ ャ リ ア
支 援 を 進 め る 。さ ら に 、起 業 は 、組 織 で の 働 き 方 と は 異 な る 、女 性 の 新 し い キ
ャリア・ステージの形であることから、女性起業家への支援を強化する。
(1)政治分野における女性の参画拡大
①
国 の 政 治 に お け る 女 性 の 参 画 拡 大 に 向 け て 、政 府 か ら 各 政 党 に 対 し て 、
ポ ジ テ ィ ブ・ア ク シ ョ ン の 自 主 的 な 導 入 に 向 け た 検 討 を 引 き 続 き 要 請 す
る と と も に 、各 政 党 に お け る 自 主 的 な 検 討 が 進 め ら れ る よ う 、参 考 と な
る情報等の提供を行う。
4
(2)女性活躍推進法の着実な施行の推進
①
本 年 4 月 に 完 全 施 行 さ れ た 女 性 活 躍 推 進 法 の 施 行 状 況 の 調 査・分 析 を
進めるとともに、事業主行動計画等の好事例の発信を行う。
(3)行政分野、理工系分野等における女性の参画拡大
①
「国家公務員の女性活躍とワークライフバランス推進のための取組
指 針 」 3や 各 府 省 に お い て 女 性 活 躍 推 進 法 に よ り 策 定 し た 特 定 事 業 主 行
動 計 画 に 基 づ き 、女 性 職 員 の 計 画 的 な 育 成 の た め の 柔 軟 な 人 事 管 理 の 積
極的な実施、男女のワーク・ライフ・バランス等を進める管理職に対す
る 適 切 な 人 事 評 価 の 徹 底 、徹 底 し た 超 過 勤 務 の 縮 減 や 休 暇 の 取 得 促 進 な
ど の 女 性 活 躍 に 資 す る 取 組 を 進 め る と と も に 、今 年 度 か ら 原 則 と し て 全
ての職員を対象に拡充されたフレックスタイム制度の円滑な実施を図
る 。加 え て 、
「 霞 が 関 の 働 き 方 改 革 を 加 速 す る た め の 懇 談 会 」に お け る 議
論も踏まえ、政策 の質や行政サービ スの向上につなが るよう、本年夏の
「ゆう活」
・ワ ー ク ラ イ フ バ ラ ン ス 推 進 強 化 月 間 も 含 め 、ワ ー ク・ラ イ フ・
バランスの推進に関する取組を強化する。
ま た 、政 府 共 通 プ ラ ッ ト フ ォ ー ム の リ モ ー ト ア ク セ ス 環 境 提 供 サ ー ビ
スの利用拡大を図 る等、在宅等での テレワークを推進 し、執務室勤務を
前 提 と し な い 働 き 方 を 積 極 的 に 導 入 す る こ と で 、国 家 公 務 員 の ワ ー ク ス
タイルの変革を実現する。
②
各地方公共団体が特定事業主行動計画の策定過程で把握した課題や
計画に盛り込んだ 取組内容等を把握 した上で、女性活 躍・働き方 改革に
関 す る 先 進 的 な 取 組 事 例 の 紹 介 、女 性 活 躍 に 取 り 組 む 職 員 の ネ ッ ト ワ ー
クづくりや意見交換の促進等の戦略的な広報・情報発信の充実を図る。
ま た 、自 治 大 学 校 に お け る 女 性 向 け 幹 部 登 用 研 修 の 実 施 に 加 え 、
「女性
活躍・働き方改革」に関する講義枠を各種研修課程に設けるとともに、
各地方公共団体における女性職員等の人材育成の在り方を検討するなど、
女性地方公務員の人材育成を推進する。
これらを通じて、各地方公共団体の実情に即した主体的かつ積極的な
取組を支援する。
③
女子生徒等の理工系選択に係る取組など理工系分野における女性参
画 拡 大 の 動 き を さ ら に 加 速 さ せ る 。 平 成 28 年 度 に 構 築 し た 産 学 官 に よ
る「理工系女子応援ネットワーク」の本格展開を進めるとともに、女子
児童・生徒 等への 理工系分野に対す る興味、関心や理 解を向上させる取
3
平 成 26 年 10 月 17 日 女 性 職 員 活 躍 ・ ワ ー ク ラ イ フ バ ラ ン ス 推 進 協 議 会 決 定
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組 を 強 力 に 推 進 し 、次 世 代 を 担 う 理 工 系 女 性 人 材 の 裾 野 の 拡 大 に 取 り 組
む。また、地域にお いて理工系女性の 活躍を拡大するた めの運営協議会
等の構築や、理工 系女性が必要とす る企業ニーズやス キル、ロールモデ
ルなどの情報へのアクセス向上のための取組を進める。
(4)組織トップの女性活躍へのコミットメント拡大
①
女性活躍の推進には、組織トップのコミットメントが効果的である。
こ の た め 、女 性 の 活 躍 推 進 に 積 極 的 に 取 り 組 む 男 性 経 営 者 等 に よ っ て 策
定・公表された「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」行動宣
言の賛同者による 先進的な取組の全 国への発信・周知 や、女性活躍推進
法に基づく協議会等各地域のネットワークを活用し組織の枠を超えて
女 性 活 躍 推 進 を 加 速 す る「 地 域 版 男 性 リ ー ダ ー の 会( 仮 称 )」の 形 成 を 促
す。さらに、賛同者と諸外国の組織のトップとの意見交換の場を設け、
女性の活躍推進に関する取組の一層の充実を図る。
②
企業における 女性の活躍を加速 するため、国際機 関と連携し、広報ツ
ー ル 等 を 活 用 し て「 女 性 の エ ン パ ワ ー メ ン ト 原 則( WEPs)」の 署 名 企 業 の
拡大と原則に沿った取組を推進する。
(5)将来指導的地位に就く女性の人材育成策の充実
①
将 来 指 導 的 地 位 に 登 用 さ れ る 女 性 の 候 補 者 を 育 成 し て い く こ と や 、上
場 企 業 役 員 に 占 め る 女 性 割 合 を 高 め て い く こ と を 目 指 し て 、役 員 等 へ の
登用を見据えた効果的な女性人材育成の在り方やそのための環境整備
等 に つ い て 、有 識 者 に よ る 研 究 会 に お い て 平 成 28 年 度 中 に 検 討 を 行 う 。
②
平 成 28 年 度 に 実 施 す る 海 外 の 事 例 も 取 り 入 れ た 先 進 的 な 女 性 リ ー ダ
ー 育 成 プ ロ グ ラ ム 等 の 取 組 の 調 査 を 基 に モ デ ル プ ロ グ ラ ム を 作 成 し 、役
員候補等の国際的に活躍する女性リーダーの育成に向けたセミナー等
を複数地域で実施 し、効果や課題を 明らかにした上で 、成果を全国に普
及させる。また、女性が継続就業でき、リーダー層に登用される人材と
し て 成 長 で き る よ う 、役 員 候 補 段 階 の 女 性 を 対 象 に し た リ ー ダ ー 育 成 研
修等の先進的な取組を推進する。
③
管理職候補者となる女性の育成に取り組む企業に対する支援を強化
する。また、女性活 躍推進法に基づく 行動計画の策定が 努力義務である
中小企業に対しては、管理職に占める女性割合が低い業種等を中心に、
企 業 訪 問 や 電 話 相 談 等 に よ る 行 動 計 画 策 定 の 支 援 の 充 実 等 を 行 い 、各 企
6
業における取組の 加速を図る。さら に、女性活躍推進 法に基づく一般事
業 主 行 動 計 画 や 女 性 の 活 躍 状 況 に 関 す る 情 報 を 掲 載 し て い る「 女 性 活 躍
推進企業データベ ース」について、検 索機能の改善等利 便性の向上を図
るとともに、より多くの企業の情報掲載が進むよう働きかけを行う。
④
日本銀行にお いて、設備・人材投資に積極的に取り 組んでいる企業の
株 式 を 対 象 と す る ETF( 指 数 連 動 型 上 場 投 資 信 託 ) の 買 入 れ が 開 始 さ れ
た こ と も 踏 ま え 、女 性 の 活 躍 に 積 極 的 な 企 業 が 資 本 市 場 で 評 価 さ れ る よ
う な 取 組 を 促 進 す る た め 、 企 業 に お け る 女 性 の 活 躍 状 況 等 を 評 価 し 、人
材 投 資 や 成 長 等 を 捉 え る 指 数 が 普 及 す る よ う 、女 性 の 役 員 に 関 す る 情 報
の見える化など情報提供の充実を図る。
ま た 、 こ れ ま で の 「 な で し こ 銘 柄 」 や 「 ダ イ バ ー シ テ ィ 経 営 企 業 100
選 」、女 性 活 躍 推 進 法 に 基 づ く 情 報 公 表 等 の 取 組 を 踏 ま え 、女 性 の 積 極 的
な 登 用 な ど に よ り 、企 業 の 成 長 性 や 収 益 性 の 向 上 に つ な が る ダ イ バ ー シ
ティ経営の在り方 を明確化するとと もに、例えば、ダイ バーシティ経営
を促進する情報提 供の在り方等、企 業・投資家 双方へ の訴求力を高める
方 策 に つ い て 議 論 す る 新 た な 検 討 の 場 を 立 ち 上 げ 、本 年 度 中 に 一 定 の 結
論を得る。
⑤
地 域 に お け る 女 性 の 活 躍 を 迅 速 か つ 重 点 的 に 推 進 す る た め 、地 方 公 共
団 体 が 女 性 活 躍 推 進 法 に 基 づ く 推 進 計 画 を 策 定 し 、地 域 の 実 情 に 応 じ て 、
部局横断的に女性の活躍推進に関する施策を確実に実施できるよう支
援を充実する。特に、女性活躍推進法に基づく協議会を活用し、女性の
継続就業を支援するための仕組みづくりやこれまで女性の活躍が少な
か っ た 分 野 で 活 躍 す る 女 性 の 人 材 層 の 拡 大 等 、住 民 に 身 近 な 地 方 公 共 団
体が行う、地域の実情に応じた取組を支援する。
⑥
国 連 が 女 性 職 員 の 採 用 に 力 を 入 れ て い る 中 、「 国 際 機 関 に お け る 邦 人
職 員 増 強 戦 略 」を 強 力 に 推 進 し 、2025 年 ま で に 国 連 関 係 機 関 の 日 本 人 職
員 を 1,000 人 と す る こ と を 目 指 す 。 特 に 、 子 育 て 等 で 一 時 休 業 を し て い
る女性の国際機関 への就職・復職支 援の強化を行うと ともに、国際機関
に 対 す る 日 本 人 採 用 の 働 き か け や 、日 本 人 留 学 生 を 含 む 次 世 代 を 担 う 若
者などの潜在的に国際機関職員となり得る者への広報啓発活動等を強
力に推進する。
(6)キャリア形成支援
①
大学等において社会人の職業に必要な能力の向上を図る機会を拡大
7
し、女性の学び直 しを一層促進する ため、文部科学大 臣が認定する社会
人や企業等のニー ズに応じた実践的・専門的な プログ ラム(職業実践力
育 成 プ ロ グ ラ ム ( BP: Brush up Program for professional)) の 認 定 件
数を拡大し、出産・育児・介護等で一旦離職した女性の再就職や、職場
のリーダー等を目指す女性のためのキャリアアッププログラムの充実
を図る。
あわせて、出産・育児等から職場復帰する女性について、キャリアア
ップに資する教育訓練プログラムの開発等更なるキャリア形成支援策を
関係省庁が連携して検討するとともに、中長期的なキャリア形成に資す
る教育訓練の受講について専門実践教育訓練給付により支援する。
②
特に育児等による制約がありながらも再就職して活躍を希望する女
性について、マザ ーズハローワーク 、マザーズコーナ ーにおける支援を
強化する。また、そ れらの女性が再就 職に向けた訓練を 受けやすくなる
よう、訓練受講要 件の緩和等の関連 制度の見直しを検 討するほか、公的
職 業 訓 練 に お け る e ラ ー ニ ン グ を 試 行 実 施 し 、活 用 方 策 を 検 討 す る と と
もに、短時間の訓 練コースの設定や 、訓練受講の際の 託児サービス支援
の提供を推進する。
(7)女性の新しいキャリア・ステージの形である起業に対する支援の強化
①
潜在的起業希望者から事業成長に課題を抱える創業間もない女性起
業家まで、多種多 様なニーズに応え ることができるよ う、地域の金融機
関 、産 業・創 業 支 援 機 関 、NPO、起 業 経 験 者 等 か ら な る「 女 性 起 業 家 等 支
援ネットワーク」を全国に構築する。これにより、女性起業家及び支援
機 関 の 取 組 の 成 功 事 例 の 発 信 強 化 や き め 細 や か な ニ ー ズ の 吸 い 上 げ 、ロ
ールモデルとなる先輩起業家も含め女性起業家同士がつながることの
で き る 交 流 の 場 の 整 備 等 に よ り 、こ れ ま で の 成 果 を 踏 ま え た 伴 走 型 の 支
援を行い、創業時 だけでなく、事業 継続時においても 有益な支援が得ら
れる環境を整備する。
その際、研修やセミナー等の開催時には、託児・一時預かりサービス
の提供や、女性が参加しやすい日時の設定など、多様な女性のニーズに
応じた配慮を行う。
②
起業のステージに応じた様々な課題の解決に資する支援措置や、起
業・創業に関するセ ミナー及びイベン ト等の情報をワン ストップで収集
することができる よう、ポータルサ イトの開設等によ り、女性起業家が
必要とする情報を円滑に入手することができる仕組みを整備する。
8
③
男 女 共 同 参 画 セ ン タ ー が「 女 性 起 業 家 等 支 援 ネ ッ ト ワ ー ク 」と 連 携 し 、
地域の女性起業支援の拠点として、様々な女性のニーズに配慮しつつ、
女性起業家に対する企業とのマッチング等の支援を行うことを促進し、
起業後の事業継続を支援する。
④
女 性 の 起 業 に 関 す る 社 会 の 理 解 を さ ら に 深 め る よ う 、女 性 起 業 家 の 事
例等も含めた情報提供などを進める。
(8)農山漁村における女性リーダーの育成
①
経営力向上やビジネス発展につながるような実践的な研修を実施す
ることにより、将 来的に地域農林水 産業の振興・活性 化をリードし、農
山漁村において政 策・方針決定過程へ の参画や指導的地 位を担うことの
で き る 女 性 の 人 材 プ ー ル を 厚 く す る た め の 人 材 育 成 支 援 を 充 実 す る 。ま
た、女性の活躍推進に取り組む農業法人等の認定・表彰を通じ、女性が
活 躍 す る 先 進 的 取 組 を 全 国 に 拡 大 す る と と も に 、男 性 の 農 業 経 営 者 等 に
お け る 女 性 活 躍 の 重 要 性 に 対 す る 理 解 増 進 の た め の 啓 発 活 動 を 進 め 、農
業 法 人 等 に お け る 女 性 の 登 用 拡 大 を 推 進 す る な ど 、女 性 の 農 林 漁 業 者 が
その能力を最大限に発揮できるような環境整備を促進する。
(9)国際的な取組の推進
①
国際女性会議WAW!を開催し、我が国の女性関連施策を国際社会に
向けて発信するとともに、海外の好事例や知見を国内に共有することを
通 じ 、我 が 国 全 体 と し て の 女 性 参 画 の 拡 大 、人 材 育 成 の 気 運 醸 成 を 図 る 。
②
アジア・太平洋 諸国を中心とする 各国と我が国の交 流で架け橋になっ
ている女性の活躍に焦点をあて、これまでの貢献に感謝するとともに、
シンポジウムや国際交流の場を通じて知見の交換及びネットワーキン
グを行う。これらを通じ、女性の視点から、日本とアジア・太平洋諸国
の友好・信頼関係の更なる深化を図る。
( 10) 職 種 ・ 分 野 ご と の 取 組 推 進
①
海 上 保 安 官 や 自 衛 官 な ど の 女 性 の 採 用・登 用 の 拡 大 の た め 、女 性 職 員 、
女性隊員等の意見 を踏まえつつ、例 えば船舶や艦艇、隊舎等における女
性に配慮した設備 の整備等、女性が 働きやすい環境整 備を進める。加え
て、女性職員等に対する研修を充実させる。
②
女 性 の 視 点 を 一 層 反 映 し た 警 察 運 営 を 図 る た め 、各 都 道 府 県 警 察 に お
9
い て 策 定 さ れ た 女 性 警 察 官 採 用 拡 大 計 画 に 基 づ き 、女 性 警 察 官 の 採 用 拡
大及び能力、実績に応じた幹部登用を積極的に推進する。
③
消防吏員や消 防団員等、消防・防災の現場で活躍す る女性の参画を拡
大するため、女性 が活躍する職業・分野としての消防 の広報活動の強化
等 、入 団・採 用 拡 大 の た め の 取 組 を よ り 一 層 促 進 す る 。ま た 、消 防 署 所 、
消防団拠点施設等における女性専用の施設整備への充実した支援を進
め る と と も に 、幹 部 に 対 す る 女 性 活 躍 の 重 要 性 へ の 理 解 促 進 や 女 性 消 防
吏員・女性消防団員に対する研修機会の拡大を推進する。
④
建設業や造船 業、運輸業、農林漁 業などにおける女 性の活躍推進に向
けて、
・女性も働きやすい職場環境の整備や関連する調査研究
・業務の魅力に関するPRや、就業継続に向けた企業等関係者への研修
・ 「 i-Construction」 の 推 進 な ど I C T の 活 用 や 施 工 時 期 の 平 準 化 等 を
進め、安全性の向上や業務効率化等による仕事と生活の調和の推進
・女性従業員の能力開発など女性の活躍推進に取り組む企業や農業法人
等の認定・表彰などの取組
を総合的に進める。
⑤
学校教育現場の管理職(校長、教頭等)における女性の割合が低い現
状を踏まえ、女性 教員が管理職への 昇任を希望し、実 現することが容易
に な る よ う 、管 理 職 へ の 昇 任 を 希 望 す る 教 員 等 が 参 加 す る 各 種 研 修 等 に
女性枠を設定し、女性管理職を増や すとともに、女性 の管理職登用対象
者への意識啓発を促進する。
⑥
自治会・町内会、自主防災組織、PTA等、地域に根差した組織・団
体 に お け る 意 思 決 定 過 程 へ の 女 性 の 参 画 拡 大 に 向 け て 、各 地 域 に お け る
実 態 を 把 握 す る と と も に 、女 性 の 参 画 が 進 ま な い 要 因 や 課 題 等 の 分 析 を
行う。また、多様な 住民が参加しやす い地域活動の在り 方の提示に向け
て 、フ ル タ イ ム で 就 業 し て い る 男 女 が 参 加 し や す い 地 域 活 動 の 在 り 方 等
について意識調査を行う。
10
Ⅱ
女性の活躍を支える安全・安心な暮らしの実現
1.女性に対するあらゆる暴力の根絶
女 性 に 対 す る 暴 力 は 重 大 な 人 権 侵 害 で あ り 、女 性 が 安 心 し て 暮 ら せ る 環 境 を
整 備 す る こ と は 、女 性 活 躍 の 推 進 の た め の 大 前 提 と な る も の で あ る 。女 性 に 対
するあらゆる暴力の根絶に向けた取組を強力に進めていく。
(1)性犯罪への対策の推進
①
性 犯 罪 の 罰 則 の 在 り 方 に つ い て 調 査・審 議 を 行 っ て い る 法 制 審 議 会 の
答申を踏まえ、法改正を含む必要な措置を講ずる。
行 政 が 関 与 す る 性 犯 罪・性 暴 力 被 害 者 の た め の ワ ン ス ト ッ プ 支 援 セ ン
タ ー の 各 都 道 府 県 最 低 1 か 所 の 設 置 を 促 進 す る た め 、ワ ン ス ト ッ プ 支 援
セ ン タ ー の 個 々 の 運 営 状 況 や 未 設 置 の 理 由 を 更 に 調 査 し 、地 方 公 共 団 体
へ の 支 援 の 在 り 方 を 検 討 す る と と も に 、未 設 置 の 地 方 公 共 団 体 に 対 し て
既存の社会資源を活かした対応を含め設置の働きかけを更に行う。
ま た 、都 道 府 県 警 察 に お け る カ ウ ン セ リ ン グ 費 用 の 公 費 負 担 制 度 の 全
国 展 開 に 向 け た 充 実 、性 犯 罪 証 拠 採 取 キ ッ ト を 配 備 す る 医 療 機 関 の 拡 大
等、性犯罪被害者の負担軽減のための各種取組の充実を図る。
(2)ストーカー事案への対策の推進
①
「 ス ト ー カ ー 総 合 対 策 」 4 や 基 本 計 画 に 基 づ き 、引 き 続 き 、ス ト ー カ ー
事 案 へ の 厳 正 な 対 処 、ス ト ー カ ー 事 案 に 係 る 被 害 者 の 一 時 保 護 等 の 被 害
者支援の推進、ス トーカー被害の未 然防止・拡 大防止 のための広報啓発
の実施等に取り組む。
ストーカー事案への総合的な対策に更に取り組むため、被害の態様が
多様化していることを踏まえた被害者支援のほか、加害者の抱える問題
にも着目した対策等について検討を行う。
(3)配偶者等からの暴力の被害者への支援の充実等
①
市町村における配偶者暴力相談支援センターの設置を促進するとと
もに、研修の充実 等による相談員の 質の向上等、配偶 者等からの暴力の
被害者への支援体 制の充実を図る。また、社会の変化 に見合った婦人保
護事業の在り方について検討を推進する。
②
個 々 の 被 害 者 の 保 護 、支 援 を よ り 適 切 に 行 う た め 、配 偶 者 暴 力 相 談 支
援 セ ン タ ー 、都 道 府 県 警 察 、福 祉 事 務 所 、児 童 相 談 所 等 に よ り 、支 援 セ
4
平 成 2 7 年 3 月 20 日 ス ト ー カ ー 総 合 対 策 関 係 省 庁 会 議
11
ン タ ー を 中 心 と し た 協 議 会 の 活 用 を 促 進 す る ほ か 、関 係 機 関 間 の 連 携 の
具 体 的 方 法 の 検 討・共 有 等 に よ り 、個 別 事 案 の 対 応 を 含 め た 関 係 機 関 相
互の連携体制の整備・強化に取り組む。
③
加 害 者 更 生 に 関 す る 取 組 は 被 害 者 ( 子 供 も 含 む 。) の 安 全 を 確 保 す る
た め の 手 法 と し て も 有 効 で あ る と の 認 識 に 立 ち 、地 域 社 会 内 で の 加 害 者
更 生 プ ロ グ ラ ム の 実 態 把 握 等 こ れ ま で の 調 査 研 究 結 果 を 踏 ま え 、取 組 の
具体化に向けた調査・検討を加速する。
(4)女性に対する暴力の予防と根絶のための基盤づくり
①
暴力の実態が的確に把握できるデータ等の在り方について検討する。
被害者への効果的な支援施策に資するための広報・周知方策について
検討する。
児童の性に着目した新たな形態の営業など、若年層を対象とした暴力
の多様化を踏まえ、その実態把握に取り組むとともに、若年層に対する
啓発活動、教育・学習の充実を図る。
児童の性的搾取等に係る対策を推進する。
2.女性活躍のための安全・安心面への支援
子 育 て を 一 人 で 担 い 、生 活 上 の 困 難 に 陥 り や す い ひ と り 親 家 庭 等 、困 難 な 状
況に置かれた女性が安心して生活できるように、支援する。
(1)ひとり親家庭等への支援
①
「 ひ と り 親・多 子 世 帯 等 自 立 応 援 プ ロ ジ ェ ク ト 」 5 を 着 実 に 推 進 し 、ひ
と り 親 の た め の 相 談 窓 口 の ワ ン ス ト ッ プ 化 を 進 め る ほ か 、ひ と り 親 の 就
業による自立を基本に、子育て・生活支援、子供の学習支援等を総合的
に行う。また、養育費の履行を確保するため、財産開示制度等に係る所
要の民事執行法の改正を検討する。さらに、児童扶養手当については、
ひ と り 親 家 庭 の 生 活 の 安 定 と 自 立 の 促 進 を 図 る 観 点 か ら 、引 き 続 き 所 要
の改善措置を検討する。
②
「ハローワー クのひとり親全力 サポートキャンペ ーン」を強化し、地
方公共団体の福祉事務所等におけるハローワーク相談窓口の設置拡充
を 進 め る ほ か 、ひ と り 親 へ の 専 門 的 な 相 談 体 制 を 拡 充 す る 等 の 取 組 を 進
める。
5
平 成 27 年 12 月 21 日 子 ど も の 貧 困 対 策 会 議 決 定
12
③
「 子 供 の 未 来 応 援 国 民 運 動 」に つ い て 、個 人 、企 業 等 の 協 力 に よ る「 子
供の未来応援基金」を通じて、ひとり親家庭も含め、貧困家庭における
子 供 に 対 す る 草 の 根 レ ベ ル で の 支 援 を 広 げ る な ど 、官 公 民 の 応 援 ネ ッ ト
ワークを更に充実させる。
④
全 国 で 最 も ひ と り 親 家 庭 の 割 合 が 高 い 沖 縄 に お い て 、地 域 の 実 情 を 踏
ま え た 支 援 員 の 配 置・子 供 の 居 場 所 づ く り 等 の 貧 困 家 庭 へ の 支 援 を 、モ
デル的・集中的に実施する。
(2)被災地への支援
①
「「 復 興 ・ 創 生 期 間 」 に お け る 東 日 本 大 震 災 か ら の 復 興 の 基 本 方 針 」
6
を踏まえ、被災者への支援や地域のコミュニティ形成の取組、産業・生
業の再生や「新しい東北」の各種取組等と連携し、事例の収集・作成や
パネルディスカッ ション・フ ォーラ ムの開催等を通じ て、活躍する女性
を支援するととも に、復興のあらゆ る場・組織 への女 性の参画拡大を通
じて、復興過程における男女共同参画を一層推進する。
②
平 成 28 年 ( 2016 年 ) 熊 本 地 震 に よ り 、 避 難 生 活 に 起 因 す る ス ト レ ス
の高まりなどから 、女性が様々な不 安・悩み等 を抱え たり女性に対する
暴 力 が 懸 念 さ れ る こ と か ら 、地 方 公 共 団 体 の 相 談 支 援 機 関 に よ る 対 応 に
係る援助に努めるとともに、
「 男 女 共 同 参 画 の 視 点 か ら の 防 災・復 興 の 取
組 指 針 」7 等 を 活 用 し 、避 難 所 に お け る 女 性 や 子 育 て 世 帯 の ニ ー ズ に 配 慮
するなど、男女共同参画の視点からの災害対応をより一層推進する。
また、男女共同参画の視点から、被災地におけるニーズ等を速やかに
把握するとともに、避難所運営等、被災者支援に資する情報提供の充実
を図る。
3.ライフイベントや性差に即した支援の強化
健 康 は 、女 性 が 活 躍 す る 上 で の 基 盤 で あ り 、男 女 が 互 い の 性 差 に 応 じ た 健 康
について理解を深めつつ、女性の健康を生涯にわたり包括的に支援する。
(1)女性の健康、妊娠、出産、育児、介護の支援の推進
①
女 性 の 活 躍 に あ た っ て は 、性 差 に 応 じ た 的 確 な 医 療 を 受 け る こ と が 必
要 で あ る こ と か ら 、女 性 の 健 康 に つ い て 総 合 的 に 診 察 で き る 医 師 の 育 成
に向けて、女性の 健康・性差 医療に 関連する事項を医 学教育において更
に 推 進 す る よ う 働 き か け る と と も に 、専 門 医 養 成 に 向 け た 取 組 の 充 実 等
6
7
平 成 2 8 年 3 月 11 日 閣 議 決 定
平 成 25 年 5 月 内 閣 府 男 女 共 同 参 画 局
13
を図る。
また、女性の健康支援に関し、女性の心身の状態が人生の各段階に応
じて大きく変化するという特性を踏まえた調査研究を進め、必要な情報
を広く周知・啓発する。
②
個人が将来の ライフデザインを 描き、妊娠・出産等についての希望を
実現することができるよう、不妊治療に係る経済的負担の軽減、不妊・
不 育 の 専 門 の 相 談 体 制 の 充 実 等 を 図 る と と も に 、治 療 と 仕 事 の 両 立 を 支
援する企業の事例等を周知・啓発する。
14
Ⅲ
女性活躍のための基盤整備
1.子育て基盤等の整備
潜在力たる女性の活躍が不可欠となる中で、保育所に子供を預けられない、
介 護 の た め に 離 職 せ ざ る を 得 な い と の 国 民 の 切 実 な 声 に 応 え る べ く 子 育 て・介
護基盤を整備するとともに、家事等の効率化に資する支援を行う。
(1)待機児童解消に向けた子育て基盤の整備
①
少子化社会対策大綱
8
に 基 づ き 、 消 費 税 財 源 か ら 確 保 す る 0.7 兆 円 程
度を含め1兆円程 度の財源を確保し 、子ども・子 育て支 援新制度におけ
る幼児教育・保育・子育て支援の「量的拡充」及び「質の向上」を確実
に行う。
②
待 機 児 童 解 消 を 目 指 す た め の 保 育 の 受 け 皿 50 万 人 分 の 拡 大 に 対 応 し
て 平 成 29 年 度 末 ま で に 必 要 と な る 保 育 人 材 9 万 人 程 度 の 確 保 に 向 け 、
一定要件を満たせば返済不要となる修学資金貸付や就職準備金の貸付
により、保育士の新規資格取得者や再就職者を増やすとともに、安定財
源を確保しながら、保育士の処遇改善等を含めた総合的な保育人材確保
策に取り組む。また、保育士の負担軽減やチーム保育に取り組む保育所
への支援を行う。
さらに、国家戦略特区において、地域限定保育士事業を活用した保育
士の確保促進や、用地確保が困難な地域における都市公園内の保育所設
置の特例を活用した保育所整備に取り組む。
③
夜 勤 等 に よ り 様 々 な 時 間 帯 に 働 く 従 業 員 の ニ ー ズ に 対 応 す る た め 、改
正後の子ども・子 育て支援法に基づ き、企業による柔 軟な事業所内保育
の 整 備( 5 万 人 分 )や 、ベ ビ ー シ ッ タ ー 派 遣 サ ー ビ ス の 利 用 を 支 援 す る 。
(2)家事・子育て・介護支援の充実
①
社 会 全 体 で 子 育 て に 取 り 組 む た め 、男 性 の 家 事・育 児 へ の 参 画 が 容 易 と
な る 、従 来 か ら の 家 事 負 担 が 軽 減 さ れ 、ま た 、子 育 て を し や す く す る 商 品・
サービスの開発・促進に企業が積極的に関与することを目的とする企業
コ ン ソ ー シ ア ム の 組 成 を 支 援 す る と と も に 、開 発 さ れ た 商 品・サ ー ビ ス の
普及を支援する。
②
8
仕 事 と 家 事 等 の 両 立 支 援 だ け で は な く 、女 性 が 活 躍 す る 分 野 と し て の
平 成 27 年 3 月 2 0 日 閣 議 決 定
15
観点も含め、共働 き世帯等の民間家 事支援サービス利 用の喚起や、家事
支 援 サ ー ビ ス に お け る 担 い 手 の 確 保 を 図 る た め 、サ ー ビ ス の 利 用 者 や 求
職 者 の ニ ー ズ・条 件 等 を 調 査 分 析 し 、ミ ス マ ッ チ の 解 決 方 法 を 検 討 の 上 、
家事支援サービス の活用促進策を実 施する。また、国家 戦略特区におけ
る家事支援外国人受入事業の活用を図る。
③
国民の子育て の負担軽減を図る ため、地方公共団 体における妊娠、出
産 、 育 児 等 に 係 る 申 請 手 続 な ど の 子 育 て 関 連 の 申 請 等 手 続 に つ い て 、そ
の 手 続 を 希 望 す る 者 が 、必 要 書 類 を そ ろ え て 地 方 公 共 団 体 の 窓 口 へ 赴 く
こ と や 書 類 の 郵 送 を す る こ と な く 、マ イ ナ ン バ ー カ ー ド を 用 い て オ ン ラ
イ ン で 一 括 し て 手 続 が 行 え る よ う 、マ イ ナ ン バ ー 制 度 を 活 用 し た サ ー ビ
ス の ワ ン ス ト ッ プ 化 に つ い て 検 討 を 行 い 、地 方 の 情 報 提 供 ネ ッ ト ワ ー ク
シ ス テ ム の 運 用 開 始 ( 平 成 29 年 7 月 ) 以 降 、 速 や か に 実 現 す る 。 そ の
際 、子 供 の 健 診 や 予 防 接 種 等 の タ イ ミ ン グ に 合 わ せ て 個 別 に 通 知 を 送 る
仕組み等についても併せて検討する。
④
大学等におい て女性が子育てを しながら学習・研究 しやすい環境を整
備 す る た め 、大 学 と 地 方 公 共 団 体 等 が 連 携 し た 保 育 施 設 や 保 育 サ ー ビ ス
の 提 供 に 関 す る 先 進 事 例 の 把 握 や 実 証 的 検 証 等 を 通 じ て 、大 学 等 に お け
る 保 育 環 境 整 備 の 仕 組 み づ く り の モ デ ル を 構 築 し 、全 国 に 普 及 さ せ る と
ともに、学びから 就労への円滑な移 行など、保育環境 整備とキャリア形
成支援の一体的な推進等について検討する。
⑤
妊娠・出産・子育てに関する知識や各種の支援制度等について必要な
情報が得られるよう、
「 子 育 て 世 代 包 括 支 援 セ ン タ ー 」に つ い て 、市 町 村
での設置の努力義務等の法定化を盛り込んだ児童福祉法等改正法案の
早期成立を図り、全国展開して総合的相談支援を提供する。また、出産
後の復職・再就職や仕事と子育ての両立に関する知識が得られるよう、
「 仕 事 と 育 児 カ ム バ ッ ク 支 援 サ イ ト 」を 通 じ た 情 報 提 供 や 相 談 支 援 を 行
う。
⑥
「 介 護 離 職 ゼ ロ 」の 実 現 を 目 指 し 、2020 年 代 初 頭 ま で に 介 護 の 受 け 皿
の 整 備 量 を 50 万 人 分 以 上 に 拡 大 す る 。 ま た 、 介 護 人 材 25 万 人 の 確 保 に
向 け 、一 定 要 件 を 満 た せ ば 返 済 不 要 と な る 介 護 福 祉 士 を 目 指 す 学 生 へ の
修学資金等の貸付や潜在介護人材への再就職準備金の貸付を充実させ
る と と も に 、介 護 人 材 の 待 遇 改 善 や 介 護 サ ー ビ ス の 生 産 性 向 上 等 に よ り 、
総合的な人材確保対策に取り組む。
16
2.女性活躍の視点に立った制度等の整備
社 会 に お け る 活 動 や 個 人 の 生 き 方 が 多 様 化 す る 中 で 、働 き た い 女 性 が 不 便 さ
を 感 じ 、働 く 意 欲 が 阻 害 さ れ る こ と の な い よ う 、女 性 活 躍 の 視 点 に 立 っ た 制 度
等を整備していくことが重要である。
(1)税制・社会保障制度等の見直し
①
女性の就業調整等につながる可能性のある税制や社会保障制度等に
ついて、働きたい人が働きやすい中立的なものとなるよう検討を進め、
下記のとおり取組を進める。
・ 税 制 に つ い て は 、 平 成 27 年 11 月 に 政 府 税 制 調 査 会 に お い て 取 り ま と め
られた「論点整理」等を踏まえ、個人所得課税における諸控除の在り方
の見直しについて、幅広く丁寧な国民的議論を進めていく。
・ 社 会 保 障 制 度 に つ い て は 、年 金 機 能 強 化 法 に よ る 平 成 28 年 10 月 か ら の
大企業における被用者保険(厚生年金保険・健康保険)の適用拡大に加
え 、平 成 28 年 10 月 の 施 行 に 合 わ せ て 中 小 企 業 に も 適 用 拡 大 の 途 を 開 く
た め の 制 度 的 措 置 を 講 ず る と と も に 、平 成 28 年 10 月 の 適 用 拡 大 の 施 行
の状況、就労実態 や企業への影響等 を勘案して、更な る適用拡大に向け
た検討を着実に進めていく。その際、就業調整を防ぎ、被用者保険の適
用拡大を円滑に進 める観点から、短 時間労働者の賃金 引上げや、本人の
希 望 を 踏 ま え て 働 く 時 間 を 延 ば す こ と を 通 じ て 、人 材 確 保 を 図 る 事 業 主
を支援するキャリアアップ助成金が十分に活用されるよう周知徹底を
図る。
・ 国 家 公 務 員 の 配 偶 者 に 係 る 扶 養 手 当 に つ い て は 、人 事 院 に 対 し 検 討 を 要
請しており、その検討結果を踏まえ、速やかに対処する。
・民 間 企 業 に お け る 配 偶 者 手 当 に つ い て も 、
「配偶者手当の在り方の検討に
関し考慮すべき事 項」について広く 周知を図り、労使 に対しその在り方
の検討を促していく。
(2)旧姓の通称としての使用の拡大
①
住 民 基 本 台 帳 法 施 行 令 等 を 改 正 し 、住 民 基 本 台 帳 及 び そ れ に 連 動 す る
マイナンバーカードに本人からの届出により旧姓を併記することが可
能となるよう、速やかに必要な準備を進める。
また、国家公務員の旧姓使用が可能となる範囲の拡大を検討するとと
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もに、地方公務員が旧姓使用しやすくなるよう地方公共団体に働きかけ
る。
さらに、通称使用の実態、公的証明書や各種国家資格制度における現
状と課題について調査検討を行い、その結果を踏まえ、企業や団体等へ
の働きかけを含め、必要な取組を進める。
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