目 黒 清 掃 工 場 建 替 工 事 総 合 評 価 実 施 基 準 平成 28 年5月 東

目 黒 清 掃 工 場 建 替 工 事
総
合
評 価
実
施 基
準
平成 28 年5月
東京二十三区清掃一部事務組合
1
総則
本目黒清掃工場建替工事総合評価実施基準(以下「実施基準」という。)は、東
京二十三区清掃一部事務組合(以下「組合」という。)が、目黒清掃工場建替工事
の請負者選定に際し、総合評価落札方式により落札者を決定するための方法及び手
順を示すものである。
なお、本実施基準は、学識経験者から意見を聴取したうえで組合のごみ処理施設
選定委員会において決定したものである。
2
評価方法
別途定める入札参加資格要件を満足する特定建設工事共同企業体から、設計仕様
書に基づく技術提案の提出を求め、技術評価方法に従って技術評価を行い、技術評
価点を付与する。技術評価後、入札を行い、価格評価方法に従って入札価格に応じ
て価格評価点を付与する。
なお、技術評価点の付与に際しては、学識経験者から意見を聴取する。
(1) 技術評価方法
技術評価点は、配点 75 点とする。技術評価の項目、評価方法、各項目の配点
は、「表-1 技術評価項目及び評価方法」に示すとおりである。各小項目に
おける配点の有効桁数は、小数第2位(小数第3位を四捨五入)とする。
なお、同表中「性能・機能に関する項目」は、設計仕様書において定める必
須の要求項目であり、この要求項目を1つでも満たしていない場合は入札参加
資格を失う。
(2) 価格評価方法
価格評価点は、配点 25 点とし、予定価格の範囲内の入札価格に応じて下記の
算出式から付与する。価格評価点の有効桁数は、小数第2位(小数第3位を四
捨五入)とする。入札価格が東京二十三区清掃一部事務組合低入札価格調査制
度実施要綱に基づく調査基準価格を下回る場合は満点とする。
予定価格 - 入札価格
価格評価点 = 配点 ×
予定価格 - 下限価格※
※下限価格:最低入札価格又は、調査基準価格のどちらか高い方とする。
3
落札者の決定
技術評価点と価格評価点の合計点を評価値とし、評価値の最も高い者を落札者と
する。
技術評価点(満点 75 点) + 価格評価点(満点 25 点) = 評価値(満点 100 点)
評価値の最も高い者が2者以上あるときは、入札価格の最も低い者を落札者とす
る。この場合において、入札価格の最も低い者が2者以上あるときは、くじ引きに
より落札者を決定する。ただし、その価格が調査基準価格を下回るときは、落札の
決定を保留し、東京二十三区清掃一部事務組合低入札価格調査制度実施要綱に基づ
き調査のうえ落札者を決定する。この場合において、適正な履行を確保するために、
評価値が最も高い者以外の者を落札者とすることがある。
1
4
総合評価手順
目黒清掃工場建替工事
総合評価実施基準決定
学識経験者の意見聴取
設計仕様書の作成
入札公告
競争入札参加資格の確認
技術提案書に係わる要領等の配付
質疑に対する回答
技術提案書の受領
ヒアリング
技術提案書
必須の要求項目の確認
技術対話
技術提案書の改善
技術提案書
必須の要求項目の改善指示
改善された技術提案書の再提出
技術提案書の評価
特記仕様書の作成
技術評価点の付与
技術評価の順位決定
予定価格の作成
入札
価格評価点の付与
評価値の算出
落札者の決定
仮契約
議会
契約
2
学識経験者の意見聴取
表-1 技術評価項目及び評価方法
① 性能・機能に関する項目 【必須の要求項目】
中項目
小項目
配点
省資源・省
全体計画に エネルギー
係る性能・ 対策
1
機能に関す
施設の環境
る項目
保全対策
プラント機器、建築設備機器の省エネル
ギー対策、雨水利用、太陽光発電設備等につ
いて、設計仕様書に基づいて確認する。
大気汚染防止対策、水質汚濁防止対策、騒
音・振動防止対策、悪臭防止対策等につい
て、設計仕様書に基づいて確認する。
施設の安全
対策、作業
環境対策
安全・防災対策、作業環境対策等につい
て、設計仕様書に基づいて確認する。
施設の信頼
性向上対策
建築本体
プラント設
備に係る性
3
能・機能に
関する項目
留意事項
解体、建設工事施工における発生材、建設
廃棄物の処分、山留・掘削工法、騒音・振
動・粉じん防止対策、地盤沈下対策、雨水及
び汚水対策、安全衛生管理体制、工事現場の
管理等について、設計仕様書に基づいて確認
する。
工事施工計
画
建築に係る
性能・機能
2
に関する項 建築設備
目
確認方法
―
信頼性向上対策等について、設計仕様書に
基づいて確認する。
本項目は、設計仕
様書に定める施設の
工場棟、管理棟、煙突外筒、付属施設の構 性能・機能、公害防
造計画や仕上計画並びに諸室の平面・断面計 止条件(自己規制値
画や一般構成材について、設計仕様書に基づ 等)、工事規制条件等
いて確認する。
の必須の要求項目で
建築機械・電気設備について、設計仕様書 あり、1つでも満足
しない場合は入札参
に基づいて確認する。
加資格を失う。
土木外構
構内道路、歩道、駐車場、囲障、緑化等に
ついて、設計仕様書に基づいて確認する。
プラント設
備
(給じん、焼
却炉本体、
灰処理、汚
水処理、通
風、煙道、
集じん、洗
煙、触媒反
応、煙突、
ボイラ、発
電、余熱利
用、蒸気復
水、純水、
電気、計装
自動制御、
給水、その
他設備)
各設備機器の仕様について、設計仕様書に
基づいて確認する。
3
② 社会的要請への対応に関する項目 【技術評価項目】
中項目
小項目
配点
評価方法
景観
1
地域環境と
緑化
の調和項目
点数の付与方法
3
環境影響評価書や設計仕様書を踏まえたデ
①~③の提案毎に、
ザイン面や配色の工夫について定性的に評価
優は2点、良は1
する。定性評価は優、良、可とする。
点、可は0点とし、
評価点は合計点の割
①圧迫感の軽減
合に応じて付与す
②デザインや配色の工夫
る。
③近隣住民への配慮
3
①~③の提案毎に、
地上部の緑化の工夫について定性的に評価
優は2点、良は1
する。定性評価は優、良、可とする。
点、可は0点とし、
評価点は合計点の割
①緑化計画
合に応じて付与す
②既存樹木計画
る。
③維持管理上の工夫
見学者の動線、配慮内容について定性的に
評価する。定性評価は優、良、可とする。
見学者への
配慮
3
①駐車場から管理棟、工場棟内の全てを
含んだ見学者動線
②コンパクトで機能的な見学者動線の提
案
③各見学ポイントの説明及び通路等の工
夫
④環境意識啓発の工夫
4
①~④の提案毎に、
優は2点、良は1
点、可は0点とし、
評価点は合計点の割
合に応じて付与す
る。
② 社会的要請への対応に関する項目 【技術評価項目】
中項目
小項目
配点
評価方法
排ガス量
使用電力量
の削減対策
点数の付与方法
2
排ガス量の最小に満
点、他の提案値には
基準ごみ質における排ガス量を定量的に評
満点の提案値に対す
価する。
る割合に応じて付与
する。
2
使用電力の具体的な削減対策及び適用範囲
について定性的に評価する。定性評価は優、 ①、②の提案毎に、
良、可とする。
優は2点、良は1
点、可は0点とし、
①建築設備使用電力の削減対策及び適用
評価点は合計点の割
範囲
合に応じて付与す
②プラント設備使用電力の削減対策及び
る。
適用範囲
建築物の熱負荷低減対策について、定性的
に評価する。定性評価は優、良、可とする。
環境負荷の
低減及び地 建築物温暖
2 球温暖化防 化対策
止対策に関
する項目
エネルギー
起源CO2の排
出量
2
4
①外壁及び屋根の日射遮へい・断熱にお
ける配慮・工夫
②窓部の日射遮へい・断熱における配慮
・工夫
③屋上緑化・壁面緑化における配慮・工
夫、維持管理方法等
エネルギー起源の年間合計CO2排出量を定
量的に評価する。
5
①~③の提案毎に、
優は2点、良は1
点、可は0点とし、
評価点は合計点の割
合に応じて付与す
る。
CO2排出量の最小に満
点、他の提案値には
満点の提案値に対す
る割合に応じて付与
する。
② 社会的要請への対応に関する項目 【技術評価項目】
中項目
小項目
配点
評価方法
点数の付与方法
具体的事故・故障対策について定性的に評
価する。定性評価は優、良、可とする。
プラント事
故・故障対
策
ごみ質に対
する定格能
力可能範囲
プラント及
び建築物の
3 安全性・安 主要設備の
定性に関す 処理能力
る項目
6
①プラント機器の地震に対する耐震・安
全対策
②主灰シュート閉塞対策
③ストーカ磨耗・異物噛込対策
④排ガス中の水銀濃度上昇時対策
⑤ボイラ腐食対策
⑥ボイラ水管とマンホール等付属金物溶
接部の繰り返し応力対策
⑦蒸気式再加熱器ドレン侵食、腐食対策
⑧コンピュータ・シーケンサ維持管理計
画
⑨各種センサ信頼性向上対策
①~⑨の提案毎に、
優は2点、良は1
点、可は0点とし、
評価点は合計点の割
合に応じて付与す
る。
2
排ガス量比の最大に
満点、他の提案値に
高質ごみ時の排ガス量に対する設計最大排
は満点の提案値に対
ガス量の比について定量的に評価する。
する割合に応じて付
与する。
2
①~③の提案毎に、
能力が最も優れてい
主要設備の処理能力について定量的に評価 るものを満点(1点)
する。
とし、他の提案値は
①ろ過式集じん設備のろ過速度
満点に対する割合に
②触媒反応設備のSV値
応じた点数とする。
③汚水処理設備の処理量の余裕率
評価点は合計点の割
合に応じて付与す
る。
清掃工場を長期にわたり安全に利用するた
めの工夫及び建築維持管理計画がなされてい
るかを定性的に評価する。定性評価は優、
良、可とする。
建築物及び
煙突の安
全・保全計
画
②配点合計
2
①建築物、煙突及び建築設備の地震に対
する耐震・安全対策
②屋上防水の維持管理及び改修方法
③建築物の外壁・煙突の外筒、外部鉄骨
の維持管理及び改修方法
④室内における内装・仕上げ材料の維持
管理及び改修方法
⑤遮熱、遮音性能における特殊材料の維
持管理及び改修方法
⑥地下部における止水・漏水対策の工夫
及び維持管理方法
⑦採光部・窓等の清掃に対する工夫及び
改修方法
31
6
①~⑦の提案毎に、
優は2点、良は1
点、可は0点とし、
評価点は合計点の割
合に応じて付与す
る。
③ 企業の技術力に関する項目 【技術評価項目】
中項目
小項目
配点
施設配置及
び設備配置
計画
設計・施工
解体工事施
1 に関する項
工計画
目
建設工事施
工計画
評価方法
点数の付与方法
4
基本的な施設配置計画及び設備配置計画に
ついて定性的に評価する。定性評価は優、
①~⑤の提案毎に、
良、可とする。
優は2点、良は1
点、可は0点とし、
①全体配置計画
評価点は合計点の割
②車両動線計画
合に応じて付与す
③管理用諸室配置計画
る。
④機器配置計画
⑤プラント維持管理上の工夫点
3
解体工事の施工計画について定性的に評価
する。定性評価は優、良、可とする。
①~⑤の提案毎に、
優は2点、良は1
①解体工事施工計画
点、可は0点とし、
②煙突の解体方法
評価点は合計点の割
③環境対策
合に応じて付与す
④解体発生材搬出、再資源化、処分方法
る。
⑤安全管理計画
6
建築工事、土木外構工事、プラント工事施
工計画等について定性的に評価する。定性評
価は優、良、可とする。
①~⑥の提案毎に、
優は2点、良は1
①建築工事施工計画
点、可は0点とし、
②土木外構工事施工計画
評価点は合計点の割
③プラント工事施工計画
合に応じて付与す
る。
④総合仮設計画
⑤品質管理計画
⑥安全管理計画
7
③ 企業の技術力に関する項目 【技術評価項目】
中項目
小項目
配点
評価方法
点数の付与方法
炉停止に至
2 る故障に関 故障記録
する項目
2
ゼロ件を満点とし、
一組平均炉停止故障
件数を配点の中央値
3年間で炉停止に至った故障件数の合計を
として、この2点を
定量的に評価する。
結ぶ直線で示される
評価指標により付与
する。
建設体制
2
優は満点、良は満点
建設体制について定性的に評価する。定性
の1/2、可は0点を付
評価は優、良、可とする。
与する。
アフター
サービス
2
優は満点、良は満点
アフターサービスについて定性的に評価す
の1/2、可は0点を付
る。定性評価は優、良、可とする。
与する。
企業の建
設・アフ
3 ターサービ
ス体制等に
関する項目
③配点合計
19
8
④ 総合的なコスト削減に関する項目 【技術評価項目】
中項目
小項目
配点
評価方法
年間用役使
用量
点数の付与方法
7
使用量の最小に満
点、他の提案値には
基準ごみ質における電力、ガス、用水、薬
満点の提案値に対す
品の使用量を定量的に評価する。
る割合に応じて付与
する。
8
売電電力の最大に満
点、他の提案値には
基準ごみ質における売電電力を定量的に評
満点の提案値に対す
価する。
る割合に応じて付与
する。
5
一組の実績値と比較
定期補修工事における清掃、点検整備を含
し、割合に応じて点
む主要な設備の補修について定量的に評価す
数を付与する。
る。
5
一組の実績値と比較
定期補修工事における清掃、点検整備を含
し、割合に応じて点
む主要な設備の補修について定量的に評価す
数を付与する。
る。
1 用役収支
電力量収支
2 定期補修項目(6年間)
主要設備補修項目(10年
3
間)
④配点合計
技術評価項目配点合計
25
75
9