さいたま西分校だより 5月号

平成28年度 埼玉県立大宮北特別支援学校 ℡048-620-5251
さいたま西分校だより
5月号
若葉のころ
校 長
岡村 正昭
一年生もだいぶ学校生活に慣れてきて、僕の学校、私の学校という意識が芽生え、毎日元気に登校し学校
生活を送っています。
さて、まず分校の生活で大切になるのは「あいさつ」です。
「あいさつ」は自分の心を開き、相手に安心
を与え、人と人との関わりをつくるための始めの一歩であるといわれます。また、将来の職業生活におい
ても、コミュニケーションの基本になります。入学式のころは口が少し動く程度だった一年生も、今では
大きな声で気持ち良いあいさつができるようになってきましたし、二三年生は自覚をもってあいさつがで
きています。
3 月下旬から 4 月の初めにかけて満開の淡いピンクの花をつけ、私たちの心を和ませてくれた桜も、今は
黄緑の若葉をいっぱいに付け、新緑の装いを楽しませてくれています。
さて、5 月です。さわやかな季節になりました。1 年 12 か月の 5 番目の月。季節は穏やかな初夏の気候
で、明るく活気のあふれる月として親しまれていて、陰暦でいうと 4 月(卯月(うづき))にあたるそうで
す。陰暦の5月は皐月(さつき)といいますが、それはこの月が仲夏の節にあたっていて、田に早苗(さなえ)
を植えることが盛んであるため、早苗月(さなえづき)といったのが訛(なま)ったからであるという説や、
また五月雨月(さみだれづき)の約されたものという説もあるそうです。
5月5日は「こどもの日」端午の節句(たんごのせっく)は、五節句の一つで、もともとは古代中国の菖
蒲を用いた邪気祓い(じゃきばらい)の行事でした。日本へは平安時代に伝わり、田植えの行事と結びつき、
さらに武士の時代には、「勝負」や武道を重んじる「尚武」と植物の菖蒲をかけ、男の子の節句、「端午の
節句」として定着したそうです。
端午の節句には、こどもの災い(わざわい)を替わりに受けてくれるという五月人形とともに菖蒲を飾り
つけ、菖蒲湯に入って身を清める習慣があります。最近でも「こどもの日」が近づくと、スーパーやお花屋
さんで、菖蒲の葉が売られています。子供の成長を願う意味でも たまには古い慣わしを子供に教え、菖蒲
湯に浸らせてみるのも悪くはないと思います。
また、端午の節句の飾り物でもう一つ定番なのが、立身出世を願う鯉のぼりです。私が子供のころは、広
い庭がある家や、土地が広い田舎の風景として大きな鯉のぼりが青空にたなびく姿はとても勇壮でした。都
会では大きな鯉のぼりは見なくなりましたが、マンションのベランダに小ぶりの鯉のぼりが泳ぐ姿も愛らし
く感じます。
端午の節句の食べ物といえば、子孫繁栄(しそんはんえい)を意味する柏の葉を使った「柏餅」や邪気を
払うとされる「ちまき」を食べるのが定番です。柏餅を包む柏の葉にも意味があり、柏の葉は新しい葉が出
るまで古くなった葉を落とさず、常に葉をつけた状態であることから、子孫繁栄の縁起物とされています。
日本古来の行事の意味を知ると、さらに楽しく過ごすことができるようになりますね。
ゴールデンウイークも後半に入ります。5月3日には加須市の利根川河川敷緑地公園でジャンボこいのぼ
り遊泳が行われます。また、春日部市の大凧あげ祭りが5月3 日と5日に開催され、 日本一の「百畳敷春
日部(宝珠花)の大凧」が、 江戸川河川敷で空に舞います。甘い香りの藤の花、真っ赤に燃えるようなツ
ツジの花、芝桜なども見頃です。さわやかな季節を楽しんでみてはいかがでしょうか。
~お知らせ~
体調不良でお休みされている山口友美先生の代替として、本日より小林真由美先生が着任されました。