平成28年度 播磨町コミュニティバス実証運行事業仕様書 1. 目的 コンパクトで平坦な播磨町の特性から、自動車や自転車中心の交通体系が中心であるが、高齢 社会の進展等に対応した、持続可能な交通体系を形成することが求められており、今後さらに公 共交通の役割が重要である。日常生活における通院、買物等の市内の移動ニーズに対応するため、 コミュニティバスを平成 28 年 10 月(予定)から運行する。 2. 事業期間 覚書締結の日から平成 29 年 3 月 31 日まで (翌年度以降については、実証運行を平成 29 年 9 月までと見込み、支障がなければ本格運行に 移行する予定) 3. 路線の概要 経路については、別紙「播磨町コミュニティバス実証運行事業仕様書補足資料(2 頁) 」のとお り。ただし、停留所については、経路中の公共施設のほか、運行事業者が主体となり関係機関や 町との協議において、概ね400~500m間隔を基本とし、停留所を設けるものとする。 4. 運行方法 一般乗合旅客自動車運送事業の許可(道路運送法第4条)による乗合バス運行とする。 5. 運行経費の負担 (1) 負担の方法 播磨町は、運行経路に係る収入が、(2)により算出された運行経費に満たない場合は、その差 額(国庫補助金等を受ける場合は、その額を控除した額)を当該路線の運行に関する毎年度の予 算の範囲内で、補助金として交付する。 (2) 運行経費 運行経費については、下記のとおりとする。なお、選定された事業者の運行経費について、事 業期間中は、提案された経費を上限とする。ただし、原油高騰などで燃料単価が著しく変動した 場合の車両燃料費については、播磨町と協議の上定めるものとする。 ①人件費 ②車両燃料費 ③車両管理費 ・車検、定期点検費用 (整備費および部品、自賠責保険、重量税、印紙代、代行手数料などの諸経費) ・車両修繕費 (工賃、部品代および諸経費含む) 1 ・予備車両経費 ・損害保険費用 ④車両減価償却費(又は車両リース料) ⑤停留所の設置(初期費用)及び維持管理費 ※停留所設備については、運行開始までに運行事業者が準備し、設置するものとする。運 行開始後の維持管理についても、運行事業者で行うものとする。 ※停留所については、1路線あたり15か所×2本(道の両側)程度で2路線を見込み、確 定後精算するものとする。 ⑥車両のラッピング費用(初期費用) ⑦時刻表および路線図の作成 (印刷及び配布費用、年1回対象町内全世帯:町と協議のうえ、事業者にて作成) ⑧その他事業に必要な管理費および一般事務費 (許可申請、通信費、消耗品、消費税など) 6. 事業内容 本事業は、事業者が道路運送法第4条等に基づく一般乗合旅客自動車運送事業の許可、認可、 免許等の運行開始予定日までの確実な取得並びに運行管理者及び整備管理者を配置した上で運 行するものとし、運行条件に変更が生じた場合も同様とする。なお、許可・認可等に要する費 用は事業者の負担とする。 (1) 運行日・運行時間帯 運行日は毎日運行とし、運行時間帯は「8時から18時台」の運行とする。なお、運行開始 後の利用状況により、運行日、運行時間帯の見直しを図ることもある。 (2) 運行ダイヤ 各路線は1日7便(7往復)の運行とし、事業者が策定し町の了承を得ること。なお、各路 線のダイヤは、利用状況により、路線見直しなど契約期間内での変更があるものとする。 ※運行計画を策定する際に播磨町と事業者で協議を行い、営業所、休息時間および車両待機場 などを考慮し、運行ダイヤの調整を図ることとする。 (3) 路線および停留所 別紙「播磨町コミュニティバス実証運行事業仕様書補足資料」のとおり。なお、各路線・停 留所は、利用状況により、路線見直しなど契約期間内での変更があるものとする。 ※運行計画を策定する際に、警察協議または播磨町と事業者で協議を行い、安全かつ円滑な運 行が行えるよう調整を図ることとする。 (4) 運賃 ①基本運賃 2路線において1乗車100円(小学生以上)の均一料金とする。 2 ②運賃は運賃箱で収受することとする。 ※運行事業者から交通系ICカードによる収受などの提案があった場合、導入についての検討 を行うこととする。 (5) 車両 ①本事業に使用する車両は、本町が指定し、事業者が用意するものとする。車両の仕様は別紙 「播磨町コミュニティバス実証運行事業仕様書補足資料(5 頁) 」のとおりとし、本町のイメ ージにふさわしいラッピングを施すこと。 ※ラッピングのイメージについては、事業候補者として選定された者と播磨町の協議により決 定する。 ②本事業に使用する車両は、各路線1台とし、計2台で運行する。 ③車両は、本運行以外のための使用及び第三者への貸与を禁止する。 ④事業者は、通常運行時に使用する車両の故障、手続きなどに備え、運行開始日までに通常運 行に使用する車両と同等の予備車両を 1 台用意するものとする。予備車両は、現に事業者が 保有する車両で、同等のワンボックスタイプとする。 ⑤事業者は、予備車両に係る修繕費用など全ての負担をすること。 ⑥事業者は、自らの責任と費用において、予備車両を使用する場合には車両の前面、両側面及 び後面に利用者に播磨町コミュニティバス車両と分かるようにすること。 ⑦事業者は、運行するにあたり任意保険に必ず加入すること。 (6) 停留所の維持管理等 ①事業者は、停留所を管理することとする。 ②停留所標識には、時刻表その他播磨町が指定する事項を記入し、運行ダイヤ及び運行路線の 変更等が生じた場合は、事業者はその内容の用紙等を貼り換えること。 (7) 事業報告 ①事業者は、各停留所の利用者数および運賃収受の状況(日報・月報)について、毎月、前月 1ヶ月間の実績を播磨町に提出するものとする。 ②事業者は、日々の運行内容を明確に記録し、播磨町から本事業に関する資料等の提供の依頼 があった場合は、速やかに提出することとする。 7. 留意事項 (1) 本事業における提案の確実な履行 事業者は、選定時に提案した内容を確実に履行するものとする。 (2) 地域特性の把握 事業者は、より安全、円滑に事業を実施できるよう、運行区域の地理的特性や道路状況を積極 的に把握するものとする。 3 (3) 関係法令の順守 事業者は、本事業の実施にあたり、道路運送法、道路交通法、その他関係法令及び通知等を遵 守し、安全、円滑な運行に努めるものとする。 (4) 申請書類の作成、報告書の記入または作成、調査への協力 ①事業者は、自らの責任と費用において、運行に伴う手続き(運行内容の変更に伴う場合を含 む)の申請等に必要となる書類等を作成するものとする。 ②播磨町から本事業に係る資料の提出や報告を求められたとき、又は調査の依頼があった場合 にはそれに応じるものとする。 (5) 事故、トラブルの防止 本事業の遂行にあたっては安全管理を徹底するとともに、事故、トラブルを未然に防止するよ う最大限努めるものとする。 (6) 緊急時の措置、事故の責任および報告義務 ①事故など緊急事案発生時には、直ちに適切な措置を講ずるとともに、予備車両を配車し、播 磨町に報告するものとする。 ②事業者は、本事業遂行上の一切の責任を負い、一般乗合旅客自動車運送約款の定めにより、 これを賠償する。あわせて、事業者が行った措置内容などは、速やかに書面をもって播磨町 に報告するものとする。 8. 損害賠償 事業者は、本事業の遂行に当たり、故意または過失によって播磨町、または第三者に損害を及 ぼしたときは、その賠償その他一切の責を負うこととする。ただし、事業者の責によらないもの はこの限りではない。 9. 覚書の締結 播磨町は、事業候補者として選定された者と運行事業仕様書及び事業提案書等の内容を基本と して、覚書を締結する。ただし、選定された事業提案書等の内容及び協議結果によって、運行事 業仕様書の一部を変更した上で、覚書を締結する場合がある。 10. その他の事項 本仕様書に定めのない事項及び疑義が生じた事項は、必要に応じて事業者及び播磨町が協議の 上、定めるものとする。 4
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