おおつか校長室だより No.70 2016/05/24 サッカー、バスケットボール

おおつか
校長室だより
No.70
2016/05/24
サッカー、バスケットボール大会まで一週間あまりとなりました。ぜひ大塚小学校のために全
力でがんばってほしいと思っています。
一学期も半ばとなりました。「つくる」というキーワードのもと、いいクラス、いい学年、い
い学校をつくるように取り組んでほしいと願っています。
自分自身が成長するには
ある企業研修でのお話です。テーマは人材育成でした。印象に残ったことを掲載します。
自分自身が成長するには3つのポイントがあります。
「能力をスキル的なもの、資質を心のあり方と考えますと、どちらを先に伸ばさなければ
いけないでしょうか?」みなさんはどう思いますか。
スキルは非常に高く議論も切れ者で論理的思考力も高い、しかし、人が全然ついて来ず、
やりたいこともない、あなたは何をやりたいのかと言われたら、「金持ちになりたいです」
という人がいます。一番もったいないパターンで、そこから成長しないのです。しかし、そ
れほどスキルは磨かれていないけれども、自分には夢があり、志がある人は、あっという間
に必要なスキルを身に付けていきます。やはり、心のあり方が大切であると思います。
このように成長する一つ目のポイントは、心のあり方です。また、その時のプロセスとし
て、社員に「自分は何を目ざしていきたいのか」「どうありたいのか」を考えさせることも
大事です。
二つ目は、「それを達成するには、まだ今の自分の状態では十分ではない」と理解できる
ことです。ゴールが大きければ大きいほどそこに向かうためには、いろいろなことが必要で
す。「今、ここで自分が満足していては全然ダメです」とダメ出しができるわけです。ノー
ベル賞を受賞した天野浩先生に「なぜ LED が成功できたか」とお聞きすると、「自分がそれ
にこだわったからで、現象がただ面白いと満足していただけなら絶対にそこにいけなかった」
とおっしゃっていました。ゴール設定ができているからこそそこにいくために、必要な知識
を学ぼう、必要なスキルを身に付けよう、もっとチャレンジしようと思えるのです。そのチ
ャレンジする中で、時には失敗もあります。「失敗をすることも学びである」という考え方
も大事になってきます。
三つ目は、「自分が一生懸命に努力すれば、絶対にそこにたどり着ける」と信じることで
す。それは、本人が信じることと、周りの人も信じてあげることです。これがあるかないか
で、必死でがんばれるかどうかの差になってきます。途中であきらめてしまうと、実体験が
積み重ねられず、スキルにも、能力にもなっていかない、資質も磨かれていかない、結果的
に資質も能力も低い形で落ち着いてしまいます。
周りが信じているかどうかは結構透けて見えます。ある社員から「部長が、その社員のこ
とを信じているかどうかは分かる」と言われました。「本人が信じる、周りも信じる」こと
が重要であることを学びました。
今までとは違う切り口からのお話であり、たいへん興味深い内容でした。
まとめると、「スキル的なものより心のあり方が大切である」「大きなゴー
ル を 設 定 す る 」「 本 人 が 信 じ る 、 周 り も 信 じ る 」 こ の 三 点 が ポ イ ン ト だ と 思
いました。
そ う い え ば 、 子 ど も た ち の セ ン サ ー は 高 性 能 だ と 言 わ れ てい ま す。「 周 り
の大人が自分のことを信じてくれる」そうい うことも、人材育成の鍵なのか
もしれません。
(赤澤
豊)