真庭市起農プロジェクトに係る委託業務仕様書

真庭市起農プロジェクトに係る委託業務仕様書
1 業務の目的
真庭市は岡山県の北部に位置し、市の北部に広がる蒜山地域の高原地帯から、南部に
広がる平坦地まで豊かな自然条件に恵まれており、高冷地の気候を生かした野菜や花の
生産、蒜山地域を中心とした酪農、南部地域を中心としたブドウ等の果樹栽培など、地
域の特性を生かした多様な農畜産物が生産されている。
しかしながら、近年、農業従事者の減少及び高齢化等が進み、個別経営体における経
営規模の維持が困難な状況にあるだけでなく、農業生産基盤となる集落環境の維持まで
もが困難となっており、農業後継者の育成はもちろんのこと、新規就農者をはじめ、定
年帰農者、あるいは集落営農組織など、多様な農業の担い手を確保・育成していく必要
がある。
そこで、真庭市の新たな農業の担い手を確保するための、真庭市での就農・移住に興
味はあるが、農業経験等が無い方に農業知識の習得、実地研修等を首都圏で行い、就農・
定住の検討の動機としていただく就農・定住者向け研修事業の開催と、将来の真庭市に
おける中核となる農家を育成するため、真庭市内での農業経営者向けに経営力の向上と、
経営者として人材マネジメント力の養成を行う研修事業の開催及びこれらの研修受講者
へのサポートとフォローアップ業務を目的とする。
2 業務委託期間
契約締結の日から平成 29 年3月 31 日まで
3 委託業務の内容
(1)就農・移住希望者向け研修(真庭起農スクール)の開催、企画、準備・運営等
ア内 容
真庭市で就農・移住を希望する方へ、真庭市で就農・移住を行うための基礎知識を
学ぶ研修を開催する。
○就農への基礎知識(栽培技術、農業経営に関する基礎)、農業を取り巻く環境に関
する座学研修 7回程度
○農産物の市場等現地視察研修 1回程度
○真庭市での収穫体験研修(交通・宿泊費は参加者負担) 1回程度
○真庭市への就農・移住個別相談会 1回程度
イ委託留意事項
○研修内容は真庭市の農業の現状と課題をふまえた構成とすること。
○研修講師の選定にあたっては新規就農・起業、農業経営研修に関する事業で実績
がある講師とすること。
○研修の企画、準備、運営等に関する業務(会場の確保、研修講師の調整、研修先と
の調整等)は原則として受注者が行うこと。
○座学研修及び個別相談会の会場を首都圏で確保できること。
○参加者募集にあたり、公募を行い、積極的に電子広報等を活用し、真庭市の情報を
交えて、参加者の募集、事業の情報発信を行うこと。
(2)真庭市内の農家経営者向け研修(農業経営・指導力ステップアップ研修)の開催、企画、
準備・運営等開催
ア内 容
真庭市内農家に対し、経営人材マネジメント力のある経営者の育成及び指導技術を
持った農業人材の育成を目的に研修を開催する。
○マーケティングの基礎、経営管理、雇用、労務管理、人材マネジメント、農産物流
通の現状等座学研修 7回程度
○農産物の市場、先進事例の市外視察研修(交通・宿泊費は参加者負担) 1回程度
○受講者の課題抽出、課題解決に向けた個別面談会
2回程度
イ委託留意事項
○研修内容は真庭市の農業の現状と課題をふまえた構成とすること。
○真庭市内の農業経営者同士がネットワークを構築できる構成とすること。
○研修講師の選定にあたっては農業経営に関する事業で実績がある講師とすること。
○研修の企画、準備、運営等に関する業務(会場の確保、研修講師の調整、研修先
との調整等)は原則として受注者が行うこと。
○座学研修及び個別相談会の会場を真庭市内で確保できること。
○参加者募集にあたり、公募を行い、電子広報等も積極的に活用し、参加者の募集、
事業の情報発信を行うこと。
(3)受講者へのフォローアップ体制
上記(1)、(2)の研修参加者に対し、受講中、受講終了後の情報提供、相談等のフォ
ローアップ、新規就農、定住のサポートを行えるようにすること。
4 成果物の納品
委託業務の終了後に、活動内容、成果等を記載した報告書を作成し、提出すること。
5 共通留意事項
(1)受託者は、委託者と綿密に連絡を取りながら事業を実施すること。
(2)受託者は、業務を一括して第三者に委託し、又は請け負わせることはできない。ただ
し、業務を効率的に行う上で必要と認めるときは、真庭市と協議のうえ、その一部を委
託することができる。
(3)受託者は本仕様書に記載されていない事項については、真庭市の指示に従わなければ
ならない。
(4)受託者は、本仕様書の記載内容に疑義が生じた場合は、真庭市と協議しなければなら
ない。