ピッキングロボットTORUとBasler aceを活用した

成功事例
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ピッキングロボットTORUとBasler aceを活用したインダストリー4.0
向け物流システム
顧客
進歩していなかったからです。TORUはカメラを使用することで、物品
の位置を正確に測定、検知し、個別の製品を確実に掴むことができ
ます。
„„Magazino GmbH
„„場所:ドイツ・ミュンヘン
„„業種:ロボット工学・オートメーション
„„導入年:2015年
用途
ミュンヘンに本拠地を置くMagazino社は、正確かつ必要に応じた量
の物流を実現するインダストリー4.0向け移動ロボットの製造・開発
を行っており、自動作業ロボットを利用した新しい物流モデルを模
索しています。同社のロボットの特長は、倉庫の物流システムにおけ
る新たなニーズにも簡単に対応できるという点であり、これを実現す
るにはカメラなどの高性能センサーを搭載した機器が必要となります。
図2:人間と一緒にピッキング作業を行うことが可能
ソリューションとメリット
TORUは、倉庫で他の人間と一緒にピッキング作業を行うことができ
る移動ロボットです。在庫管理システムがピッキング指示をワイヤレ
スで送信すると、TORUは倉庫の指定された場所に自動的に向かいま
す。そして、シート光を照射することで物品を検知して掴み、指定さ
れた場所に正確に移動させることができます。
この時、2つのレーザーが垂直に交わるクロスレーザーを使用して
物品の位置を測定します。Baslerの2Dカメラace(acA1920-40gm)は、
レーザーの反射光を記録し、撮影画像内における座標から物品の位
置を測定します。この測定工程は、小包や靴の箱といった長方形の
物品を捉えられるように最適化されており、曲がっている本でも正
確に測定できます。
2Dカメラでシート光を利用するもう一つのメリットとして、3Dカメラよ
りも測定点が少なくて済むため、必要となる計算負荷を低減できる
ことが挙げられます。つまり、シート光を照射するためのアルゴリズ
ムを小型コンピューターなどでも動かすことができるのです。
シート光技術の開発者Marcel Debout氏は、Basler aceとpylon
Camera Software Suiteがシート光照射に最適である理由を次のよ
うに話します。
「カメラの品質とソフトウェアインターフェースpylon
の性能が非常に高く、しかも質問に対するサポートも本当に迅速
で、よく練られたソリューションをたくさんご提案いただきました。
Baslerのことを頼れるパートナーだと感じています」
図1:曲がった本の正確な位置測定に威力を発揮するシート光技術
Magazino社が最近開発したインテリジェントピッキングロボット
TORUは、カメラがロボットの目となり、クロスレーザー(シート光)を
利用することで棚にある物品の個別の位置を特定し、取り出すこと
ができます。
自動車業界では現在、eコマースから企業内物流に至るまで、パレット
単位ではなく製品単位でピッキングを行うことが求められています。
これまで、個別の物品を倉庫から取り出す作業は人間が行う必要が
ありました。非常に複雑なピッキングの工程を行えるほどロボットが
1
使用したテクノロジー
„„Basler ace(acA1920-40gm)
„„ピッキングロボットTORU Cube
„„Basler pylon Camera Software Suite
„„「pylon_camera」ROSパッケージ
詳細情報
図3:ピッキング指示をワイヤレスで受信し、指定された棚に自動的に移動
www.magazino.eu
「pylon_camera」ROSパッケージ
Baslerのカメラをロボット用フレームワークROS(Robot Operating
System)上で使用できるようにするために、Magazino社は独自にカ
スタマイズした「pylon_camera」_ROSパッケージを開発し、Baslerと
共同で発表を行いました。このパッケージは、BSDライセンスのオー
プンソースパッケージとしてGitHubから無料でダウンロードできま
す。
Basler acA1920-40gm
Basler pylon Camera Software Suite
TORUの紹介ビデオ
突出した柔軟性を大きな特徴とするピッキングロボットTORUは、作業
コストの削減に貢献するだけでなく、作業日を増やすことにもつなが
ります。また、人間と一緒に作業を行えるため、倉庫業務に影響を与
えることなく導入することが可能です。新しい物流モデルと高性能セ
ンサー技術により、TORUは新たなニーズや変化にも対応できます。
Basler ace GigE Cameras
© Basler AG, 05/2016
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