№2016-24 特別勘定運用部 2016年5月16日号 先週のポイント 先週の株式市場はまちまちの展開。日本では材料が少ない中、GW中に急速に進んだ円高に一服感が出たことが下支え要因となり上昇。米国 株は、経済指標は概ね良好であったが、週末の大手百貨店決算が嫌気され、週間では3週続落となった。カナダ西部での山火事や、ナイジェリ アでの武装組織による石油施設への攻撃が供給減につながるとの観測から、原油価格は上昇。 2016年3月末 日経平均株価(円) TOPIX(ポイント) NYダウ(ドル) S&P 500(ポイント) ナスダック総合指数(ポイント) ユーロストックス(ポイント) 上海総合指数(ポイント) 円/ドル(円) 円/ユーロ(円) ドル/ユーロ(ドル) WTI 原油先物(ドル/バレル) 4月30日 5月6日 (年度始~) 2016年3月末比 5月13日 (前月末~) 4月30日比 (前週末~) 5月6日比 16,758.67 1,347.20 17,685.09 2,059.74 4,869.85 321.54 3,003.92 16,666.05 1,340.55 17,773.64 2,065.30 4,775.36 323.70 2,938.32 16,106.72 1,298.32 17,740.63 2,057.14 4,736.16 315.35 2,913.25 16,412.21 1,320.19 17,535.32 2,046.61 4,717.68 316.66 2,827.11 -2.1% -2.0% -0.8% -0.6% -3.1% -1.5% -5.9% -1.5% -1.5% -1.3% -0.9% -1.2% -2.2% -3.8% 1.9% 1.7% -1.2% -0.5% -0.4% 0.4% -3.0% 112.57 128.11 1.1380 38.34 106.50 121.94 1.1450 45.92 107.12 122.17 1.1405 44.66 108.63 122.85 1.1309 46.21 -3.5% -4.1% -0.6% 20.5% 2.0% 0.7% -1.2% 0.6% 1.4% 0.6% -0.8% 3.5% -0.03 1.77 0.15 1.22 1.44 -0.08 1.83 0.27 1.49 1.59 -0.11 1.78 0.14 1.49 1.59 -0.11 1.70 0.12 1.47 1.60 -0.03 -0.13 -0.15 -0.02 0.01 0.01 -0.08 -0.02 -0.02 0.01 *金利は変化幅 日本10年国債(%) 米国10年国債(%) ドイツ10年国債(%) イタリア10年国債(%) スペイン10年国債(%) -0.08 -0.07 -0.03 0.25 0.16 *市場が休日の場合は前営業日の数値を記載しています。 (出所)Bloomberg 先週の市場動向(内外株式) 国内株式 上昇 ・為替の円高一服から輸出関連 株を中心に買い戻された。日経 平均は17,000円を前に上値の 重い値動きとなったが、週間で は上昇した。 ・決算発表が本格化する中、ト ヨタ自動車が翌期の大幅減益 見通しを発表するなど円高の影 響が反映される内容が目立っ た。 東証33業種別騰落率 (上位) 1 その他製品 2 建設業 3 ガラス・土石製品 4 食料品 5 化学 (下位) 1 ゴム製品 2 石油・石炭製品 3 鉱業 4 海運業 5 鉄鋼 外国株式 下落 (米国)材料難のなか、企業決算 の結果を受け株価は上下に反 応。週末の経済指標は予想を上 回ったものの、株価の反応は限 定的で週間では下落。 (中国)貿易統計が弱含んだこ と、人民日報が「経済のL字推移 は数年続く」と報道したことが相 場の重石となり、週間では下 落。 4.8% 4.2% 3.7% 3.4% 3.2% -5.1% -3.8% -2.6% -2.5% -2.0% S&P500業種別騰落率 (上位) 1 公益事業 2 生活必需品 3 電気通信サービス 4 情報技術 5 ヘルスケア (下位) 1 一般消費財・サービス 2 金融 3 資本財・サービス 4 素材 5 エネルギー (出所)Bloomberg (出所)Bloomberg 日経平均株価 21,000 NYダウ (円) 70 20,000 東証1部売買高(右軸-億株) (ドル) 60 19,000 50 18,000 18,000 40 17,000 17,000 30 16,000 20 15,000 10 14,000 0 13,000 2014/9 20,000 日経平均 19,000 30 NY証券取引所売買高(右軸-億株) NYダウ 25 20 15 16,000 10 15,000 14,000 13,000 2014/9 2014/12 2015/3 2015/6 2015/9 2015/12 2016/3 0 2014/12 2015/3 2015/6 2015/9 2015/12 2016/3 (出所)Bloomberg (出所)Bloomberg ユーロストックス 上海総合 (ポイント) (ポイント) 450 425 5 売買高(右軸-億株) 6,000 50 ユーロストックス 400 40 30 350 325 20 300 10 275 250 2014/9 2014/12 2015/3 2015/6 2015/9 2015/12 2016/3 (出所)Bloomberg 600 4,000 500 3,500 400 3,000 300 2,500 200 2,000 100 0 2014/12 (出所)Bloomberg 1 700 4,500 1,500 2014/9 0 800 上海総合 5,000 375 900 売買高(右軸-億株) 5,500 2015/3 2015/6 2015/9 2015/12 2016/3 億 22,000 0.9% 0.0% 0.0% 0.0% -0.1% -1.4% -1.1% -1.1% -0.6% -0.5% 先週の市場動向(内外金利、為替、経済指標) 国内金利 小幅金利上昇 週初、株高傾向や10年債入札を控えた持高調整などから長期金利 は上昇。10日の10年債入札は予想通りの結果となったが、12日の 30年債入札の結果が弱めとなったことなどを受け、超長期ゾーン中 心に金利は上昇。 米国金利 金利低下 週初、エヴァンズ・シカゴ連銀総裁の「金融政策は様子見スタンスが 適切」との発言等から金利は低下。その後も10年債入札の強い結 果や、週末にかけて米国株が下落したことから金利は低下した。 為替 円安ドル高が進行 ・週前半、麻生財務相の円高牽制発言を受けて109円台前半までド ル高が進行。週後半には、原油先物が上昇したことや、小売売上 高、ミシガン大学消費者マインドなどの米経済指標が予想を上回っ たことから109円台半ばまでドル高となった。 米国 5/2 5/4 5/4 5/5 5/6 5/12 5/13 5/13 経済指標 ISM製造業景況指数 ADP雇用統計 ISM非製造業景況指数(総合) 新規失業保険申請件数 非農業部門雇用者数変化 新規失業保険申請件数 小売売上高速報(前月比) ミシガン大学消費者マインド(速報値) 中国 5/3 5/8 5/14 5/14 経済指標 Caixin中国PMI製造業 貿易収支 鉱工業生産(前年比) 小売売上高(前年比) 期間 4月 予測 46.2 実績 45.5 判定 × 期間 4月 4月 4月 4月30日 4月 5月7日 4月 5月 予測 51.4 19.5万人 54.8 26.0万件 20.0万人 27.0万件 +0.8% 89.5 実績 50.8 15.6万人 55.7 27.4万件 16.0万人 29.4万件 +1.3% 95.8 判定 × × ○ × × × ○ ○ 期間 4月 4月 4月 4月 予測 49.8 400億ドル +6.5% +10.6% 実績 49.4 455.6億ドル +6.0% +10.1% 判定 × ○ × × (出所)Bloomberg 為替 (%) 0.9 日本10年国債 0.8 米国10年国債(右軸) 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0.0 ‐0.1 ‐0.2 2014/9 2014/12 2015/3 2015/6 (出所)Bloomberg 60 経済指標 景気ウォッチャー調査先行き ※ 判定は、事前予想よりポジティブであれば ○ 。 日米10年国債金利 先週の経済指標1 日本 5/12 (%) 3.0 (円) 130 125 2.5 (円) 円/ドル 円/ユーロ(右軸) 160 150 120 140 115 2.0 110 130 105 1.5 2015/9 2015/12 120 100 2014/9 2014/12 (出所)Bloomberg 2016/3 2015/3 2015/6 2015/9 2015/12 2016/3 先週の経済指標2 日本 景気ウォッチャー調査 50を下回る状態が継続 (%) 8.0 米国 小売売上高(前年同月比) 単月では上振れも、長期では徐々にスローダウン 7.0 50 6.0 40 30 現状 現状 先行き 先行き 20 12/4 12/10 13/4 13/10 14/4 14/10 予想 44.0 46.2 15/4 5.0 実績 43.5 45.5 15/10 4.0 3.0 2.0 16/4 1.0 景気ウォッチャー調査とは、景気に敏感な職業の人(タクシーの運転手、小売店の店長、 娯楽施設の従業員等)に、肌で感じる景況感を5段階評価で回答してもらい、指数化した もの。速報性が特徴。 0.0 12/4 12/10 13/4 13/10 14/4 14/10 15/4 (出所)Bloomberg 企業決算 日米ともにEPSの伸びは鈍化、日本の来期会社計画は減益予想 日米企業利益の対前年比伸び率の推移(四半期) 100% 日本企業決算の事前予想との比較 2%以上上方着地 0% 日本(TOPIX) 2010 2012 37.9 2014 2016 30.4 想定内または赤字 50% 2016年度会社計画 (営業利益) 2%以上超過 0% 2%以上未達 ‐50% 8.9 8.7 想定内 米国(S&P 500) ‐100% 2010 2012 2014 2016 ※ ±100%超は非表示、日本は経常利益、米国はEPSベース (%) 16.6 65.7 想定為替レート (ドル円) ~100 10 0 100~105 10 5 105~110 11 0 110~115 11 5 115~120 12 0 120~ 企業数 0 1 0 42 27 153 13 32 4 9 3 計画なし ※ 通期ベース、為替前提が取 れる284社が対象 ※ 事前予想はQuickコンセンサス、5/11時点発 表済879社 (出所) Bloomberg、Quick、大和証券、みずほ証券等 今後の見通し G7サミットを控え方向感の出難い週か ・先週末、国内企業の3月期決算がピークを迎え、主要企業で決算発表が出揃った。内需 関連中心に好業績が見られたものの、資源安や円高の影響から、素材や外需関連で業績 の悪化が目立ち、今期計画は厳しい内容が多い。一方で、トヨタの決算では来期予想が大 幅な減収減益となったものの株価の下落は小幅に留まったように、市場では業績に対して 過度な悲観を織り込んでいた面もあろう。 ・今後の市場の関心は、財政・金融両面からの政策動向と、それらを受けた為替の動きに 移ろう。今週はG7(財務相・中銀総裁会議)が開催される。政策協調の動きが見られる可 能性は低いが、来週の伊勢志摩サミットに向けて声明が注目される。 ・経済指標では本邦GDPに注目。前期比マイナスとなれば2期連続のマイナスとなり、財政 政策への催促相場となる可能性もあろう。 ※ ※ ※ ※ 31.7 2%以上下方着地 ‐50% 2008 2016年度会社計画の想定為替レート (%) 2015年度営業利益実績 50% ‐100% 2008 100% 15/10 16/4 (出所)Bloomberg 今週の注目イベントな ど 日付 国 イベント 5/17 5/17 5/17 5/18 5/18 5/19 5/20 米 米 米 日 米 日 - 4月 消費者物価指数(前月比) 4月 住宅着工件数 4月 鉱工業生産(前月比) 1-3月期 GDP(前期比年率) FOMC議事録 3月 機械受注(船電除民需、前月比) G7財務相・中央銀行総裁会議(~21日) 予測値 0.3% 112.5万戸 0.3% 0.1% -2.0% - (出所)Bloomberg等 現時点での市場見通しを示したものであり、当社の投資方針と必ずしも整合するとは限りません。 本資料は当社が情報提供を目的に作成したものであり、保険募集を目的とするものではありません。 データの一部は当社が信用できると判断した情報源より作成しておりますが、正確性・完全性について当社が保証するものではありません。 最終ページのご連絡事項についてよくお読み下さい。 2 お問い合わせ先:特別勘定運用部 TEL 050-3780-1007 特別勘定特約に関する重要なお知らせ ※本お知らせは保険業法第300条の2に準用される金融商品取引法第37条に基づき、特別勘定特約に関して表示すべき広告等規制に関し て記載するものです。 【手数料について】 ・特別勘定特約に関する手数料(付加保険料)は、当社が引受けるご契約者の年金資産(責任準備金)のうち特別勘定部分 の経過責任準備金を各口ランクごとの金額に分け(円貨建株式口は1型・2型を通算)、それぞれに所定の手数料の率を 乗じて得た金額の合計額を毎年ご負担いただきます。 ・以下の手数料率表については、経過責任準備金ランクの上限および下限のみ記載しております。 ■手数料率表 ●確定給付企業年金保険 ●厚生年金基金保険(Ⅱ) 外貨建 外貨建 外貨建 円貨建 外貨建 円貨建 円貨建 公社債 外貨建 株式口 株式口 短期 第2 債券 株式口 公社債 総合口 公社債 株式口 口為替 株式口 ハ ゚ ッシフ ゙ 新興国 資金口 総合口 総合口 ハ ゚ ッシフ ゙ 口 口 1・2型 型 ヘッジ型 型 型 手数料上限 (1,000万円以下の部分) 0.600% 0.600% 0.590% 0.450% 0.700% 0.400% 0.750% 0.750% 0.800% 0.500% 0.800% 0.050% 手数料下限 0.220% 0.210% 0.155% 0.230% 0.110% 0.230% 0.230% 0.240% 0.210% 0.240% 0.050% (500億円超 の部分) ●厚生年金基金保険 0.220% 外貨建 外貨建 外貨建 円貨建 外貨建 円貨建 円貨建 公社債 外貨建 株式口 株式口 短期 株式口 第2 債券 公社債 公社債 株式口 総合口 口為替 株式口 ハ ゚ ッシフ ゙ 新興国 資金口 ハ ゚ ッシフ ゙ 総合口 総合口 口 口 1・2型 型 型 ヘッジ型 型 手数料上限 (10億円以下の部分) 0.440% 0.440% 0.430% 0.330% 0.520% 0.400% 0.550% 0.550% 0.600% 0.500% 0.600% 0.050% 手数料下限 (500億円超 の部分) 0.220% 0.220% 0.210% 0.155% 0.230% 0.110% 0.230% 0.230% 0.240% 0.210% 0.240% 0.050% ※手数料=各口の(経過責任準備金の各ランクに当たる金額×所定手数料率)の合計 ※消費税は別途申し受けます。 ※上記のほか、資産運用の過程で売買の際に発生する売買委託手数料や、売買委託手数料に関する消費税に相当する金額、先物取 引・オプション取引等に要する諸費用を運用費用の一部として間接的にご負担いただきます。なお、売買委託先、売買金額等によって 手数料率が変動する等の理由から、これらの計算方法は表示しておりません。 ※運用効率の観点等から投資信託による運用を行う場合、投資信託に係る信託報酬を運用費用の一部として間接的にご負担いただき ます。なお、信託報酬については投資信託の運用会社や投資対象資産によって手数料率が異なる等の理由から、計算方法を表示し ておりません。ただし、第2総合口および債券総合口における私募投資信託の手数料については、「ご契約のしおり」をご覧願います。 ※上記の手数料には、一般勘定(主契約)の付加保険料、制度管理等に係る各種業務委託費、年金数理人費は含まれておりません。 【特別勘定特約 第2総合口の投資対象について】 第2総合口では、リスク分散を高度に行うために新興国国債、新興国株式、REIT(不動産投資信託証券)を投資対象とする ため私募投資信託を用いて運用を行います。投資対象の詳細については、「ご契約のしおり」および別途資料にてご案内 申しあげます。 【特別勘定特約 債券総合口の投資対象について】 債券総合口では、リスク分散を高度に行うために先進国国債(日本含む)、新興国国債、グローバル社債を投資対象とする ため私募投資信託を用いて運用を行います。投資対象の詳細については、「ご契約のしおり」および別途資料にてご案内 申しあげます。 【損失発生リスクとその発生理由】 ・特別勘定特約は、一般勘定(主契約)の責任準備金(保険料積立金)の一部を特別勘定で運用し、この運用実績を直接、 責任準備金(保険料積立金)に反映させる仕組みの商品です。 ・特別勘定は、国内外の公社債、株式等を運用対象とするため、「株価の下落」「金利の上昇による債券価格の下落」「円高 による外貨建資産価値の下落」等といった投資対象資産の価格下落リスクは責任準備金(保険料積立金)の下落要因と なります。資産運用の結果は、その損失も含めてご契約者に帰属します。 ・経済情勢や運用成果のいかんにより高い収益を期待できる反面、元本(特別勘定に投入された保険料の合計額)の保証 はなく、運用実績が元本を下回ることがあり、損失を生じる可能性があります。 【ご留意事項】 ・特別勘定における資産運用の成果がご契約者の期待どおりでなかった場合でも、当社または第三者がご契約者に何らか の補償、補填をすることはありません。 ・特別勘定での運用にあたっては、ご契約者が特別勘定の特徴を十分理解した上で、ご契約者の判断と責任において行わ なければなりません。 第一生命保険株式会社 東京都千代田区有楽町1-13-1 電話 03(3216)1211(大代表) 3
© Copyright 2024 ExpyDoc