№2016-20 特別勘定運用部 2016年5月2日号 先週のポイント 日銀の金融政策決定会合で金融政策の現状維持が発表され、追加緩和期待が剥落したことから、ドル円は111円台後半から106円台前半へ と、5円以上急速に円高ドル安が進行。日経平均も17,500円台から16,600円台(5/2 10:30時点では16,000円近辺)と大幅下落となった。米国株 式についても、軟調な企業決算や弱い経済指標の影響もあり、NYダウは一時17,700ドルを割る水準まで下落した。 2015年3月末 日経平均株価(円) TOPIX(ポイント) NYダウ(ドル) S&P 500(ポイント) ナスダック総合指数(ポイント) ユーロストックス(ポイント) 上海総合指数(ポイント) 円/ドル(円) 円/ユーロ(円) ドル/ユーロ(ドル) WTI 原油先物(ドル/バレル) 3月31日 4月22日 4月29日 2015年3月末比 (前月末~) 3月31日比 (前週末~) 4月22日比 19,206.99 1,543.11 17,776.12 2,067.89 4,900.89 377.92 3,747.90 16,758.67 1,347.20 17,685.09 2,059.74 4,869.85 321.54 3,003.92 17,572.49 1,407.50 18,003.75 2,091.58 4,906.23 332.12 2,959.24 16,666.05 1,340.55 17,773.64 2,065.30 4,775.36 323.70 2,938.32 -13.2% -13.1% 0.0% -0.1% -2.6% -14.3% -21.6% -0.6% -0.5% 0.5% 0.3% -1.9% 0.7% -2.2% -5.2% -4.8% -1.3% -1.3% -2.7% -2.5% -0.7% 120.13 128.91 1.0731 47.60 112.57 128.11 1.1380 38.34 111.79 125.50 1.1226 43.73 106.50 121.94 1.1450 45.92 -11.3% -5.4% 6.7% -3.5% -5.4% -4.8% 0.6% 19.8% -4.7% -2.8% 2.0% 5.0% 0.41 1.92 0.18 1.24 1.21 -0.03 1.77 0.15 1.22 1.44 -0.11 1.89 0.23 1.47 1.60 -0.08 1.83 0.27 1.49 1.59 -0.05 0.06 0.12 0.27 0.16 0.04 -0.05 0.04 0.01 0.00 *金利は変化幅 日本10年国債(%) 米国10年国債(%) ドイツ10年国債(%) イタリア10年国債(%) スペイン10年国債(%) -0.48 -0.09 0.09 0.25 0.38 *市場が休日の場合は前営業日の数値を記載しています。 (出所)Bloomberg 先週の市場動向(内外株式) 国内株式 下落 ・週初の堅調なドル円相場を背 景に株価は高く始まったが、勢 いは続かず週前半は17,000円 台前半でもみ合い。 ・日銀追加緩和への期待が高 まっていた中、現状維持の決定 が伝わると市場では一気に失 望売りとなり大幅安。週間でも 大幅下落となった。 東証33業種別騰落率 (上位) 1 水産・農林業 2 石油・石炭製品 3 化学 4 ゴム製品 5 食料品 (下位) 1 海運業 2 証券業等 3 鉄鋼 4 銀行業 5 不動産業 外国株式 下落 (米国)FOMCではハト派スタン スが維持されるも、弱い経済指 標やアップル等の冴えない決 算によるテクノロジー株の下落 を受け、週間では下落。 (中国)メーデー連休を前に様子 見ムードが広がるなか、日銀 の追加緩和見送りによる日本 株急落等を受け上値が重く、 週間では下落。 0.4% -1.6% -2.5% -2.7% -2.8% -11.2% -10.4% -9.3% -8.6% -6.9% S&P500業種別騰落率 (上位) 1 公益事業 2 電気通信サービス 3 生活必需品 4 エネルギー 5 一般消費財・サービス (下位) 1 情報技術 2 ヘルスケア 3 金融 4 資本財・サービス 5 素材 (出所)Bloomberg (出所)Bloomberg 日経平均株価 NYダウ (円) 70 20,000 東証1部売買高(右軸-億株) 21,000 (ドル) 60 19,000 50 18,000 18,000 40 17,000 17,000 30 16,000 20 15,000 10 14,000 0 13,000 2014/9 日経平均 20,000 19,000 30 NY証券取引所売買高(右軸-億株) NYダウ 25 20 15 16,000 10 15,000 14,000 13,000 2014/9 2014/12 2015/3 2015/6 2015/9 2015/12 2016/3 ユーロストックス 2015/3 2015/6 2015/9 2015/12 2016/3 上海総合 (ポイント) (ポイント) 450 売買高(右軸-億株) 6,000 50 40 30 350 325 20 300 10 275 2014/12 2015/3 2015/6 2015/9 2015/12 2016/3 (出所)Bloomberg 600 4,000 500 3,500 400 3,000 300 2,500 200 2,000 100 0 2014/12 (出所)Bloomberg 1 700 4,500 1,500 2014/9 0 800 上海総合 5,000 375 900 売買高(右軸-億株) 5,500 ユーロストックス 400 250 2014/9 0 2014/12 (出所)Bloomberg (出所)Bloomberg 425 5 2015/3 2015/6 2015/9 2015/12 2016/3 億 22,000 2.2% 1.1% 0.7% 0.5% -0.3% -3.6% -3.0% -1.3% -0.5% -0.3% 先週の市場動向(内外金利、為替、経済指標) 国内金利 金利上昇 週前半、日銀買入オペにて超長期ゾーンの需給の引き締まりが確 認されたことから金利は低下。その後、日銀の金融政策決定会合を 前にポジション調整などから金利は上昇したが、現状維持の結果を 受けて株安が進み、金利は上昇幅を縮小した。 米国金利 金利低下 週央にかけて原油価格が上昇したことなどを受け金利は1.9%台ま で上昇したものの、その後は米国・日本の金融政策の結果や株安 を受けて、金利は低下に転じた。 為替 急速な円高ドル安が進行 週前半は、FOMCや日銀の金融政策決定会合を控えて111円台を 中心とした小幅な値動きが継続したが、日銀金融政策決定会合の 結果を受けて、ドル円は106円台前半まで急速な円高となった。 日本 4/22 4/28 4/28 経済指標 日経日本PMI製造業(速報値) 全国CPI(前年比) 鉱工業生産(前月比/速報値) 米国 4/19 4/21 4/22 4/25 4/26 4/26 4/28 4/28 経済指標 住宅着工件数 新規失業保険申請件数 マークイット米国製造業PMI(速報値) 新築住宅販売件数 耐久財受注(前月比/速報値) 消費者信頼感指数 新規失業保険申請件数 GDP(年率/前期比) ユーロ圏 経済指標 4/22 マークイット ユーロ圏製造業PMI(速報値) 期間 4月 3月 3月 予測 49.5 +0.0% +2.8% 実績 48.0 -0.1% +3.6% 判定 × × ○ 期間 3月 4月16日 4月 3月 3月 4月 4月23日 1-3月期 予測 116.6万件 26.5万件 52.0 52.0万件 +1.9% 95.8 25.9万件 +0.7% 実績 108.9万件 24.7万件 50.8 51.1万件 +0.8% 94.2 25.7万件 +0.5% 判定 × ○ × × × × ○ × 期間 4月 予測 51.9 実績 51.5 判定 × (出所)Bloomberg 日米10年国債金利 為替 (%) 0.9 日本10年国債 0.8 米国10年国債(右軸) 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0.0 ‐0.1 ‐0.2 2014/9 2014/12 2015/3 2015/6 (出所)Bloomberg (%) 3.0 130 2.5 3.0 2.0 150 140 115 2.0 110 130 105 1.5 2015/9 2015/12 100 2014/9 2014/12 (出所)Bloomberg 2016/3 120 2015/3 2015/6 2015/9 2015/12 先週の経済指標2 米国 4月FOMC(4月27日発表) ■ 4月FOMCのポイント ・ FF金利の誘導目標を据え置き(0.25~0.50%)。 ・ 景気の現状判断は「経済活動が鈍化したと考えられる」と下方 修正されたが、労働市場の改善が続いたことが強調された。 ・FOMCの見通しでは、前回挿入された「世界の経済・金融動向 が引き続きリスクである」との文言は削除。一方、注視している 項目として、「インフレ動向」に加え「世界経済、金融動向」を追加。 全国CPI(除く食品)前年比 東京CPI(除く食品)前年比 3月全国CPI (除く食品)前年比 4月東京CPI (除く食品)前年比 予想 実績 ▲0.2% ▲0.3% ▲0.3% ▲0.3% 0.0 若干ハト派的な内容。 利上げ先送り期待から、金利低下、株高で反応した。 (出所)Bloomberg -1.0 12/01 12/07 13/01 13/07 14/01 14/07 15/01 15/07 16/01 日銀金融政策決定会合 追加緩和は見送り。株式市場は急落、円高が進行。 • 日銀は金融政策の据え置きを決定。量・質・金利の各面とも前回から 変更なし。 • 4月22日付ブルームバーグの観測報道にあった日本版TLTRO導入 (貸出支援制度等の適用金利マイナス化)については、 黒田総裁は 会見で「議論していない」と断言した。 • 事前の観測報道の影響もあり、市場では追加緩和の織り込みが 進んでいた(Quick調査では約6割)ため、金融政策据え置きを決 定直後、日経平均は800円以上急落、ドル円は3円以上円高が進 行。 • 一方で、展望レポートでは経済・物価見通しを下方修正。2%の 物価安定目標先送りに加え、予想物価上昇率の弱含みも指摘し た。これらを踏まえると、日銀が近い将来に追加緩和に踏み切る 可能性は依然として高い。タイミングとしては地震の影響の見極 めが進み、次回の展望レポート発表となる7月か。 130 (千枚) (円) 125 ▲ 200 IMM 投機ポジション(右軸・逆メモリ) 円/ドル(左軸) ▲ 150 ▲ 100 120 ▲ 50 115 ↑ 円売り 110 0 ↓ 円買い 米国利上げ → 105 100 2014/1 ← 黒田緩和第2弾 日銀マイナス金利導入 → 2014/7 2015/1 2015/7 現時点での市場見通しを示したものであり、当社の投資方針と必ずしも整合するとは限りません。 本資料は当社が情報提供を目的に作成したものであり、保険募集を目的とするものではありません。 データの一部は当社が信用できると判断した情報源より作成しておりますが、正確性・完全性について当社が保証するものではありません。 最終ページのご連絡事項についてよくお読み下さい。 2 50 100 2016/1 (出所)Bloomberg等 今週の注目イベントな ど 今後の見通し 日本株は為替水準を睨みながら落ち着きどころを探る動き 日付 国 イベント ・円高が加速し、黒田緩和第2弾以前の水準を試す展開となる中、日本株の業績に対する 5/2 米 4月 ISM製造業景況指数 不透明感は高まっており、外需型の企業を中心に下値を模索する展開が続いている。 5/3 中 4月 製造業PMI ・一方で、15,000円台前半はPBR(1倍近辺)や配当利回りの面からも値頃感が出やすく、 5/4 米 4月 ADP雇用統計(千人) 中長期を見据えた投資家の買いが入り易い水準。ドル円も足下の円高スピードを考慮する 5/4 米 4月 ISM非製造業景況指数 と為替介入が完全に否定されるものでもなく、円買いポジションが大きく積み上がっている ことも考えると、ここで円高進行のペースは一服する可能性がある。また、原油価格が回復 5/6 米 4月 非農業部門雇用者数変化(千人) 傾向にあり、海外のクレジット市場は引き続き活況なことから、2月にみられたような世界的 5/8 中 4月 貿易収支(十億ドル) な信用リスクに対する懸念が再び強まる可能性は今のところ低いと見られる。 ・今週は日本は連休となるが、米国ではISM、新車販売、雇用統計等重要指標が控えてい る。日本株は米経済の回復モメンタムを確認しつつ、為替水準と合わせて落ち着きどころ を探る展開となろう。 (出所)Bloomberg等 ※ ※ ※ ※ 2016/3 (%) 1.0 円/ユーロ(右軸) 160 120 全国CPIは5か月ぶりに前年比マイナス 4.0 (円) 円/ドル 125 先週の経済指標1 日本 CPI 5.0 (円) 予測値 51.4 49.8 195 54.7 200 40.35 お問い合わせ先:特別勘定運用部 TEL 050-3780-1007 特別勘定特約に関する重要なお知らせ ※本お知らせは保険業法第300条の2に準用される金融商品取引法第37条に基づき、特別勘定特約に関して表示すべき広告等規制に関し て記載するものです。 【手数料について】 ・特別勘定特約に関する手数料(付加保険料)は、当社が引受けるご契約者の年金資産(責任準備金)のうち特別勘定部分 の経過責任準備金を各口ランクごとの金額に分け(円貨建株式口は1型・2型を通算)、それぞれに所定の手数料の率を 乗じて得た金額の合計額を毎年ご負担いただきます。 ・以下の手数料率表については、経過責任準備金ランクの上限および下限のみ記載しております。 ■手数料率表 ●確定給付企業年金保険 ●厚生年金基金保険(Ⅱ) 外貨建 外貨建 外貨建 円貨建 外貨建 円貨建 円貨建 公社債 外貨建 株式口 株式口 短期 第2 債券 株式口 公社債 総合口 公社債 株式口 口為替 株式口 ハ ゚ ッシフ ゙ 新興国 資金口 総合口 総合口 ハ ゚ ッシフ ゙ 口 口 1・2型 型 ヘッジ型 型 型 手数料上限 (1,000万円以下の部分) 0.600% 0.600% 0.590% 0.450% 0.700% 0.400% 0.750% 0.750% 0.800% 0.500% 0.800% 0.050% 手数料下限 0.220% 0.210% 0.155% 0.230% 0.110% 0.230% 0.230% 0.240% 0.210% 0.240% 0.050% (500億円超 の部分) ●厚生年金基金保険 0.220% 外貨建 外貨建 外貨建 円貨建 外貨建 円貨建 円貨建 公社債 外貨建 株式口 株式口 短期 株式口 第2 債券 公社債 公社債 株式口 総合口 口為替 株式口 ハ ゚ ッシフ ゙ 新興国 資金口 ハ ゚ ッシフ ゙ 総合口 総合口 口 口 1・2型 型 型 ヘッジ型 型 手数料上限 (10億円以下の部分) 0.440% 0.440% 0.430% 0.330% 0.520% 0.400% 0.550% 0.550% 0.600% 0.500% 0.600% 0.050% 手数料下限 (500億円超 の部分) 0.220% 0.220% 0.210% 0.155% 0.230% 0.110% 0.230% 0.230% 0.240% 0.210% 0.240% 0.050% ※手数料=各口の(経過責任準備金の各ランクに当たる金額×所定手数料率)の合計 ※消費税は別途申し受けます。 ※上記のほか、資産運用の過程で売買の際に発生する売買委託手数料や、売買委託手数料に関する消費税に相当する金額、先物取 引・オプション取引等に要する諸費用を運用費用の一部として間接的にご負担いただきます。なお、売買委託先、売買金額等によって 手数料率が変動する等の理由から、これらの計算方法は表示しておりません。 ※運用効率の観点等から投資信託による運用を行う場合、投資信託に係る信託報酬を運用費用の一部として間接的にご負担いただき ます。なお、信託報酬については投資信託の運用会社や投資対象資産によって手数料率が異なる等の理由から、計算方法を表示し ておりません。ただし、第2総合口および債券総合口における私募投資信託の手数料については、「ご契約のしおり」をご覧願います。 ※上記の手数料には、一般勘定(主契約)の付加保険料、制度管理等に係る各種業務委託費、年金数理人費は含まれておりません。 【特別勘定特約 第2総合口の投資対象について】 第2総合口では、リスク分散を高度に行うために新興国国債、新興国株式、REIT(不動産投資信託証券)を投資対象とする ため私募投資信託を用いて運用を行います。投資対象の詳細については、「ご契約のしおり」および別途資料にてご案内 申しあげます。 【特別勘定特約 債券総合口の投資対象について】 債券総合口では、リスク分散を高度に行うために先進国国債(日本含む)、新興国国債、グローバル社債を投資対象とする ため私募投資信託を用いて運用を行います。投資対象の詳細については、「ご契約のしおり」および別途資料にてご案内 申しあげます。 【損失発生リスクとその発生理由】 ・特別勘定特約は、一般勘定(主契約)の責任準備金(保険料積立金)の一部を特別勘定で運用し、この運用実績を直接、 責任準備金(保険料積立金)に反映させる仕組みの商品です。 ・特別勘定は、国内外の公社債、株式等を運用対象とするため、「株価の下落」「金利の上昇による債券価格の下落」「円高 による外貨建資産価値の下落」等といった投資対象資産の価格下落リスクは責任準備金(保険料積立金)の下落要因と なります。資産運用の結果は、その損失も含めてご契約者に帰属します。 ・経済情勢や運用成果のいかんにより高い収益を期待できる反面、元本(特別勘定に投入された保険料の合計額)の保証 はなく、運用実績が元本を下回ることがあり、損失を生じる可能性があります。 【ご留意事項】 ・特別勘定における資産運用の成果がご契約者の期待どおりでなかった場合でも、当社または第三者がご契約者に何らか の補償、補填をすることはありません。 ・特別勘定での運用にあたっては、ご契約者が特別勘定の特徴を十分理解した上で、ご契約者の判断と責任において行わ なければなりません。 第一生命保険株式会社 東京都千代田区有楽町1-13-1 電話 03(3216)1211(大代表) 3
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