No.875

2016.5.13
NO.
875
ゆたか証券
マーケットウィークリー
マーケット展望
産業ニュース
デフレ脱却に向けた支援材料が欲しい日本経済
「オプジーボ」は薬の概念を変えるのか?
(東証 1 部:1414)ショーボンドホールディングス
(東証 1 部:5401)新日鐵住金
企業ニュース
(東証 1 部:6902)デンソー
(東証1部:8035)東京エレクトロン
(東証1部:9551)メタウォーター
N0.867 参考銘柄4社平均の高値騰落率は16.9%
パフォーマンス一覧
比較.comの高値騰落率が34.0%を達成
商号等/豊証券株式会社 金融商品取引業者 東海財務局長(金商)第 21 号
加入協会/ 日本証券業協会
マーケットウィークリー・875号
2016.5.13
マーケット展望 デフレ脱却に向けた支援材料が欲しい日本経済
作成者:奥村義弘
日本経済の足踏
み状況が続く
日本経済の足踏み状況が続いている。このような中、消費税引き上
げの判断材料として注目度の高い16年1-3月期のGDPの発表が5月18
日に予定される。15年10-12月期の実質GDP成長率は前期比0.3%減
(年率換算1.1%減)にとどまったが、エコノミストの予測の中心値は
同0.1%増(同0.4%増)。うるう年効果もありプラスに振れる見通し
だが、EPSフォーキャスト調査などをみると、株安や円高の進行で
個人消費や設備投資、輸出が下振れするとの見方もある。GDPの16
年度予測も月を追って下方修正されており、実質GDPで1%増を割り
込む状況である。
熊本地震からの
生産挽回は予想
されるが基調は
弱い
企業の生産の動きを、経済産業省が4月28日に発表した3月の鉱工業
生産指数でみると、前月比3.6%増と2カ月ぶりに上昇した。2月に火災
事故の影響で操業停止していた大手自動車メーカーの生産挽回の動き
を反映し、輸送機械が前月比8.8%増となったが、実勢は弱い動きであ
る。生産予測指数は4月が前月比2.6%増、5月が同2.3%減と一進一退
の動きが見込まれる。ただしこの数字には、熊本地震の影響が含まれ
ておらず、4月は地震によるサプライチェーンへの打撃で生産減が予想
される。5月以降は復旧が進み、生産の挽回が予想されるが、地震の前
より国内生産は低調であったことから、下振れリスクがある状況と考
える。
企業業績の下振
れは企業活動を
慎重にしよう
1-3月期の決算発表では、資源価格の大幅下落による特損の計上、中
国や新興国景気の減速、為替の円高推移から、製造業を中心に企業業
績の下振れが目立っている。比較的堅調な内需関連がこれを支えるが、
16年度の会社発表の経常利益予想は1桁後半の減益になると考える。円
高は原材料コストの低下につながるが、インフレ期待を減退させ、輸
出企業を中心に企業活動を慎重にする傾向がある。これまで伸び率を
高めるなど堅調であった設備投資にも注意が必要であろう。
物価目標の実現
は遠い
一方、総務省が公表した消費者物価指数では、3月の消費者物価(全
国、生鮮食品を除く総合)は石油製品の下げ幅拡大が響き、前年比▲
0.3%と5ヵ月ぶりにマイナスとなった。足元の原油価格は、40ドル台
前半まで持ち直しているが、反映にはタイムラグがある。円安を背景
とするコスト増の転嫁力も弱まっており、持続的な物価上昇は当面難
しくなっている。
財政出動による
需要喚起や構造
改革が問われる
4月28日の日銀金融政策決定会合では、マイナス金利導入などの政策
浸透を見たいとし、追加金融緩和は見送られたが、2%の物価上昇目標
からは程遠い状況である。デフレ脱却を目指すためにも、追加緩和に
期待する見方は依然強い。また株安に加え、賃上げ率が昨年比で鈍化
しており、消費者の節約意識に強まりを感じる。訪日客の消費も高額
品から日用品へシフトする傾向を見せるなど、これまでの内需のけん
引役にもモメンタムの低下を感じる。安倍首相の訪欧では、ドイツや
英国と財政出動での協調を得ることは難しかったようだが、伊勢志摩
サミットを控えて、補正予算など財政出動による需要喚起策の発表や、
潜在成長率を高める構造改革実施で日本のリーダーシップが示せるか
に関心が集まりつつある。
マーケットウィークリー・875号
(%)
6
2016.5.13
◇実質GDP成長率(前期比年率換算)
5.2
4.1
4
◇日本のGDP2016年度予測
2.5
4.6
2.7 2.1
(%)
2.2
1.4
2
0.4
2.0
0
▲ 0.4
▲2
1.5
▲ 1.1
▲ 1.4
▲ 2.5
▲4
2.02
1.44
実質GDP
名目GDP
1.90
1.66
1.31
1.52
1.04
0.93
3月
4月
1.0
▲6
▲8
0.5
▲ 7.9
▲ 10
0.0
1月
(注)16年1-3期予はQUICK社集計エコノミスト予想(5/2)
(出所)内閣府公表数字よりCAM作成、
(出所)ESPフォーキャスト調査(4月調査)
日本経済フォーキャスター44人(機関)による予測の集計
◇CPI 総合(除く 生鮮食品) 前年同月比
4.0
(%)
3.0
14年4月の消費増税分の
影響は+2.0%
2.0
1.0
0.0
▲ 0.3
(16/3)
▲ 1.0
16/2
15/9
15/4
14/6
14/11
14/1
13/8
13/3
12/5
12/10
11/7
11/12
11/2
10/9
10/4
09/11
▲ 2.0
(出所)総務省発表統計よりCAM作成
2月
マーケットウィークリー・875号
産業ニュース
2016.5.13
「オプジーボ」は薬の概念を変えるのか?
作成者:兵藤三郎
「オプジーボ」製
造承認後、株価は3
倍以上上昇
昨年度13,450円でスタートした小野薬(4528)の株価は年度末には24,175円ま
で上昇した。新薬「オプジーボ」(一般名ニボルマブ)が、会社想定を大幅に上回
る拡大を続け、今後さらなる適用拡大が見込めるとの予想もあり、マーケットで
の期待が高まっている。「オプジーボ」は2014年7月4日に製造承認を受け同年9月
より販売された。当初は悪性黒色腫という皮膚がんの一種のみの適用と市場も限
定されていたため株価は8,000円台であった。15年12月に非小細胞肺がんでの治療
薬として追加承認を受けるなど徐々に評価が高まり、4月12日には5,880円(3月末
に1株を5株に株式分割、実質29,400円)を付けた。
第4のがん治療法
として注目される
免疫療法
「オプジーボ」は第4のがん治療法として注目される免疫療法の一種。従来の療
法はがんの病巣を切除する手術、抗がん剤でがん細胞を死滅させ、増殖を抑える
化学療法、がんの病巣部に放射線を照射し、がん細胞を死滅させる放射線療法な
どであった。ほぼ全てが、がん細胞に直接作用するもので、がん病巣が拡大し、
転移等も見られる末期がんでの効果は薄く、多少なりとも正常な細胞も傷つける
ため、身体への負担も大きいなどの欠点が伴った。免疫療法では、がん細胞には
直接作用せず、従来から人間が持つ免疫力を活用するため、従来治療法より副作
用等の問題は起きにくい。末期がんの患者での治験でも、効果が見られたとの報
告もある。一方、免疫の活性化に伴い暴走(過剰反応)が引き起こされるケース
も考えられる。免疫の過剰反応の例としては花粉症などの身近な例もあるが、中
には膠原病等重篤なケースもある。
広範囲な適用可能
性の一方で過剰反
応リスクも
平易な表現をすれば、がんは細胞分裂時のDNAコピーエラー等に起因し、日
常的に発生する。通常は、自己の免疫細胞がこれを異物と判断し駆除するため、
増殖はしない。まれに増殖し発症し、発現した部位で胃がん、肺がん、大腸がん
等に分けられる。ある程度進行が進むと、血液やリンパ腺等で別の場所に転移す
るケースもある。つまりがんは、異常細胞の増殖である。免疫細胞(特にがんを
攻撃するものをキラーT細胞と呼ぶ)は自己防衛のため、がん細胞を攻撃するが、
その時の目標とするのががん細胞表面の異常タンパク質(がんペプチド)。メカ
ニズムから様々ながん種への適用が可能とされる。一方、がん細胞も防衛のため
の仕組みを施す(PD―L1など)。PD-L1は免疫細胞の持つPD-1という触
手と結合し、免疫の行動にブレーキを掛ける。「オプジーボ」は、PD-1と結合
することで、がん細胞への攻撃力を維持するメカニズムを持つ。
3度目の上方修正、
17.3期業績も拡大
を予想
小野薬の16.3期会社業績予想は売上収益(売上高)が1,600億円、前期比18%増、
営業利益が300億円、同103%増(5月6日公表)。期初はほぼ横ばい推移の予想か
ら、中間、第3四半期の決算発表に続き3度目の上方修正となった(決算発表は5月
11日予定)。非小細胞肺がんへの適用拡大により売上高が拡大した「オプジーボ」
が業績をけん引した。「オプジーボ」の医師の認知度向上に加え、対象患者側か
らの要望も強く、需要は会社側の想定を上回る拡大を見せている模様。費用面で
は研究開発費や販管費等が想定を下回ったことも寄与している。さらに「オプチ
ーボ」は様々ながん種に有効である可能性が高く、国内では既に腎臓がん、ホジ
キンリンパ腫(血液がんの一種)での承認を申請中。その他、胃がん、食道がん
等で治験は最終段階にあり、中期的な成長が期待できよう。
マーケットウィークリー・875号
2016.5.13
◇主な「オプジーボ」の臨床試験状況
予定効能
臨床対象地域、進行状況
開発主体
頭頸部がん
日本、韓国、台湾にて、フェーズⅢ、欧米でもフェーズⅢ
自社(ブリストル・マイヤ
胃がん
日本、韓国、台湾にて、フェーズⅢ
ーズとの共同)開発
食道がん
日本、韓国、台湾にて、フェーズⅢ、欧米でもフェーズⅢ
小細胞肺がん
日本、韓国、台湾にて、フェーズⅢ、欧米でもフェーズⅢ
肝細胞がん
日本、韓国、台湾にて、フェーズⅢ、欧米でもフェーズⅢ
膠芽腫
日本でフェーズⅢ、欧米でもフェーズⅢ
(出所)小野薬品工業16.3期第3四半期決算資料よりCAM作成、平成28年1月28日現在
経営資源の限界、
高額な薬価等がリ
スク要因
重篤な副作用以外にもリスクはある。実は詳細な薬効メカニズムが解明された
わけではなく、劇的に効く患者がいる一方、効果が全く見られないケースも多く、
その理由も不明のまま。現在20以上の臨床試験が実施されており、研究開発費用
は上昇し続けている、経営資源の限界も意識せざるを得ないであろう。他の製薬
会社も同様のメカニズムを活用した開発に着手しており、キャッチアップされる
リスクもあろう。高額な薬価も懸念材料の一つ、消費増税が延期されれば、来年
度の薬価改定は回避できようが、18年4月の改定は避けられない模様。
業界内の提携活発
化、協和発酵キリ
ンに注目
「オプジーボ」は米製薬大手ブリストル・マイヤーズの「ヤーボイ」との併用
等、活発な提携が行われている。他の免疫療法でも状況は同様、依然メカニズム
が解明されていないため模索状況が続いている。海外大手が先行している模様だ
が、国内企業では協和キリン(4151)の動向に注目したい。同社が開発した分子
標的薬の一種CCR4抗体「モガムリズマブ」を活用した提携が複数進捗している。
同社は「ポテリジオ」等血液がん治療薬販売や、抗がん剤「リツキシマブ」のバ
イオシミラーの販売権も取得している。
創薬に貢献するペ
プチドドリーム、
内外16社と提携
その他、中外薬(4519)、エーザイ(4523)等でも免疫療法の開発を推進して
いる。武田(4502)、アステラス薬(4503)、大日住薬(4506)等でも、海外企
業買収などがん領域の強化を図っている。研究開発費の高騰、薬価抑制の国策等
から新薬の創出が難しくなってきている。「オプジーボ」にみられるように大学
の研究機関、バイオテック企業等の活用も注目されるところ。東京大学初のベン
チャー企業で、内外の16社の製薬メーカーと提携し創薬事業に貢献するペプチド
(4587)に注目したい。
がんは不治の病か
ら、治せる病気に
40年ほど前、がんは不治の病との認識が強く、患者本人への告知ははばかられ
ていた。近年は医療の進歩により、早期発見におけるがん治癒率は飛躍的な向上
を遂げた。免疫療法では末期がんの患者での治癒例もあり、がんは治らない病気
から、治せる病気となりつつある。今後のさらなる医療の進化に期待したい。
◇主ながん治療関連銘柄
(単位:円、倍)
銘柄
コード
株価
PER
コメント
ヤクルト
2267
5,600
30.5 大腸がん向け抗がん剤「エルプラット」が、胃がんへ適用拡大
協和キリン
4151
1,948
45.4 他社との提携が複数進捗中、抗がん剤のバイオシミラー薬製造
アステラス薬
4503
1,443.0
エーザイ
4523
6,602
83.8 がん分野と認知症領域に特化し新薬開発を推進
小野薬
4528
5,145
36.2 「オプジーボ」の適用拡大が今後のカタリストに
富士フイルム
4901
4,466
16.1 ヘルスケア事業を強化、19.3期にも抗がん剤上市予定
15.2 がん治療薬「イクスタンジ(エンザルタミド)」販売拡大
(注)株価は5月9日の終値、PERは今期予想
(出所)各社資料等よりCAM作成
マーケットウィークリー・875号
2016.5.13
企業ニュース ショーボンドホールディングス
(東証1部:1414) http://www.sho-bondhd.jp/
社会インフラの補修・補強に特化
作成者:奥村義弘
◇売上高、営業利益率の推移
(億円)
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
12.6
営業利益(左軸)
(%)
20
売上高営業利益率(右軸)
1958年、昭和工業株式会社として設立。1959年に土木建
18
16
築用接着剤「ショーボンド」を開発。1960年より「ショー
14
ボンド」の製造・販売・施工に関する事業を開始。1975
12
10
年、商号を「ショーボンド建設株式会社」に変更。2008
8
年、株式移転方式により完全親会社である「ショーボンド
6
4
ホールディングス株式会社」を設立し、ショーボンド建設
2
0
株式会社を完全子会社とした。橋梁をはじめとする社会イ
13.6
14.6
15.6 16.6予
ンフラの補修・補強に特化。建設会社としての設計・施工
(出所)ショーボンドホールディングス公表資料よりCAM作成
を主軸に、材料・工法の研究開発、さらには開発された材
料や工法の製造や販売、メンテナンスまで社会インフラをトータルサポートしている。16.6期・
第2四半期のセグメント別売上高は国内建設96%、その他4%。
公共工事は端境期だが、補修修繕ニーズは強く業績堅調
16.6期・第3四半期(7-3月)の業績は、売上高が417億円、前年同期比1%増、営業利益が87億
円、同3%増。繰越工事の施工が順調、採算重視や原価管理の徹底により、売上総利益率は26.2%、
同0.3ポイント改善した。一方、受注は409億円、同8%減にとどまった。これは公共事業の抑制
で国土交通省や地方自治体からの受注が減少したことによる。高速道路会社では橋梁の大規模改
修に着手している。東京都では安全な都市の実現に向けた経年劣化リスクのある施設の修繕や大
規模都市開発が進む見通しで、過度な心配は不要であろう。
通期会社予想は売上高が530億円、前期比2%増、営業利益が93億円、同1%増。これまで公共
関連の仕事量が減少したが、年後半は国土交通省からの補修修繕にかかる受注は増加に転じよう。
地方自治体からの受注は、地方財政にも依存するが、西日本からの受注が、熊本地震対応も加わ
り改善しよう。受注環境は国内建設市場が比較的堅調に推移している。民間設備投資も堅調な企
業収益を受けて緩やかに増加するなど良好な環境を保っている。
[株価動向・投資判断]
当社は配当性向を拡大しており、15.6期の配当性向は35%となっている。株主還元意欲の高い
銘柄としても注目できる。
<業績>
決算期
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
1株利益
1株配当
百万円 (伸び率)
百万円 (伸び率)
百万円 (伸び率)
百万円 (伸び率)
円
円
14.6
49,599 ( ▲ 4 )
7,535 (
10 )
7,932 (
10 )
5,008 (
15 )
186.1
64.00
15.6
52,124 (
5)
9,144 (
21 )
9,480 (
20 )
5,926 (
18 )
220.2
78.00
16.6 予
53,000 (
2)
9,250 (
1)
9,600 (
1)
6,100 (
3)
226.6 85.00
[週足]
6,000
13週平均
5,500
5,000
4,500
4,000
3,500
3,000
26週平均
[主要株価指標]
(売買単位:100株)
株価(2016/5/9)
4,730 円
年初来高値(高値日)
5,020 円(16/4/18)
同 安値(安値日)
3,515 円(16/2/12)
予想PER(16.6予)
20.9 倍
1株株主資本(PBR算出用)
2,341.3 円
PBR
2.02 倍
予想配当利回り
1.80 %
(1株当たり配当金年85.00円)
ROE(15.6)
10.1 %
発行済み株式数
2,910 万株
マーケットウィークリー・875号
2016.5.13
企業ニュース 新日鐵住金
(東証1部:5401) http:// www.nssmc.co.jp/
総合力世界NO.1を標榜
(ドル/トン)
◇熱延コイル(東アジア)市況
700
650
600
550
500
450
400
350
300
250
200
2013/1/12
2013/3/9
2013/5/4
2013/6/29
2013/8/24
2013/10/19
2013/12/14
2014/2/8
2014/4/5
2014/5/31
2014/7/26
2014/9/20
2014/11/15
2015/1/10
2015/3/7
2015/5/2
2015/6/27
2015/8/22
2015/10/17
2015/12/12
2016/2/6
2016/4/2
2012年10月、新日本製鐵と住友金属工業が経営統合を
して発足。16.3期の売上高構成比は製鉄86%、エンジニ
アリング6%、化学4%、新素材1%、システムソリュー
ション3%。地域別売上高は日本61%、海外39%(アジ
ア25%、その他14%)。中期経営計画(16.3期-18.3期)
では、国内マザーミル競争力の強化、グローバル戦略の
推進、グループ会社の選択と集中等を図る。18.3期の定
量目標は、コスト改善が年率1,500億円以上、ROS10%
以上、ROE10%以上、D/Eレシオ0.5倍程度など。
作成者:奥村義弘
(出所)Quick Astra Manager より CAM作成
メタルスプレッドの改善などを背景に業績は上向きへ
16.3期の業績は売上高が4兆9,074億円、前期比13%減、経常利益が2,009億円、同56%減、2月
発表の会社見通しに沿った着地となった。輸出環境は、数量減、アジア市況の大幅下落が響き、
原油価格下落でエネルギー向け鋼材需要が急減、内需は底堅く推移したものの、期待を下回った。
原料権益損益の悪化やウジミナス社の悪化等も響いた。原材料価格の低下はプラス寄与したが、
原材料市況下落の影響で在庫評価差も減益要因となった。
17.3期の会社計画は、主原料価格及び鋼材価格の動向が不透明であり未定となっている。今年
に入り、中国国務院が「鉄鋼産業の過剰性採算能力解消措置」を決定、16年から20年の5カ年で
1.0~1.5億トンの能力削減を実施、実質経営破たん企業の処分、要員再配置・移動のための奨励
金創設などを発表したことは、過剰設備の調整に向け、前向きな動きと捉えられる。米国、東ア
ジアの熱延市況が反発しており、メタルスプレッドの改善につながっている。世界需要が弱く継
続性が注目されるが、業績には底打ち感が出よう。国内では君津製鉄所の高炉集約などで競争力
が増そう。17.3期をめどに日新製鋼の子会社化を発表しており、グループ力強化にも期待できる。
ウジミナス社のリストラなど課題はあるが、中長期の様々な布石で期待が高まっている。
[株価動向・投資判断]
短期的な業績動向には不透明感があるが、市況改善を背景に今期は昨年度並みを想定する。底
打ち感が出てきた業績動向への関心が高まろう。
<業績>
決算期
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
1株利益
1株配当
百万円 (伸び率)
百万円 (伸び率)
百万円 (伸び率)
百万円 (伸び率)
円
円
15.3
5,610,030 (
2 ) 349,510 (
17 ) 451,747 (
25 )
214,293 ( ▲ 12 )
23.5
5.50
16.3
4,907,429 ( ▲ 13 ) 167,731 ( ▲ 52 ) 200,929 ( ▲ 56 )
145,419 ( ▲ 32 )
158.7
18.00
17.3 予 4,700,000 ( ▲ 4 ) 170,000 (
1 ) 205,000 (
2)
150,000 (
3)
157.8 45-55.00
[週足]
4,000
3,500
3,000
2,500
2,000
1,500
13週平均
26週平均
[主要株価指標]
(売買単位:100株)
株価(2016/5/9)
2,168.5 円
年初来高値(高値日)
2,587.5 円(16/4/25)
同 安値(安値日)
1,773.5 円(16/2/12)
予想PER(17.3予)
13.7 倍
1株株主資本(PBR算出用)
3,074.3 円
PBR
0.71 倍
予想配当利回り
2.08 %
(1株当たり配当金年45.00円)
ROE(16.3)
5.1 %
発行済み株式数
95,032 万株
マーケットウィークリー・875号
2016.5.13
企業ニュース デンソー
(東証1部:6902) http://www.denso.co.jp/
作成者:冨ケ原信久
自動車部品メーカー大手、自動車電装化に強み
1949年、トヨタの開発部門の電装部が分離独立して設立。
自動車のエレクトロニクス化を追い風に、製品分野を広げ、
システム提案力のあるグローバルサプライヤーとして成長
してきた。設立当初はトヨタ向けが主流だったが、グループ
外の日系や海外自動車メーカーとの取引を強化。16.3期現在
で、トヨタグループ外向け売上高比率は44%。また、自動車
メーカーの海外進出に応じ、日本、北米、欧州、アジアその
他で188の拠点網を構築、海外売上高比率は44%を占める。
2015年4月に18年中期方針を発表。①環境、安心・安全、②
市販・新事業、③海外市場を注力し、存在感を高めていく考
えを示した。なお、経営目標の数値は提示していない。16.3
期の製品別売上高比率はパワトレイン35%、熱31%、情報安
全15%、電子9%、モータ7%、その他3%。
◇売上高と営業利益の推移
(億円)
50,000
営業利益 右軸
売上高
左軸
(億円)
5,000
40,000
4,000
30,000
3,000
20,000
2,000
10,000
1,000
0
0
15.3期実績
16.3期実績
17.3期予想
(出所)デンソー会社資料よりCAM作成
17.3期は為替を除く実質ベースは増収増益の見通し
16.3期の連結業績は売上高が4兆5,245億円、前期比5%増、営業利益が3,157億円、同5%減。
売上高は実質となる物量が同3.8%増と、グローバル生産台数伸び率の同1%増を上回った。円安
効果は同1.2%増だった。製品別では情報安全がトヨタセーフティセンスP向けなどの需要が増
え、同10%増だった。パワトレインが同6%増、熱も同5%増とトヨタグループ外取引が増えた。
営業利益は増収効果や為替効果がプラスに寄与したが、研究開発費など費用が膨らんだほか、独
禁法関連の費用を積み増し減益だった。
17.3期の会社計画は売上高が4兆5,000億円、前期比1%減、営業利益が3,130億円、同1%減。
前提条件は為替が110円/ドル、125円/ユーロで、日系グローバル生産が2,887万台、同4%増。消
費税追加増税を織り込んだ。円高が収益を圧迫するが、物量はトヨタグループ外の拡販が進み、
同5%増の見通し。営業利益は生産性や合理化効果などを保守的に算定している模様。
[株価動向・投資判断]
株価は減益予想を評価し下落したが、PBR1.01倍と下値水準に到達したと見る。
<業績>
決算期
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
1株利益
1株配当
百万円 (伸び率)
百万円 (伸び率)
百万円 (伸び率)
百万円 (伸び率)
円
円
15.3
4,309,787 (
5 ) 331,376 ( ▲ 11 ) 371,915 ( ▲ 7 )
258,382 ( ▲ 7 )
324.0
110.00
16.3
4,524,522 (
5 ) 315,728 ( ▲ 5 ) 347,293 ( ▲ 7 )
244,251 ( ▲ 5 )
307.2
120.00
17.3 予 4,500,000 ( ▲ 1 ) 313,000 ( ▲ 1 ) 342,000 ( ▲ 2 )
235,000 ( ▲ 4 )
296.4 120.00
[週足]
7,000
6,500
6,000
5,500
5,000
4,500
4,000
3,500
13週平均
26週平均
[主要株価指標]
(売買単位:100株)
株価(2016/5/9)
3,999.0 円
年初来高値(高値日)
5,771.0 円(16/1/4)
同 安値(安値日)
3,879.0 円(16/2/12)
予想PER(17.3予)
13.5 倍
1株株主資本(PBR算出用)
3,940.0 円
PBR
1.01 倍
予想配当利回り
3.00 %
(1株当たり配当金年120.00円)
ROE(16.3)
7.6 %
発行済み株式数
88,407 万株
マーケットウィークリー・875号
2016.5.13
企業ニュース 東京エレクトロン
(東証1部:8035) http://www.tel.com
国内トップ、世界第3位の半導体製造装置メーカー
作成者:兵藤三郎
◇16.3期売上高構成比
その他
FPD
1963年、東京放送(現TBSHD)の出資により、米国製半導体製
1%
製造装
置
造装置の輸入を目的に東京エレクトロン研究所として設立。その他の
7%
産業機器の輸入やコンシューマー製品の輸出事業も手掛ける技術専
門商社としてスタートした。米国半導体製造装置メーカー(サームコ
社)との合弁会社(テル・サームコ)で高圧酸化装置を開発、メーカ
半導体
製造装
ー機能を持つ専門商社へ変貌。1978年に現社名に商号変更。コンシュ
置
92%
ーマー製品の輸出業務から撤退、1988年にテル・サームコを100%子
会社化等、徐々にメーカー色を強めてきた。1990年にはフラットパネ
ルディスプレイ製造装置市場にも参入した。半導体製造装置シェアで
(出所)東京エレクトロン資料より
は国内トップ、世界第3位の企業。主要製品はコータ/デベロッパ(リ
CAM作成
ソグラフィー工程で塗布・現像を行う装置)、サーマル装置(絶縁膜
を成膜する装置)、エッチング装置(不要の膜を除去する装置)、洗浄装置など。
受注ボトムアウトへ、マーケット以上の成長を狙う
16.3期の連結業績は売上高が6,639億円、前期比8%増、営業利益が1,169億円、同33%増。半
導体市場の拡大に伴い、主力のSPE事業が増収。DRAM投資増、3DNANDの量産がけん
引、中国向け液晶パネル製造装置の販売も堅調に推移した。売上高はほぼ会社予想通りだが、営
業利益は117億円上振れ、ミックスの改善と好調な受注を背景とした工場稼働率上昇が寄与。
17.3期の会社計画は熊本地震の影響を見極める必要があるため5月12日へ発表は延期されたが、
現状熊本県内の事業所は大きな修繕を必要とせず、サプライヤーの供給も6月めどに正常化する
模様。若干の生産遅延は休日対応等で挽回可能。国内主要顧客等への影響も限定的と想定される。
17.3期の半導体製造装置市場全体は前期比横ばいの予想だが、成膜関連の需要増とシェア拡大で、
成長を目指す方針。前提となる半導体製造装置の1-3月期受注は1,878億円、前四半期比285億円
増。4-6月期見込み分の前倒し受注があったが、15年7-9月期受注のボトムを確認できた模様。
[株価動向・投資判断]
業界内での高い競争力を評価したい。ユーザーの評価も向上し、中期的なシェア拡大も期待で
きる状況。熊本地震の影響開示で不安要素は薄れよう。
<業績>
決算期
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
1株利益
1株配当
百万円 (伸び率)
百万円 (伸び率)
百万円 (伸び率)
百万円 (伸び率)
円
円
15.3
613,124 (
0)
88,113 ( 174 )
92,949 ( 162 )
71,888 (
470 )
401.1
143.00
16.3
663,948 (
8 ) 116,788 (
33 ) 119,399 (
28 )
77,891 (
8)
461.1
237.00
17.3 予
-
(
- )-
(
-)
-
(
-)
-
(
-)
-
-
(注)会社予想は5月12日に公表予定、震災等で大きく数字が変動する可能性があるので非表示とした
[週足]
[主要株価指標]
(売買単位:100株)
9,500
株価(2016/5/9)
7,146.0 円
26週平均
9,000
年初来高値(高値日)
7,949.0 円(16/2/1)
13週平均
8,500
8,000
同 安値(安値日)
5,965.0 円(16/2/12)
7,500
予想PER(17.3予)
- 倍
7,000
1株株主資本(PBR算出用)
3,428.4 円
6,500
PBR
2.08 倍
6,000
5,500
予想配当利回り
- %
5,000
ROE(16.3)
発行済み株式数
13.0 %
16,521 万株
マーケットウィークリー・875号
2016.5.13
企業ニュース メタウォーター
(東証1部:9551) http://www.metawater.co.jp/
作成者:冨ケ原信久
水・環境分野の総合エンジニアリング企業
◇売上高と営業利益の推移
2008年、日本ガイシと富士電機の各水環境事業の合併に
より発足。国内外の上下水道、環境分野での設計・建設、
運転・維持管理を基盤事業とする。両分野では、施設・設
備の老朽化、事業者である地方自治体の財政難や人材不足
などが顕在化。1999年、上下水道及び環境事業の民営化及
び広域化を促進するPFI法が施行。2011年改正法でコン
セッション方式が採用され、当社は官民連携事業(PPP)
への参画を経営の重点施策としている。16.3期末現在、累
積で22件に参画しており、今後も件数増を目指す。また、
海外事業も強化。欧州で資本・事業提携を進めるほか、2016
年1月に米国水処理エンジニア会社を子会社化し、事業規模
拡大を図る。16.3期の事業別売上高比率はプラントエンジ
ニアリング57%、サービスソリューション43%。
(億円)
1,250
営業利益 右軸
売上高
(億円)
左軸
1,000
125
100
750
75
500
50
250
25
0
0
14.3期実績 15.3期実績 16.3期予想
(出所)メタウォーター会社資料よりCAM作成
17.3期は国内事業回復で、上方修正の可能性
16.3期の連結業績は受注高が1,125億円、前期比4%減、売上高が1,031億円、同4%減、営業利
益が54億円、同34%減。受注残高は1,071億円、同132億円増えた。受注高は自治体等による発注
の期ずれが発生、売上高は受注の長納期構成比アップと一部受注の計上時期の遅れにより減少し
た。営業利益は売上高減少の影響のほか、一部案件の損益悪化や買収関連費用発生で減益だった
ものの、PPP案件は前期比5件増えた。例年2件程度だったが、加速化の兆しがでてきたもよう。
17.3期の会社計画は受注高が1,260億円、前期比12%増、売上高が1,120億円、同9%増、営業
利益が62億円、同15%増。買収した米国子会社の計画を加え、受注高及び売上高が増加する見通
し。従来の国内事業は横ばいとした。営業利益は北米事業強化効果や前期に発生した一時的費用
の減少を織り込んだ。第2四半期時点で受注高の売上計上時期を精査してから見直す方針。不採
算案件の一巡も期待され、上方修正の可能性がありそうだ。
[株価動向・投資判断]
成長分野とするPPP案件の獲得スピードの加速化を好感する。収益貢献を期待したい。
<業績>
決算期
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
1株利益
1株配当
百万円 (伸び率)
百万円 (伸び率)
百万円 (伸び率)
百万円 (伸び率)
円
円
15.3
106,945 (
1)
8,220 (
1)
8,213 (
2)
4,989 (
19 )
276.7
2929.00
16.3
103,098 ( ▲ 4 )
5,399 ( ▲ 34 )
5,144 ( ▲ 37 )
2,778 ( ▲ 44 )
107.2
58.00
17.3 予
112,000 (
9)
6,200 (
15 )
6,100 (
19 )
4,000 (
44 )
154.3 58.00
[週足]
3,600
13週平均
3,400
3,200
3,000
2,800
2,600
2,400
2,200
2,000
26週平均
[主要株価指標]
(売買単位:100株)
株価(2016/5/9)
2,901 円
年初来高値(高値日)
3,080 円(16/4/28)
同 安値(安値日)
2,225 円(16/2/12)
予想PER(17.3予)
18.8 倍
1株株主資本(PBR算出用)
1,853.6 円
PBR
1.57 倍
予想配当利回り
2.00 %
(1株当たり配当金年58.00円)
ROE(16.3)
5.8 %
発行済み株式数
2,592 万株
マーケットウィークリー・875号
パフォーマンス一覧
2016.5.13
№867参考銘柄 4社平均の高値騰落率は16.9%
比較.comの高値騰落率が34.0%を達成
(単位:円、%)
掲載
NO.
執筆者
基準日
銘柄
日経平均
TOPIX
16.3.11
16.3.11
基準日
株価
16,938.87
1,359.32
高値
高値日
17,613.56 16.4.25
1,412.98 16.4.25
4社平均値
867
( 対日経平均相対パ フォ ーマ ンス)
比較.c om
16.9
( 12.9)
2477
村上
16.3.11
995
1,333 16.4.28
冨ケ原 16.3.11
1,538.5
1,769.5 16.4.28
(対日経平均相対パフォーマンス)
ク ボタ
6326
(対日経平均相対パフォーマンス)
レーザーテック
6920
兵藤
16.3.11
1,599
1,617 16.3.15
7164
奥村
16.3.11
3,570
4,195 16.4.25
4927
6923
9048
9432
9612
1969
4751
6465
7951
9202
2002
4708
5108
6184
9041
1812
2269
7733
8276
9706
1928
3193
4516
7272
9009
2379
3030
4061
4919
6312
2337
4577
6432
9384
兵藤
冨ケ原
冨ケ原
奥村
村上
奥村
村上
冨ケ原
兵藤
冨ケ原
兵藤
村上
冨ケ原
村上
奥村
奥村
兵藤
兵藤
村上
冨ケ原
奥村
村上
兵藤
冨ケ原
冨ケ原
村上
村上
兵藤
奥村
冨ケ原
奥村
兵藤
冨ケ原
冨ケ原
16.3.18
16.3.18
16.3.18
16.3.18
16.3.18
16.3.25
16.3.25
16.3.25
16.3.25
16.3.25
16.4.1
16.4.1
16.4.1
16.4.1
16.4.1
16.4.8
16.4.8
16.4.8
16.4.8
16.4.8
16.4.15
16.4.15
16.4.15
16.4.15
16.4.15
16.4.22
16.4.22
16.4.22
16.4.22
16.4.22
16.5.2
16.5.2
16.5.2
16.5.2
9,060
2,388
509
4,815
1,588
1,469
4,885
9,540
3,505
326.8
1,738
1,077
4,046
3,570
444
678
8,980
4,190
2,296
3,795
1,990.0
2,050
4,825
1,854
1,604
2,922
1,801
484
4,780
1,270
479
2,810
1,627
932
(対日経平均相対パフォーマンス)
全国保証
(対日経平均相対パフォーマンス)
868 ポーラ・オルビスホールディングス
スタンレー電気
名古屋鉄道
日本電信電話
ラックランド
869 高砂熱学工業
サイバー エ ー ジェント
ホシザキ電機
ヤマハ
ANAホールディングス
870 日清製粉グループ本社
りらいあコミュニケーションズ
ブリヂストン
鎌倉新書
近鉄グループホールディングス
871 鹿島
明治ホールディングス
オリンパス
平和堂
日本空港ビルデ ング
872 積水ハウス
鳥貴族
日本新薬
ヤ マハ発動機
京成電鉄
873 ディップ
ハブ
デンカ
ミルボン
フロイント産業
874 いちごグループホールディングス
ダイト
竹内製作所
内外トランスライン
騰落率
4.0
3.9
16.5.9
終値
16,216.03
1,306.66
9,780
2,596
578
5,075
1,716
1,498
5,720
9,910
3,555
332.0
1,880
1,179
4,336
5,070
470
730
9,060
4,620
2,400
4,370
2,057.5
2,195
5,270
2,082
1,669
2,922
1,801
490
4,865
1,335
487
2,882
1,675
966
16.3.30
16.3.29
16.4.21
16.3.28
16.3.30
16.4.25
16.4.22
16.4.21
16.3.28
16.3.28
16.4.28
16.4.28
16.4.28
16.4.25
16.4.22
16.4.25
16.4.11
16.4.25
16.4.21
16.4.13
16.4.25
16.5.9
16.4.27
16.4.25
16.4.21
16.4.22
16.4.22
16.4.28
16.4.28
16.4.25
16.5.6
16.5.6
16.5.9
16.5.9
34.0
(30.0)
15.0
(11.0)
1.1
(-2.9)
17.5
(13.5)
7.9
8.7
13.6
5.4
8.1
2.0
17.1
3.9
1.4
1.6
8.2
9.5
7.2
42.0
5.9
7.7
0.9
10.3
4.5
15.2
3.4
7.1
9.2
12.3
4.1
0.0
0.0
1.2
1.8
5.1
1.7
2.6
3.0
3.6
騰落率
-4.3
-3.9
2.2
( 6.5)
1,140
1,643.0
1,243
3,920
9,150
2,203
540
4,891
1,689
1,348
5,080
9,720
3,005
324.7
1,827
1,096
4,013
4,200
442
681
8,750
3,995
2,263
3,585
1,880.0
2,149
4,920
1,754
1,442
2,747
1,758
442
4,740
1,279
483
2,846
1,643
944
14.6
(18.9)
6.8
(11.1)
-22.3
(-18.0)
9.8
(14.1)
1.0
-7.7
6.1
1.6
6.4
-8.2
4.0
1.9
-14.3
-0.6
5.1
1.8
-0.8
17.6
-0.5
0.4
-2.6
-4.7
-1.4
-5.5
-5.5
4.8
2.0
-5.4
-10.1
-6.0
-2.4
-8.7
-0.8
0.7
0.8
1.3
1.0
1.3
(注1)基準日株価は各マーケットウィークリー発刊日の終値、高値は基準日以降の高値 (注2)銘柄の網掛けは高値で10%以上上昇した銘柄
(注3)対日経平均相対パフォーマンスは基準日からの各銘柄の騰落率から同日経平均の騰落率を引いたもの
【重要開示事項】
■ 本資料は、ちばぎんアセットマネジメント株式会社(以下「CAM」と略す。)調査部が投資判断の参考と
なるよう情報提供のみを目的として作成したものです。
■ 執筆アナリストは、本資料に掲載されている企業の証券を保有しておりません。
■ 顧客資産の運用において、本資料に記載されている証券の売買を指図することがあります。
■ また、本資料はCAMが信頼できると考える情報源から得た上記日時現在の各種データなどに基づいて作成
されていますが、その情報の正確性および完全性についてCAMが保証するものではありません。
■ 加えて、本資料に記載されたCAMの意見ならびに予測は、予告なしに変更することがあります。
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の全部もしくは一部を引用または複製、転送等により使用することを禁じます。
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